インドのプネーはどんな都市?進出のメリットや観光スポットについても解説

「プネーはどんな地域?」
「プネーでおすすめの観光スポットは?」
「プネー進出のメリットは?」

このような疑問をお持ちではないでしょうか。

インドのプネーは商業都市ムンバイと同じ州内でありながら、ムンバイに劣らないほどの経済力を持っています。またプネーは進出に向いている地域で、これまで数々の外資系企業が進出しています。とはいえ、「どんなメリットがあるのかわからず進出するか悩んでいる」という方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、以下の内容について解説します。

  • インドのプネーの基本情報
  • 住みやすさと治安
  • おすすめ観光スポット
  • 進出するメリット

メリットを知って、プネー進出を検討したい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

インドのプネーの基本情報

インドのプネーの基本情報について、以下の表にまとめました。

位置マハラシュトラ州(インドの西部)
人口約250万人
言語マラーティー語
面積約1,110km²

プネーはインドのマハラシュトラ州に位置しており、インドの中で8番目に大きい都市です。州内ではムンバイに次いで2番目に大きい都市となっています。

東のオックスフォード」といわれており、クラシック音楽や演技、スポーツ、文学などの活動が活発です。

このことから、マハラシュトラ州の中でも「文化的な中心地」ともいわれています。

プネーの気温を東京と比べた結果、以下のとおりになりました。

プネー東京
平均の最高気温暑い季節:35℃以上
寒い季節:30℃未満
暑い季節:30℃以上
寒い季節:9℃未満

東京の暑い季節と寒い季節では、約21℃差があるので大きな寒暖差があります。一方でプネーの暑い季節と寒い季節の気温差は5℃で、大きな寒暖差がないので過ごしやすいです。

なお、ムンバイについては関連記事「インドのムンバイ進出はおすすめ!その理由とムンバイについても解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

参照1:Weather Spark|プネーの気候、月別の気象、平均気温(インド)

参照2:Weather Spark|東京の気候、月別の気象、平均気温(日本)

インドのプネーの住みやすさと治安

プネーは住みやすい都市といわれています。住宅・都市省によると「人口100万人を超えるインドの49都市の中で最も住みやすい都市を決定するランキング」でプネーは2位に位置しています。生活の質や都市の経済的能力、持続可能性や回復力、行政サービスや都市開発から判断して選ばれました。

日本の外務省の調査によると、プネーは「治安レベル1」です。現地の声では、プネはインドの中でも治安が良いといわれています。これは「犯罪に巻き込まれた」といった話がないほどです。

プネーでは、女の子がミニスカートを穿いて堂々と歩いていたり、女性1人でタクシー等を利用したりしています。

インドのプネーでおすすめの観光スポット3選

プネーでおすすめの観光スポットは以下の3つです。

  1. ダグダッシェス・ハルワイ・ガンパッティ寺院
  2. シンハガド砦
  3. シュリー・バラジ寺院

順番に解説します。

1. ダグデス・ハルワイ・ガナパティ寺院|プネー最古の寺院

ダグデス・ハルワイ・ガナパティ寺院寺院は、ヒンドゥー教の神ガネーシャを祀っており、プネーの中で1番古い寺院です。

ガネーシャはプネーの守護神といわれており、商売繁盛や学問、芸術などあらゆる物事を司る万能神です。そのためインド国民だけでなく、世界各国から参拝しに訪れる方が多くいます。

ダグデス・ハルワイ・ガナパティ寺院は教会に関連する社会的機関として存在しています。なぜなら社会福祉と文化の発展を促したいからです。一例ですが、毎年8〜9月の10日間にわたって開催されるガネシュ祭では、より大きな賑わいを見せます。

2. シンハガド砦|ブネーの城

シンハガドとは「ライオンの城」という意味でプネーの城として存在し、かつてシンハガドを中心に町が形成されていました。

現在は砦跡の周りには自然が広がっており、シンハガド砦の観光だけでなく、ハイキングや散策 にも人気です。

シンハガドは霧に覆われている砦から山が見えます。非常に幻想的で、雲の上にいる感覚になります。

3. シュリー・バラジ寺院|1日3回の礼拝

シュリー・バラジ寺院は、プネーの北西郊外のパシャンという街にある寺院です。パシャン湖やペタル山もあり、観光客が多いです。

寺院にはプネーの歴史や昔に使われていた品物が展示されている博物館となっています。また丘の上にある寺院なのでプネーを一望できます。

シュリー・バラジ寺院では1日3回の礼拝が行われるほか、様々な行事も開催されており、行事に合わせて参拝するのもおすすめです。

インドのプネーに進出する3つのメリット

インドのプネーに進出するメリットは以下の3つです。

  1. 優秀な若者を輩出している
  2. 積極的に投資誘致政策を行なっている
  3. 立地とインフラに恵まれている

順番に詳しく解説します。

1. 優秀な若者を輩出している

プネーはインド国民だけでなく、世界中にいる優秀な学生を集めています。なぜならプネーは「東のオックスフォード」といわれている学術都市だからです。

また日本語教育も盛んで、プネーから日本語能力試験を受けるインド数が多いといわれています。プネーの中には日本語検定1〜2級を習得している人もいます。日本語検定がプネーで流行した結果、2010年は198社であったが、2015年には712社と急激に増えました。

2. 積極的に投資誘致政策を行なっている

マハラシュトラ州は2013年1月に産業誘致政策を公表し、投資誘致政策を実施しました。外資系企業の進出を促す政策で、具体的には以下の優遇措置を始めました。

  • 産業誘致補助金
  • 電力税の免除
  • 大規模企業と中小・零細企業それぞれに応じた措置

プネーはムンバイに比べてビジネスコストが安いです。ムンバイは昔から商業都市として栄えていたため、ビジネスコストが高く、とくに製造業は不向きでした。しかしプネーはビジネス都市として日が浅いため、ビジネスコストが安く、現在は大企業の製造拠点が集積しています。

日本企業には日本企業専用の工業団地があります。これは日印間で署名された「日本工業団地」の1つです。進出の際は日本専用の工業団地を狙うと良いでしょう。

3. 立地とインフラに恵まれている

マハラシュトラ州は古くから物流の要所として使われており、北のデリーと南部のバンガロール、チェンナイの間に位置し、流通網が整備されています。

また国家プロジェクトであるデリー・ムンバイ間産業大動脈構想(DMIC:Delhi-Mumbai Industrial Corridor)が進んでおり、首都デリーと商都ムンバイの経済的連結が強まっている傾向です。

プネ進出は、このプロジェクトの恩恵に加えて、地域開発プロジェクトであるチェンナイ・バンガロール産業回廊構想の恩恵も期待できます。

この結果から世界中の製造業・IT産業が多く進出しており、世界の工場となりつつあります。

なお、バンガロールとチェンナイについては、以下の関連記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

関連記事1:【進出必見!】インドのバンガロールを解説!進出をおすすめする理由も紹介

関連記事2:インドのチェンナイの過ごしやすさや観光スポットを紹介!進出面についても解説

まとめ:プネー進出のメリットを知って、前向きに検討しよう

本記事の内容を以下にまとめました。

  • プネーは州内でムンバイに次いで2番目に大きい
  • インドの中では非常に住みやすく、治安も良い
  • おすすめ観光スポットはダグダッシェス・ハルワイ・ガンパッティ寺院、シンハガド砦、シュリー・バラジ寺院
  • 進出のメリットは優秀な若者を輩出している、積極的に投資誘致政策を行なっている、立地とインフラに恵まれている

プネーはインドの中でも治安がよく、進出するメリットが豊富です。インド進出を検討している方はこの記事を参考にし、プネー進出を前向きに考えてみてください。