北インドの特徴とおすすめの観光地3選を徹底解説!

「北インドの特徴を知りたい」

「北インドにあるおすすめの観光地はどこ?」

インドの中でもとくに栄えている地域が北インドです。首都デリーやインドの象徴であるタージ・マハルがあるので観光にも打ってつけといえるでしょう。

とはいえ「北インドについて全然知らない…」という方も多いのではないでしょうか。観光に行く方であれば、おすすめの観光地も知りたいですよね。

そこで本記事では、北インドの特徴とおすすめの観光地を紹介します。

この記事を読むことで、北インドへの理解度が深まり、観光へのモチベーションも高まるでしょう。

「北インドの基本情報を知りたい」「おすすめの観光地を知りたい」という方はぜひ参考にしてみてください。

記事の監修者

北インドの特徴とは?

北インドとは、面積約145万㎢、人口約4.6億人の大きな地域です。11つの州を抱えている中でも、首都デリーが存在しており、名前そのまま州となっている「デリー準州」になっています。

またインド最大の象徴タージ・マハルが位置している「ウッタル・プラデシュ州」もあるため、インドの中でも特に栄えている地域といえるでしょう。

北インドの治安は全体的に見るとよいとは言いづらく、とくにスリや置き引き、高額の勧誘などが起こっています。

観光する際は最低限の現金だけ所持したり、バックを肌身離さず持ったりしておきましょう。

北インドと南インドの違い

画像引用|フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

北インドとよく比べられるのが、南インドです。そもそも南インドは、インド洋に突き出た形をしており、インド大陸の下半分が南インドになります。

北インドと南インドの違いをまとめてみました。

項目北インド南インド
面積約145万㎢約64万㎢
人口約4.6億人約2.5億人
州の数11か所7か所
治安悪い良い

北インドは南インドに比べて、2倍以上の面積であり、人口は約1.8倍多くなっています。治安については、南インドのほうが良いといえるでしょう。なぜならのんびりしている方が多く、争いを好まない傾向が高いからです。

なお、南インドについて詳しく知りたい方は「南インドの特徴とおすすめの観光地3選を徹底解説!」から読めます。「インド観光の前に知っておきたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください!

北インドにある人気の州の特徴3つ

北インドは11の州から成り立ちますが、とくに有名で人気のある州を紹介します。具体的には以下の3か所です。

  1. デリー準州
  2. ウッタル・プラデシュ州
  3. ラジャスタン州

順番に詳しく解説します。

1. デリー準州

デリー準州とは、政治や経済の中心地でインドの首都デリーを含む州です。

インド政府の主要機関が集中しており、首相官邸や議会、最高裁判所が置かれています。歴史的な都市としても知られ、フユマーン廟やクトゥブ・ミナールといった世界遺産が存在します。

また多くの宗教が共存しており、ヒンドゥー教、イスラム教、シク教などの信仰が根付いているので、さまざまな暮らしが見られるでしょう。

国内外からの交通の便が良く、現代的なインフラと伝統文化が共に発展している都市です。

なお、こちらの記事「インドのニューデリーについて解説!|デリーの違いと進出についても」では首都デリーについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 
kana
デリーはアクセスが良い首都でありながら、世界遺産が点在しているので、ビジネスだけでなく観光にもおすすめです!

2. ウッタル・プラデシュ州

ウッタル・プラデシュ州は、インド最大の人口を持つ州で、アグラにあるタージ・マハルなど歴史的な建物が有名です。

農業が盛んで、小麦や米、サトウキビなどが多く生産されています。文化的にも豊かで、音楽や舞踊、伝統的な祭りが盛んです。

インドの政治においても影響力が強く、ジャワハルラール・ネルー、インディラ・ガンディーなど首相を輩出することが多い傾向があります。

なお、こちらの記事「インドのアグラについて徹底解説!住みやすさや観光スポットも紹介」ではアグラを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

3. ラジャスタン州

ラジャスタン州は、北インド最大面積を誇る州です。広大な砂漠「タール砂漠」が広がっているので、乾燥した気候に位置しています。

歴史的な建造物や美しい宮殿で知られており、特に「ピンクシティ」と呼ばれるジャイプールや、湖と宮殿の街ウダイプルが有名です。

またラクダのキャラバンや色鮮やかな民族衣装など、伝統的な文化が色濃く残っています。

ラジャスタン州は、歴史や文化、美しい風景が一体となった、観光にも人気のある場所です。

なお、こちらの記事「インドのラジャスタン州にある幻想的な都市とは?観光に外せない世界遺産も紹介」ではラジャスタン州を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

北インドに位置する州一覧

ここでは、前述に記載されていない州を表で紹介します。

州名面積人口
マディヤ・プラデシュ約30万㎢約7,262万人
ハリヤナ約4.4万㎢約2,535万人
パンジャブ約5万㎢約2,774万人
チャッティスガル約13万㎢約2,554万人
ウッタラカンド約5.3万㎢約1,008万人
ヒマチャル・プラデシュ約5.5万㎢約686万人
ジャンム・カシミール約22万㎢約1,254万人
チャンディガル約114㎢約105万人
引用元:株式会社国際協力銀行|インドの投資環境 第24章 地域別の概要

個性があり、魅力的な州ばかりです。

気になるところがあれば、ぜひ参考にしてみてください。

北インドでおすすめの観光地3選

北インドでおすすめの観光地は以下の3か所です。

  1. タージ・マハル|ウッタル・プラデシュ州
  2. フマユーン廟|デリー準州
  3. ジャンタル・マンタル|ラジャスタン州
  4. ラダック|ジャンム・カシミール州

順番に解説していきます。

1. タージ・マハル|ウッタル・プラデシュ州

タージ・マハルは、ウッタル・プラデシュ州のアグラに位置する美しい霊廟です。ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、亡き妻ムムターズ・マハルのために建設しました。タージ・マハルに使われている白大理石は、日光の当たり方によって色が変わります。見る角度によってさまざまな表情を見せるのが特徴です。

タージ・マハルの最大の魅力は、美しいドームと周囲の庭園です。ドームは高さが約35メートルあり、四隅には小さな塔が立っています。また対称的なデザインで整えられているので、池や花壇が美しい景観を作り出しています。

タージ・マハルは、ユネスコの世界遺産にも登録されています。多くの観光客が訪れ、壮大さと美しさに感動しているでしょう。インドを訪れる際には、ぜひ立ち寄りたいスポットです。

また「インドのタージ・マハルの魅力スポット紹介!歴史と魅力や観光での注意点も解説」ではタージ・マハルについてを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

2. フマユーン廟|デリー準州

フマユーン廟は、デリー準州にある美しい建物で、ムガル帝国第2代皇帝フマユーンを記念して建てられました。

廟の特徴の1つは、壮大なドーム状です。ドームは赤い砂岩と白い大理石でできているので、目が奪われるに違いないです。また広い庭があり、池や噴水も配置されています。これらの庭も、当時のムガル帝国の庭園のスタイルを反映しています。

フマユーン廟は、タージ・マハルの建築スタイルに影響を与えたともいわれています。フマユーン廟は歴史だけでなく、美しさも兼ね備えているため、北インドを訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

3. ジャンタル・マンタル|ラジャスタン州

ジャンタル・マンタルは、ラジャスタン州のジャイプールに位置する有名な天文台です。マハラジャ・ジャイ・シング2世によって建設されました。天体の動きを正確に観測するために多くの石の装置が備えられています。これらの装置は、太陽や月、星の位置を測定するために使用されてました。

ジャンタル・マンタルには、サムラート・ヤントラという巨大な日時計があります。太陽の影を利用して時間を正確に測れます。

ジャンタル・マンタルは観光名所として人気があり、北インドの科学技術の歴史を学ぶ貴重な場所です。多くの観光客がこの地を訪れ、過去の科学の偉業に触れる機会を楽しんでいます。

4. ラダック|ジャンム・カシミール州

ラダックは、インド北部ジャンム・カシミール州にある高原地帯です。北インドの秘境として位置しており、標高は平均3,000mを超え、雄大なヒマラヤ山脈に囲まれています。

近年では、エコツーリズムの人気が高まり、多くの観光客が訪れるようになりました。

とくにトレッキングや古代の僧院を巡る文化体験が人気を集めています。ラダックの主要都市レーは、かつてシルクロードの交易拠点として栄えており、その歴史的な面影を残す古い街並みを見ることが可能です。

北インドを知って観光を100倍楽しもう

北インドは普段体験できないことで溢れているので、日本では味わえない楽しさを秘めています。しかし、特徴や観光地を事前に知っておかなければ、楽しさも半減してしまうでしょう。また北インドの面積は大きいので「どこに行けばいいかわからない…」という方もいるかもしれません。

本記事では、知っておくべき北インドの特徴と観光地をピックアップしていますので、ぜひ参考にしてみてください。