インドのラジャスタン州にある幻想的な都市とは?観光に外せない世界遺産も紹介

インドには28の州がありますが、その中でも一際幻想的な街並みを抱えているのがラジャスタン州です。この州にはピンク・金・青・白といった色を放つ都市があり、観光に最適なスポットといえます。他にも外せない観光名所が存在していますが「ラジャスタン州をあまり知らない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、以下の内容を解説します。

  • ラジャスタン州の基本情報
  • 幻想的な街
  • 絶対に外せないおすすめ観光スポット

この記事を読むと、ラジャスタン州の旅行計画に組み込むことが可能です。

「ラジャスタン州について詳しく知りたい」「どこに観光するか決めたい」という方はぜひ参考にしてみてください。

ラジャスタン州の基本情報

まずはラジャスタン州の基本情報について、表を使って解説します。

位置インド北西部
人口約6850万人
公用語チベット語、ラダック語、ヒンディー語
面積約34万2,200㎢

インド北西部にあるラジャスタン州は「ラージプートの土地」が語源になったといわれています。

ラージプートとは、ガンジス川中流域に居住する支配者層のカーストを意味しており、彼らをラージプート族とも呼んでいました。

ラジャスタンは、インドの中でも最も大きな州であり、州西部には砂漠が広がっていますが、都市全体を見ると、「ピンク色の街」「青色の街」など幻想的な州であることがわかります。

日本からラジャスタンへの直行便はありません。基本航路は、以下のとおりです。

  1. 日本から国際線でインド首都デリーまで向かう
  2. デリーからバスまたは飛行機でラジャスタン州に向かう

また、ラジャスタン州の面積は非常に広く、都市間の陸路だと4時間以上かかります。飛行機でも移動できますが、経由便や乗継便が多いので、特定の都市までの直行便がありません。

場合によっては時間が大きくズレるおそれがあるので、時間の調整が効くタクシーやバスがおすすめです。

【超おすすめ!】ラジャスタンの幻想的な4つの街

ラジャスタン州でおすすめの幻想的な街は以下のとおりです。

  1. ジャイプール|ピンクシティ
  2. ジャイサルメール|ゴールデンシティ
  3. ジョードプル|ブルーシティ
  4. ウダイプール|ホワイトシティ

順番に解説します。

1. ジャイプル|ピンクシティ

ジャイプルは、ラジャスタンの州都で、別名「ピンクシティ」といわれています。

1876年、インドがイギリスの植民地時代にイギリス王の息子、アルバート王の好きな色がピンク色であったため、ジャイプルの街中を染めたことがきっかけで、現在もその名残があるとのことです。

とくにハワーマハルはピンク色の建築物の中でも一際目立っており、ラジャスタンの中でも人気の観光スポットです。

おとぎ話に出てくるような多くの窓があったり、彫刻の隙間を風が通り抜けたりしているので「風の宮殿」とも呼ばれています。

世界遺産にも登録されているため、ラジャスタンに訪れた際は、一度は行ってみたい宮殿です。

また。こちらの記事「インドのジャイプルのおすすめ観光スポット5選!基本情報や治安も解説」ではインドのジャイプルについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください!

2. ジャイサルメール|ゴールデンシティ

ジャイサルメールとは、ラジャスタン州の西側にある地域で「ゴールデンシティ」とも呼ばれており、黄色の砂岩夕日を受けると金色に輝いていることから由来しています。

また、12世紀に建設されたジャイサルメール城は、黄砂岩の強固な城塞として現在も存在しています。

この城塞には、人が暮らしており、民家や商店も並んでいます。宮殿や寺院もあるので、日常生活が広がっている城塞都市です。

3. ジョードプル|ブルーシティ

ジョードプルは、州都ジャイプールから西に約300km離れたところに位置しており、旧市街地の建物は青色に染められているため「ブルーシティ」と呼ばれています。

理由は明らかになっていませんが、以下の説があります。

  • 涼しむため
  • 害虫駆除のため
  • バラモン階級の家であることを表すため

誰でも青いペンキで塗ったり、上から重ね塗りができたりするので、家によっては濃い青や薄い青があります。観光客はこうした色の違いを楽しめるでしょう。

またジョードプルには、メヘラーンガル城砦があり、インドでトップレベルの大きさを誇る建築物です。

標高は130mほどあるので、坂道が多く大変ですが、登りきったときの景色は青が一面に広がっており、とても幻想的と感じるでしょう。

4. ウダイプル|ホワイトシティ

ウダイプルはインドの北西部に位置しており「ウダイプール」とも呼ばれています。

王族が住む白亜の宮殿といった白い建物が多いことから「ホワイトシティ」ともいわれています。

ウダイプルはラジャスタン州の行政または商業の中心地として位置付けられており、北西インドとアラビア海を結ぶ交通の要所を担っています。

ウダイプルには、シティ・パレスと呼ばれる宮殿があり、数々の増築を重ねているため、外観はもちろん、内部も豪華な仕様となっています。壁や床にある繊細な装飾は、色とりどりなので、つい見入ってしまう感覚になるでしょう。

また。こちらの記事「インドのウダイプルのおすすめ観光スポット5選!治安や世界的なホテルも解説」ではインドのウダイプルについて詳しく解説しています。

「ウダイプルについて詳しく知りたい」という方はぜひ参考にしてみてください!

【絶対外せない】ラジャスタンで訪れるべき世界遺産2選

ラジャスタン州にある世界遺産の中で、とくに訪れるべき世界遺産は以下のとおりです。

  1. ジャンタル・マンタル天文台
  2. 丘陵要塞群

それぞれ順番に詳しく解説します。

1. ジャンタルマンタル

ジャンタル・マンタル天文台はインドの中で、最も大きな天体観測施設です。2010年に世界文化遺産に登録されており、20以上の建造物から成り立っています。

18世紀に作られていますが、レンズなし、つまり裸眼で星の動きを観測できる技術を駆使しており、今もなお占いや季節など正確に計測可能です。

また天文台には、星座の観測儀があり、実際に星占いで利用したといわれています。それぞれの建造物には、12星座の動物の名前があるので、自分の星座と同じ名前を探してみるのもおすすめです。

また天文台と聞くと夜のイメージが強いですが、昼でも太陽高度も観測しており、関連したモニュメントが複数あります。

具体的には、階段の横にある目盛で太陽高度を計測し、1日の長さを知ることができたといわれています。

2. 丘陵要塞群

ラジャスタン州の丘陵要塞群は、訪れるべき世界遺産の1つです。具体的には、以下6つの要塞で構成されています。

  • チットールガル城塞
  • クンバルガル城塞
  • ランタンボール城塞
  • ガグロン城塞
  • アンベール城塞
  • ジャイサイメール城塞

もともとは、ラージプート族の権力を示すための表現として要塞群は作られました。中には約20kmにも及ぶ要塞もあり、市街地や宮殿、寺院などが建造されていることが多いでしょう。

さらにここで、学問や音楽、芸術などが発展して、文化的な象徴にまでなりました。城塞は砂漠や森などの地形をうまく利用し、水を汲めるシステムもしっかり機能しているので、現在も利用できます。

日数にもよりますが、丘陵要塞群をすべて観光するのは、なかなか難しいでしょう。なぜなら要塞一つひとつが大きいので、1〜2個に絞ることをおすすめします。

ラジャスタン州に観光する事前準備をしよう

ラジャスタン州では、他では味わえない幻想的な街を堪能できます。しかし約34万2,200㎢と非常に広く、今回紹介した4つの都市をすべてを回るには多くの日数と効率的に動ける計画が必要です。「ラジャスタン州に旅行する」「計画がまだ決まっていない」という方はぜひこの記事を活用してみてください!