日本からインドへ旅行に行く際に迷うのが、どの空港を利用するかです。インドには日本からの直行便がある国際空港が複数あるので、目的に応じて使い分ける必要があります。
今回は、日本からの直行便があるインドの国際空港と、おすすめの観光スポットについて解説します。
日本からの直行便があるインドの国際空港
日本からの直行便があるインドの国際空港で、特に人気があるのは以下の3つです。
- インディラ・ガンディー国際空港(デリー)
- ケンペゴウダ国際空港(バンガロール)
- チャットラパティ・シヴァージー国際空港(ムンバイ)
それぞれの空港の特徴を解説します。
インディラ・ガンディー国際空港(デリー)
インディラ・ガンディー国際空港はインドの首都デリーに位置し、日本からの直行便が最も多く運航されている空港です。
デリーは政治、経済、文化の中心地なので、訪れる観光客やビジネスパーソンにとって便利な拠点です。
日本航空(JAL)やエアインディアの定期便があるので、多忙なビジネスパーソンや観光客に人気となっています。
また、空港周辺には高級ホテルや国際的な会議施設が多数存在し、快適な滞在が期待できます。
ケンペゴウダ国際空港(バンガロール)
バンガロールはインドのIT都市として有名で、ケンペゴウダ国際空港はビジネス渡航者に特に人気です。
バンガロールには世界中から数多くのIT企業やスタートアップが集まっていて、技術者やビジネスパーソンにとって重要な拠点です。
日本航空(JAL)が運航する直行便は、特に日本のIT企業や技術者に利用されており、バンガロールと日本のビジネス関係強化に役立っています。
空港自体もモダンで効率的な設備が整っているので、快適なフライトになるでしょう。
チャットラパティ・シヴァージー国際空港(ムンバイ)
ムンバイはインド最大の都市として有名で、インドの商業や金融の中心地です。
チャットラパティ・シヴァージー国際空港は日本航空(JAL)の直行便が運航されており、ビジネスと観光の両面で重要な拠点となっています。
ムンバイはボリウッド映画の中心地としても知られ、映画ファンにとっても魅力的な都市です。また、多くの高級ホテルやレストランがあり、快適な滞在が楽しめます。
インドへの渡航の際に必要なビザについては、以下の記事を参照してください。
参照:インド渡航時のビザの申請方法|ビザの種類や滞在延長する際の対応も解説
日本からインドに行く際はデリーの国際空港がおすすめ
デリーはインドの首都で、多くの観光客が集まる都市です。日本からのアクセスも良好で、インドを訪れる方には最適な空港です。
空港から観光地への交通手段も充実しているので、初めてのインド旅行でも安心して利用できる環境が整っています。
デリーの観光スポットと注意点
デリーでは、歴史的な遺跡や市場を巡ることが楽しめます。特に以下の観光スポットは必見です。
レッドフォート
レッドフォートは 1639年から1648年にかけて建てられたムガル帝国の城塞で、壮大な建築と歴史的な価値から人気の観光スポットです。
インド独立記念日の首相演説は、このレッドフォートで行われることでも有名です。
インド門
インド門は第1次世界大戦で命を落としたインド兵士たちの記念碑です。ニューデリーの中心にあり、夜間にライトアップされた姿は特に美しいと評判です。
入場無料なので、多くの観光客で賑わっていて出店も出店しています。あまり移動せずにインドを楽しみたい観光客におすすめのスポットです。
フマユーン廟
フマユーン廟はユネスコ世界遺産に登録されている、ムガル帝国の第2代皇帝フマユーンの墓廟です。フマユーン廟の見どころは、美しい庭園と壮麗な建築です。
赤と白のコントラストが特に美しく、夜間のライトアップが楽しめます。
デリー観光の注意点
デリーは特に観光客や地元の人々で溢れているため、スリや詐欺の被害報告が多数あります。
貴重品は肌身離さず持ち歩き、人混みではバッグを前で構えるなど注意を払いましょう。
怪しい人物や勧誘を受けても会話をせず、不審な行動をする人からは距離を保つことが大切です。
現地での買い物やサービスの支払い時は価格が適正かを確認し、騙されないようにしましょう。
デリー近郊の観光地
デリーはインド北部の主要観光地へのアクセスが良好で、日帰り旅行や短期の小旅行に適しています。デリーから簡単にアクセスできる人気の観光地を紹介します。
タージ・マハル
アグラにあるタージ・マハルは、世界的に有名な白大理石の霊廟が特徴で、ユネスコ世界遺産にも登録されています。デリーからは鉄道で約2時間、車で約4時間の距離です。
インドといえばタージ・マハルといわれるくらい世界中の観光客から人気の観光地なので、デリーの滞在中に訪れてみることをおすすめします。
タージ・マハルについては以下の記事で詳しく解説しています。
参照:インドのタージ・マハルの魅力スポット紹介!歴史と魅力や観光での注意点も解説
アグラ城
同じくアグラにあるアグラ城は 16世紀に建てられたムガル帝国の城塞で、その壮大な構造と歴史的な背景から人気です。タージ・マハルと近いので、同時に観光するのもおすすめです。
アグラ城もタージ・マハルに次いで人気の観光スポットになっています。
アンベール城
ジャイプール郊外にあるアンベール城は、壮大な山城と象のタクシーに乗って城内を見学できる点で人気です。
デリーからは鉄道で約8時間の距離なので、ジャイプールで1泊するのがいいでしょう。ピンクシティと呼ばれるジャイプールの街と一緒に楽しんでみてください。
インドにビジネスで行くならバンガロールの空港が便利
バンガロールはインドのシリコンバレーとも呼ばれ、世界中のIT企業がオフィスを構えています。
ビジネス目的でインドを訪れる際は、インディラ・ガンディー国際空港よりもケンペゴウダ国際空港の利用がおすすめです。
空港からバンガロール市内へのアクセスも良好で、ビジネス街へも短時間で到着できるため、多忙なビジネスパーソンにとって快適に移動できます。
IT都市バンガロールには多くのビジネスパーソンが集まる
バンガロールはインドのIT産業の中心地になっていて、多くの国際的な企業が拠点を置いている都市です。
Microsoft、Google、Amazonなどの大手IT企業や、日本のトヨタ、ソニー、ホンダなども進出しています。
現在では新たなビジネスチャンスを探しに日本からも多くのビジネスパーソンが訪れ、現地の市場調査を行ったりしています。
バンガロールは比較的治安もいい
インドの他の都市に比べてバンガロールは治安が良いことでも有名です。
市内の主要なビジネスエリアや観光地は警察のパトロールも頻繁に行われているので、初めてのインド旅行でも安全に過ごせます。
ただし、夜間の一人歩きや人気の少ない場所には注意が必要です。ビジネス街から離れたエリアに行く際は、基本的な安全対策を講じていきましょう。
公共交通機関やタクシーを利用する際も、信頼できるサービスを選び、事前に料金を確認することをおすすめします。
バンガロールはビジネスチャンスに溢れる都市であり、日本からのビジネスパーソンにとっても多くの可能性が広がっています。
バンガロールについては、以下の記事を参照してください。
参照:【進出必見!】インドのバンガロールを解説!進出をおすすめする理由も紹介
ムンバイ観光にはチャットラパティ・シヴァージー国際空港が最適
インド最大の都市、ムンバイを訪れる際はチャットラパティ・シヴァージー国際空港がおすすめです。ムンバイで訪れるべきおすすめの観光スポットと観光の注意点を紹介します。
ムンバイでおすすめの観光スポット
ムンバイもインド観光で特に人気になっている都市です。今回は数ある観光スポットから、おすすめのスポットを3つ紹介します。
ボリウッドツアー
ムンバイはインド映画産業の中心地になっていて、撮影スタジオや映画撮影現場の見学が可能です。
近年、ハリウッドに次いで注目されているボリウッドの華やかさを体験できます。普段見ている映画がどのように作られているのか見学できるのが、ボリウッドツアーの魅力です。
ゲートウェイ・オブ・インディア
ムンバイにあるインド門はゲートウェイ・オブ・インディアと呼ばれています。イギリスの植民地時代に建造され、市内で一番の観光地との呼び声も高い観光スポットです。
ボートに乗って洞窟に行ったり、イルカを見たりできる点も人気の理由です。訪れる際は、日中にクルージング観光船に乗ることをおすすめします。
ムンバイのストリートフード
ムンバイ観光では現地のストリートフードを食べ歩くのも楽しみの1つです。ムンバイで特に人気があるのは、以下のストリートフードです。
- パブバジ
- バダパブ
- ポハ
- ハルワ
ムンバイの治安やその他の観光スポットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参照:インドのムンバイ進出はおすすめ!その理由とムンバイについても解説
ムンバイ観光の注意点
ムンバイは年間を通して気温差が少なく、最高気温は30°C前後、最低気温も15〜25°C前後で過ごしやすい都市です。
しかし、6月〜9月頃は雨季になり、豪雨に見舞われる可能性があります。この時期にムンバイを訪れる際は、天気の移り変わりに注意しましょう。
衛生面でも注意が必要
ムンバイでは衛生面への注意も欠かせません。生水は絶対に飲まないようにし、氷や生野菜にも注意が必要です。
また、蚊を媒体とする病気があるので、肌の露出は控えた方が無難です。特に女性はレイプ被害から身を守る意味でも肌の露出をできるだけ控えてください。
日本からインドへの航空券の費用相場
日本からインドへの航空券の費用は、シーズン、航空会社、予約のタイミングなどによって異なります。
インドの平均往復費用は約10万円ですが、いくつかのパターンを紹介します。
費用の変動要因:シーズン
ハイシーズン(夏休み、冬休み、ゴールデンウィークなど)は、インドに限らず航空券の価格が高騰します。平均すると、約9%費用が高くなると考えておきましょう。
オフシーズン(1月中旬から3月、9月から11月)は、比較的安い航空券が見つかります。平均すると、約2%料金が安くなります。
費用の変動要因:航空会社
以下のようなフルサービスキャリアは、一般的に料金が高めですが快適なサービスが魅力です。
- 日本航空(JAL)
- 全日本空輸(ANA)
- エアインディア
格安航空会社は価格が安くなりますが、乗り継ぎや追加料金(座席指定、預け荷物など)に注意が必要です。
- ビスタラ
- スクート
- エアアジア
インドへ旅行に行く際に少しでも費用を抑えたい場合は、上記のような格安航空会社を利用しましょう。
費用の変動要因:予約のタイミング
航空券は、早めに予約することでプロモーション価格や割引を利用できる場合があります。一般的に、出発の3ヶ月前までに予約すると、安い航空券を見つけやすいでしょう。
1ヵ月前になると、割引がなくなってくる上に座席が空いていないという事態も予測されます。旅行の計画は早めに立てて、お得に航空券を購入してください。
インドの空港で買えるお土産
インドの空港では、多種多様なお土産を購入できます。身軽に観光を楽しみたい場合は、最後に空港でお土産を買って帰るのもおすすめです。
- スパイス
- 紅茶
- アーユルヴェーダコスメ
特にインドのお土産で人気の上記3点について、詳しく解説します。
スパイスやカレー
インドはスパイスの宝庫として有名で、日本では手に入らない多種多様なスパイスを入手できます。
空港内のショップでは、カレー粉、ガラムマサラ、ターメリック、コリアンダーなどの定番スパイスがセット販売されています。
特に、個包装されているものやギフト用にパッケージされたスパイスはインドのお土産に最適です。インド料理が好きな人には、スパイスやカレーのお土産を検討してください。
紅茶
インドはスリランカと並んで紅茶の産地としても有名です。ダージリン、アッサム、ニルギリなど、日本でも馴染みのある名産紅茶が豊富に揃っています。
空港内には紅茶専門店があるので、上質な紅茶を試飲しながら選べるのがメリットです。
もちろん、ギフト用の美しいパッケージ商品も用意されているので特別な人へのお土産としても人気です。
アーユルヴェーダコスメ
インドの伝統医学であるアーユルヴェーダにもとづいたヘルスケア商品もお土産として人気です。
アーユルヴェーダのハーブティー、スキンケア用品、ヘアオイルなどは、自然派志向の女性へのお土産として最適です。
アーユルヴェーダ商品は日本ではあまり見かけないので、特別感のあるお土産になるでしょう。
その他のお土産については、以下の記事で詳しく解説しています。
参照:インドでマストなお土産ランキングTOP10!おすすめスポットや買い物時の注意点も紹介
まとめ:インドには直行便が発着する国際空港がある
インドには日本からの直行便があるので、ストレスなく移動ができます。
それぞれの空港によっておすすめの観光スポットが異なるので、本記事を参考に利用する空港を選びましょう。
また、インドでおすすめのお土産も紹介しているので、帰国する前に何を購入して帰るかの参考にしてください。
あなたにとって、インド旅行が快適な時間になることを願っております。