インドのアグラについて徹底解説!住みやすさや観光スポットも紹介

「アグラの基本情報を知りたい」
「住みやすさと治安は?」
「アグラで観光したいけどどこに訪ればいいかわからない…」

このような疑問や悩みをお持ちではないでしょうか。

インドのアグラはムガル帝国と密接に関わっていた地域なので、インドの歴史に興味がある方は一度訪れたい都市の1つでしょう。中には「アグラを初めて聞いた」という方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では以下の内容を解説します。

  • アグラの基本情報
  • 住みやすさ
  • 治安
  • 食べ物
  • 観光スポット

今回の記事は進出についての内容は書かれておりません。アグラの住みやすさや、観光スポットについて知りたい方にとって必見の記事なので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

インドのアグラの基本情報

まずはインドのアグラの特徴について紹介します。

位置ウッタル・プラデーシュ州(インド北部)
人口約142万人
公用語ヒンドゥー語
面積約188㎢

アグラはインド北部にあるウッタル・プラデーシュ州に位置しており、首都デリーから約200km南へ下りたところにある都市です。「アーグラ」とも呼ばれておりますが、どちらも正しい呼び方としています。

かつて、アグラはムガル帝国の首都でした。第3代皇帝アクバルによって1558年にムガル帝国は首都デリーからアグラに遷移しました。その際にアクバルは王宮と城塞の機能をもったアグラ城を建設したといわれています。

次にアグラの気温について紹介します。東京と比較した結果、以下のとおりとなりました。

アグラ東京
平均の最高気温暑い季節:39℃以上
寒い季節:21℃未満
暑い季節:30℃以上
寒い季節:9℃未満

東京の暑い季節と寒い季節では、気温は約21℃差あるので、大きな寒暖差があるといえます。

一方で、アグラの暑い季節と寒い季節の気温差は約18℃と、こちらも大きな寒暖差があります。暑い気温が続くインドですが、服装に注意しましょう。

参照1:Weather Spark|アーグラの気候、月別の気象、平均気温(インド)
参照2:Weather Spark|東京の気候、月別の気象、平均気温(日本)

インドのアグラの住みやすさ

アグラは買い物面では住みやすいですが、交通面では住みにくいです。

アグラには大型ショッピングモールがあり、日用品や食材などが購入できます。たとえば、ワザープラ・ロード沿いにある「アショークコスモスモール」はスタッフの対応がよく、内装も非常に綺麗です。

交通手段は電車やバス、タクシーを利用します。アグラから首都デリーに行くとき、シャタブディ・エクスプレスという特急列車に乗ります。車内は非常に清潔なのでゆっくりくつろげますが、片道2時間必要です。

バスやタクシーで向かう場合は、片道5時間かかります。高速道路を使えますが、道が整備されていない、いわゆるボコボコした道である可能性もあり、乗り心地は悪いでしょう。バスによっては空調が効いていない場合もあります。

インドのアグラの治安

アグラの治安は首都デリーのようなインド北部と比べて良いです。しかし、タージ・マハルやアグラ城などの有名な観光スポットでは観光客をターゲットにした犯罪が起こりやすいです。

たとえば、入場料を支払うとき、お釣りを誤魔化して自分のものにするスタッフがいるといわれています。お釣りをもらった際は、正確に渡されているかを確認しましょう。

またアグラの中でも規模が大きいアグラ・フォート駅近辺では、スリや置き引きに注意しなければなりません。人通りの多い場所であるため、犯行はうまく紛れて行われます。最低限の貴重品しか持っていかないといった管理を徹底しておくと良いでしょう。

インドのアグラで人気の食べ物

アグラには観光スポットだけでなく、食文化にも触れておきましょう。なぜなら日本では経験できない食事が楽しめるからです。とくに有名な食べ物は以下のとおりです。

  • ベダイ
  • ダルモス
  • ペタ

ペダイとは、一度に甘味と辛味の両方を楽しめるパンで、スパイシーなポテトと甘いヨーグルトを同時に揚げてふくらませています。主に朝に食べられているので、朝食で体験してみてはいかがでしょうか。

ダルモスは豆で作られるお菓子のことで、ひよこ豆を揚げた「セヴ」とスパイスを混ぜ合わせます。スパイシーなナッツのように食べられているので、おつまみ感覚で楽しめます。

ペタは「灰ひょうたん」といわれている白いカボチャに水、砂糖を加えてできたお菓子です。さまざまなバリエーションがあり、スパイスで知られているサフランとナッツなどを加えたペタもあります。アグラの地域によって味が異なるので、色々な味が楽しめます。

【世界遺産あり】インドのアグラでおすすめの観光スポット5選

インドのアグラでおすすめの観光スポットは以下のとおりです。

  1. タージ・マハル|インドで最も有名な世界遺産
  2. アグラ城|アグラを代表する文化遺産
  3. ファテープル・シークリー|2つの文化が混ざりあった都
  4. アクバル廟|アクバル帝の人柄が反映
  5. ジャマー・マスジット|世界を見渡すモスク

世界遺産にも登録されているので、世界遺産に興味がある方はぜひ参考にしていただければと思います。

1. タージ・マハル|インドで最も有名な世界遺産

アグラを訪れる観光客のほとんどがタージ・マハルに行きます。建物の白さはもちろん、左右対称の美しさも魅力的で、壁には象嵌細工による模様もあります。象嵌細工とは、元の素材に型を彫って、その型に別の素材を埋め込んで、模様を作る手法です。タージ・マハルでは、彫った模様に黒い大理石を埋め込んでいます。

タージ・マハルは、ムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンによって建設されました。もともと妻であるムムターズ・マハルのお墓として存在しています。「後世にも語り継がれるような立派なお墓に入れて欲しい」という妻の願いを叶えるべく建設した結果、世界遺産に登録され、インドを代表する建物となっています。

インドのタージ・マハルを詳しく知りたい方は関連記事「インドのタージ・マハルはいつ建てられた?歴史と魅力や見どころを解説」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

2. アグラ城|アグラを代表する文化遺産

アグラ城はムガル帝国の歴代皇帝がいた城です。第3代皇帝アクバルがデリーからアグラに遷移し、アグラが建設されました。赤砂岩で造られているため「赤い城」と呼ばれています。赤い色は皇帝の強大な権力の象徴でもあったからです。

アグラ城はムガル帝国の発展と歴史を感じられるスポットなので、ムガル帝国の歴史を感じたい方におすすめ。またアグラ城はタージ・マハルを望む絶景ポイントとしても人気です。

3. ファテープル・シークリー|2つの文化が混ざりあった都

イスラム教とヒンドゥー教の文化が混ぜ合わさった都で、「勝利の都」といわれています。なぜなら第3代皇帝アクバルは、インドのグジャラート地方で戦いに勝利した後、聖者の予言によって、ファテープル・シークリーを建設したからです。

美しい壁面装飾とカリグラフィーを特徴とするイスラム建築と内外を多くの彫像で飾るヒンドゥー建築が混ざっています。

ファテープル・シークリーは立地の悪さからわずか14年で崩壊しました。現代もアグラの中心部からファテープル・シークリーまではバスで一時間半かかります。しかしわざわざ足を運ぶ価値のある観光スポットといえるでしょう。

4. アクバル廟|アクバル帝の人柄が反映

アクバル廟はアグラから北西に約10キロにあるシカンドラという町の建物です。アグラの中心部からは車で30分程の距離にあります。

赤砂岩で造られていますが、白い大理石や着色された石を使った象嵌細工で模様を作成しています。タージ・マハルほどではありませんが、こちらも綺麗な象嵌細工です。

また周辺には緑が多く、鳥や鹿などの野生動物がいます。門をくぐるとアクバル廟が見えます。アクバル廟の中はホール状になっており、天井はドーム上です。内壁はイスラム様式に近いので、他の宗教を柔軟に受け入れる皇帝であったことがわかります。

5. ジャマー・マスジット|世界を見渡すモスク

ジャマー・マスジットは正式名称で「マスジェデ・ジャハーン・ヌマー」と呼ばれ、「世界を見渡すモスク」という意味です。トルコやマレーシアなどイスラム圏内の各所に同じ名前のモスクが存在します。

ジャマー・マスジットはムガル帝国時代の建物で、イスラム教の建築様式である赤砂岩と白大理石で造られています。左右対称に美しく描かれた模様が魅力的です。

まとめ:インドのアグラでは、観光モデルコース作成がおすすめ

インドのアグラは、タージ・マハルをはじめ、多くの観光スポットがあります。しかし1日ですべて回るのは大変難しく、長い時間滞在できないかもしれません。

そこでおすすめなのが、観光モデルコースです。「旅のしおり」に近いもので、朝にどこに行くのか、昼はどこに行くのかを作成します。以下のコースのように決めます。

  • 午前:タージ・マハルで観光
  • 昼食:インド本場のカレー
  • 午後:アグラ城で観光

正確な時間で決めるよりも、ざっくりとした時間で自分なりのコースを作ります。インドのアグラで観光する場合は、この記事を参考にして自分なりのコースを決めていただけると幸いです。