インドのバラナシでおすすめ観光スポット6選!行き方や治安も解説

「インドのバラナシってどのようなところ?」
「バラナシのおすすめスポットは?」
「バラナシの行き方や治安が心配…」

バラナシは「ヒンドゥー教の聖地」と呼ばれており、ガンジス川近くに位置しているので、観光地としても非常に人気です。

とはいえ「バラナシの観光スポットがわからない…」という方も多いのではないでしょうか。

本記事では、以下の内容を解説します。

  • インドのバラナシの特徴
  • おすすめの観光スポット
  • 行き方や治安

「バラナシについて知りたい」「バラナシ観光でどこ行くか決めたい」という方はぜひ参考にしてみてください。

記事の監修者

インドのバラナシの特徴|ヒンドゥー教と仏教の聖地

バラナシの特徴について表を用いて解説します。

位置ウッタル・ブラデーシュ州(インド北部)
人口約116万人
言語・ウルドゥー語・ボジプリ語(ヒンドゥー語の一種)
面積82 km²

バラナシはインド北部のウッタル・プラデーシュ州に位置する都市です。ウルドゥー語の他に、ヒンドゥー語の方言としてボジプリ語を使っています。

ヒンドゥー教の三大神であるシヴァ神はバラナシを王が治める聖都として扱っていました。

また1500程度のヒンドゥー教寺院という驚異的な数の寺院があるので、バラナシは「ヒンドゥー教の聖地」と呼ばれています。

こうした歴史から、年間で100万人以上の参拝客が訪れ、市内の寺院に参拝します。

【外せない】バラナシに来たらガンジス川を訪れよう

バラナシに来たら、ガンジス川に訪れるのがおすすめです。

ガンジス川とは、インド北部を流れる全長約2,500kmの川で、ヒンドゥー教徒にとって聖なる川として位置付けられています。

日の出ごろには、多くの人々が集まり沐浴(もくよく)をします。ガンジス川の水は「今までの罪をすべて洗い流す」という教えがあるからです。

ガンジス川に入っているときは、以下のような方もいます。

  • 祈りを口にして水を浴びる人
  • シャンプーや石鹸で体を洗っている人
  • 浮き輪や水遊びに夢中になっている子どもたち

ガンジス川の水は腐らないので、巡礼者はポリタンクに水を汲んで、持ち帰る風景もよく見られます。

バラナシでは外せない観光スポットなので、ぜひ参考にしてみてください。

 
kana
バラナシといえばガンジス川ですよね!観光客の中には沐浴を試す方もいますが、生活排水や牛の糞などが流れ込んでいるので、衛生面を考えると控えた方が良いと思います。
 

バラナシでおすすめの観光スポット5選

バラナシでおすすめの観光スポットは以下の5つです。

  1. マニカルニカー・ガート|大いなる火葬場
  2. ダシャーシュワメード・ガート|ヒンドゥー教の儀式
  3. ラームナガル城|マハラジャが造った宮殿
  4. バラナシ・ヒンドゥー大学|インド六大国立大学の1つ
  5. サールナート|仏教の教えを説いた場所

観光スポットに迷ったら、ここで紹介している場所を選ぶのがおすすめです。

以下で詳しく解説します。

1. マニカルニカー・ガート|大いなる火葬場

マニカルニカー・ガートは「大いなる火葬場」と呼ばれており、1日中煙が立ちのぼっている観光スポットです。

ヒンドゥー教徒は、火葬場で遺体を灰にし、ガンジス川で流します。ガンジス川の水によって、世の苦しみから解放されて、解脱(げだつ)できると考えているからです。

またマニカルニカー・ガートの裏は、入り組んだ道が広がっています。カラフルな建物や個性的な店が溢れているので、まるで異世界に飛び込んだ感覚になるでしょう。

牛とバッタリ遭遇するといった予想外なことが起きやすい場所でもあります。

1人で行くと迷子になるおそれがあるので、可能な限りガイドさんに案内してもらいましょう。

2. ダシャーシュワメード・ガート|ヒンドゥー教の儀式

ダシャーシュワメード・ガートは、ガートの中でもとくに人気で有名です。この観光スポットで沐浴しているインド人が最も多いといわれています。

ダシャーシュワメード・ガートでは、夜の19時ごろから「プジャ」と呼ばれるヒンドゥー教の儀式が毎日行われます。

プジャとは、ヒンドゥー教における神像礼拝の儀礼のことです。直接、神像に礼拝する儀礼や「ヤジュニャ」と呼ばれるバラモン教の儀礼を行い、神々を崇めます。

軽快な打楽器とともに、手拍子をするといった伝統的で面白いイベントなので、ぜひ訪れてみてください。

3. ラームナガル城|マハラジャが造った宮殿

ラームナガル城は、18世紀ごろにマハラジャが造った宮殿で、バラナシの南に位置しています。

城内には博物館があり、刀や銃、装飾品など価値のあるものが展示されています。

川沿いの砦に出ると、風を浴びながら景色を見ることも可能です。ガンジス川に面して建てられているので、非常に美しい情景が見られます。

4. バラナシ・ヒンドゥー大学|インド六大国立大学の1つ

バラナシ・ヒンドゥー大学は、バラナシの南側にあるインド六大国立大学の1つです。インドの芸術や音楽、文化、哲学、サンスクリットについて研究できます。

アジア最大級の広大なキャンパス中央には、ビルラー寺院という近代ヒンドゥー教寺院の代表的な建築物があり、参拝者が絶えません。

また数々の細密画や彫刻作品、バラナシの古い写真なども大学内に収められています。新しく建設されたヴィシュワナート寺院は、カースト・宗教に関係なく、誰でも見られる寺院です。

毎日、一般公開されているので、ぜひ訪れてみてください。

5. サールナート|仏教の教えを説いた場所

サールナートは、バラナシ郊外にある仏教の四大聖地の1つです。悟りを開いたブッタが初めて説法を実施した場所として広く知られています。

とくにサールナートにあるダメーク・ストゥーパが見どころで、高さが43mに及ぶ建造物です。

もともと何もない場所でしたが、紀元前3世紀アショカ王が記念にダメーク・ストゥーパを建て、仏教信仰の中心になったとされています。現在の姿はストゥーパが増築されているとのことです。

インドの観光スポットは、仏教徒や海外からの観光客でにぎわっていますが、ブッダが目の前にあることで抑止力となり、大騒ぎする人も少なくゆったりと観光できます。

バラナシの行き方はデリー経由が必須

日本からバラナシへの直行便はないので、デリー経由で訪れなければなりません。

デリーからバラナシまでの行き方は、以下の2つです。

交通手段時間金額特徴
飛行機約1時間30分4,000円〜・移動時間が短い
・安全
・高単価
列車(夜行)12〜17時間500〜5,000円・安い
・遅延が多々ある
・移動時間が長い
・事前予約が必須

飛行機は高額ですが、短い移動時間でバラナシに到着します。どこよりも早く到着できるので「旅行の時間を無駄にしたくない」という方におすすめです。

一方で列車は12〜17時間と半日以上かかります。しかし非常に安価なので「交通費はなるべく抑えたい」という方におすすめです。

遅延がよく起こるといわれているので、時間に余裕持っておくようにしましょう。

また列車では、寝ている間にスリに遭いやすいので、気をつけましょう。

バラナシの治安|ぼったくりが多い

バラナシの治安は、良いとは言いにくいでしょう。

命が伴うような治安の悪さはありませんが、スリや詐欺等の軽犯罪が街中で起きています。

たとえば、タクシー運転手を装い、薄暗い旅行代理店に連れてこられて、高額な旅行ツアーを契約させられるといった事件がありました。

おすすめの観光スポット「マニカルニカー・ガート」ではお願いしていないのに、火葬場の案内・説明を始めます。終わったころになると、薪料として高額な案内料を請求してくるケースがあります。

こうしたぼったくりに対する方法は、どのようなことでも「断る」という意識を持っておくことです。

みなさんもバラナシを訪れるなら、こうした被害に遭わないように強い意志を持って楽しみましょう。

 
kana
日本語が堪能なガイドが親しげに話しかけてくることもありますが、トラブルを避けるためには無視してその場を離れるのが安全です。ガイドが必要な場合は、現地で探すのではなく、ガイドブックに掲載されている代理店などを通じて事前に手配しておくと安心です。

バラナシはどのような都市なのか知っておこう

バラナシはヒンドゥー教の聖地なので、ガンジス川での沐浴や火葬方法、礼拝などを重んじる傾向があります。つまり、普段目にできない独特な風習を見られる、もしくは体験できるので、非常に刺激的な旅行になるのではないでしょうか。

とはいえ、バラナシでもスリや置き引き、勧誘などが頻繁に起こっているので、貴重品や「NO」といえるメンタルはこれまで以上に管理していく必要があります。

事前準備ができていると、より管理に集中できるので、ぜひこの記事を参考にして準備していきましょう。