「インドのアグラ城を詳しく知りたい」
「アグラ城の見どころを知りたい」
「営業時間や入場料は?」
インドには、多くの観光スポットがありますが、どこに行けばよいか迷いますよね。
そこでおすすめするのが、アグラ城です。
アグラ城は、ムガル帝国の政治が実施されたり、歴史的事件も多く、1983年にはユネスコ世界遺産に登録されています。
とはいえ「アグラ城の見どころがわからない…」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、アグラ城の見どころを5つ紹介します。特徴についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
記事の監修者
インドにあるアグラ城とは?
まずは、アグラ城の特徴について表で紹介します。
名称 | アグラ城、アグーラ城塞 |
場所 | インド アグラ |
営業時間 | 日の出〜日没 |
入場料 | 大人:500ルピー15歳以下:無料 |
アグラ城は、ウッタル・プラデーシュ州のアグラという街に存在している城で「アグーラ 城塞」ともいいます。アグラで採取した赤い砂岩を建設に利用しており、赤色は皇帝の権力の強さを象徴でした。そのため、アグラ城は「赤い城」とも呼ばれています。
歴代皇帝が住んでいたアグラ城は1565年にアクバル帝によって建設されました。アクバルは、イスラム王朝でありながら、ヒンドゥー教との融和をアグラ城で図っていました。
実際にヒンドゥー教の建設様式は用いられており、建物上部には、チャトリ(小塔)が設置されたり、柱やそれをつなぐ梁などに立体的な彫刻が彫られていたりしてます。
なお、こちらの記事「インドのアグラについて徹底解説!住みやすさや観光スポットも紹介」では、インドのアグラについて詳しく解説しています。
「アグラ自体に興味がある」という方はぜひ参考にしてみてください!
アグラ城は世界遺産に登録されている
アグラ城は1983年にユネスコ世界遺産に登録されています。
登録理由はムガル帝国の王宮が要塞内にあり、帝国の政治が行われ、歴史的事件も多かったからです。
実際に、建築した初代皇帝アクバルから始まり、第5代皇帝シャー・ジャハーンまでアグラ城に住み続けていたので、必然的に政治は行われています。また、シャー・ジャハーンは息子のアウラングゼーブに皇帝の座を奪われ、囚われの塔と呼ばれるサマン・ブルジュに幽閉されてしまう事件もありました。
世界遺産に選ばれたのはいいことですが、アグラ城の管理は難しいといわれています。
インド考古調査局(ASI)によると、コケや雑草が石の間から生え、石を割ってしまいます。なぜなら、周りが濠で囲まれているので、湿気が発生しているからです。
さらに全体の大きさが、約2.5kmと広大なので、管理が行き届かないという問題点もあります。
【必見】アグラ城の見どころ5選
アグラ城の中にもさまざまな建造物があります。ここでは見どころスポットを5つ紹介します。
- アマル・スィン門|アグラ城の玄関
- ジャハーンギール宮殿
- 囚われの塔
- カースマハル
- ディワーニ・アームとアングリー庭園
それぞれ順番に解説します。
1. アマル・スィン門|アグラ城の玄関
アグラ城の見どころの1つは、アマル・スィン門です。ここからアグラ城の中に入るので、まさに玄関といえるでしょう。
アマル・スィン門は赤砂岩で造られていて、サイズも大きいので迫力満点です。
また、その場でチケットが購入できるので、事前予約は必要ありません。
門をくぐると、大きな壁に囲まれている長い通路が現れます。そこは坂道になっているので、大変なのはもちろん、最高気温39℃の環境で上らなければなりません。体力を失うスピードが早くなるかもしれないので、体力を温存するため、焦らずゆっくり歩きましょう。
2. ジャハーンギール宮殿
ジャハーンギール宮殿とは、左右対称の見た目が美しい2階建ての宮殿です。ムガル帝国第3代皇帝アクバル帝が息子のジャハーンギールのために建てました。
左右対称の造りもイスラムとヒンドゥー建築が融合された象徴の1つで、本記事「インドにあるアグラ城とは?」で解説したとおり、内装にある彫刻も融和を図った形跡があります。
1階には、ダイニングルームや演芸場、図書館があり、2階は世間に顔を見せられない女性の部屋だったといわれています。
テラス部分には用水路があり、雨が降ると水が宮殿の外に流れる仕組みです。
入口前に当時使われていたお風呂が展示されています。お茶碗のような見た目をしており大きいので、側面には階段のような段差が備えられています。
とはいえ、現地の人もなぜ入口前にあるのかは、未だにわかっていません。
3. 囚われの塔
アグラ城の中でも最大の見どころは囚われの塔です。「ムサンマン・ブルジュ」とも呼ばれている建物で、アグラ城の中でも最も人気を誇るスポットといえます。
なぜ人気なのかというとインドの象徴タージ・マハルが見えるからです。
囚われの塔は、第5代皇帝シャー・ジャハーンが息子のアウラングゼーブに幽閉され、その生涯を終えた場所とされています。
外から見えるタージ・マハルはもともとシャー・ジャハーンの妻であるムムターズ・マハルのお墓として建設されました。
シャー・ジャハーンはタージマハルを見ながら、息を引き取ったという切ないエピソードがあったそうです。
多くの観光客が囚われの塔を訪れて、遠くにあるタージマハルの写真を撮っています。
なお、こちらの記事「インドのタージ・マハルの魅力スポット紹介!歴史と魅力や観光での注意点も解説」では、タージ・マハルについて詳しく解説しています。
「タージ・マハルに興味がある」という方はぜひ参考にしてみてください!
4. カースマハル
映えスポットとして、多くの観光客が写真をとっているのが、カーズマハルです。アーチ型になっている建物で、内装の彫刻が非常に可愛らしいことで有名です。
シャー・ジャハーンが囚われの塔で過ごす前に暮らしていた宮殿でもあり、妻のムムターズ・マハルや娘たちと一緒に過ごしていました。
当時は金や宝石が飾られていて、今とは大違いといわれています。
インドの伝統衣装であるサリーやパンジャビを着て写真撮影している人が多いです。
なお、こちらの記事「インドのサリーってどんな衣装?基本的な着方やおすすめの現地レンタルショップも紹介」では、サリーについて詳しく解説しています。
「インドの衣装について知りたい」という方はぜひ参考にしてみてください!
5. ディワーニ・アームとアングリー庭園
ディワーニ・アームは一般人が皇帝に謁見できる唯一の建造物です。
当時使われていたであろう玉座もあります。白い大理石で建てられており、何度も重なったアーチ型の柱は、デザイン性が高く、非常に美しいです。
また城内には、アングリー庭園という綺麗な庭があります。ジグソーパズル模様の庭園が広がっており、日本にあまりないので、新鮮に感じるでしょう。
庭園中央には、祭壇のようなものがあるが、なにに使うのか解明されていません。
インドのアグラ城を存分に楽しもう!
アグラ城の中には、見どころの建造物が多くあります。さらに一つひとつが個性的で、意味のある建物といえるでしょう。
とはいえ、何も知らずにアグラ城にいっても「結局、この建物ってなんだろう」と、疑問に残ってしまうかもしれません。せっかく訪れたのならスッキリした状態で日本に帰りたいですよね。
この記事を参考にして、アグラ城について事前に知っておくと、通常の100倍楽しめる可能性があります。世界遺産に登録されている偉大な城塞でもあるので、インドに訪れる際は、ぜひ観光して、存分に楽しみましょう。
なお、こちらの記事「インド初心者でも安心!4泊で楽しむデリー&アグラの旅」では、デリーとアグラの旅行について詳しく解説しています。
「デリーを含めたアグラの旅をしてみたい」という方はぜひ参考にしてみてください!