インドのジャイプルのおすすめ観光スポット5選!基本情報や治安も解説

「インドのジャイプルってどのような地域?」
「ジャイプルの住みやすさは?」
「ジャイプルのおすすめの観光スポットは?」

インドの地域を観光したいとき、首都デリーや商業都市ムンバイが思い浮かぶかもしれません。しかしインドにはおすすめ観光地域が多くあり、普段では感じられない雰囲気を味わえます。ジャイプルもそのうちの1つです。

本記事では以下の内容を解説します。

  • ジャイプルの基本情報
  • ジャイプルは宝石で有名
  • ジャイプルの治安
  • おすすめの観光スポット

また、ジャイプルは企業進出に向いていない地域であるため、ここでは住みやすさや観光スポットを中心に解説します。あらかじめご了承ください。

インドのジャイプルの基本情報

ここではジャイプルの特徴について、表にまとめました。

位置ラージャスターン州(インド北部)
人口約304万人
公用語ヒンドゥー語・英語
面積約467㎢

ジャイプルはインドの首都デリーから南西に約260km先にある地域で、ラージャスターン州の州都です。

ピンクの城壁に囲まれていたり、ピンク色の宮殿や建物があったりするので「ピンク・シティ」と呼ばれています。

1876年、イギリスの植民地であったインドにイギリス王の息子、アルバート王がジャイプルを訪れます。アルバート王の好きな色はピンク色であったので、ジャイプルの街中をピンク色にして歓迎していました。その風習が今も続いています。

ジャイプルの気温はどうなっているのかを東京と比較した結果、以下の通りになりました。

ジャイプル東京
平均の最高気温暑い季節:36℃以上
寒い季節:25℃未満
暑い季節:30℃以上
寒い季節:9℃未満

東京では21℃差あるので、寒暖差は大きいといえるでしょう。一方でジャイプルは11℃差あります。東京の半分の寒暖差ですが、1月は9℃ととても寒い場合があります。体調を崩すこともあるので、服装には注意が必要です。

参照1:Weather Spark|ジャイプルの気候、月別の気象、平均気温(インド)

参照2:Weather Spark|東京の気候、月別の気象、平均気温(日本)

インドのジャイプルは宝石で有名

ジャイプルは宝石で有名です。

1700年代のインドのラージャスターン州に存在したアンベール王国まで遡ります。

その王国の君主であったジャイ・シング2世は、腕の良い一流の宝石彫刻師を呼び寄せました。王室を高級にしたいという思いがあったからです。

現在でも一流の宝石彫刻師が多いので、アフリカやアメリカ、ヨーロッパからさまざまな宝石が運ばれてきます。主にエメラルドやサファイアなどのカラーストーンのカットやジュエリー製造を中心に行われています。

インドのジャイプルの治安は悪くはない

ジャイプルの日中の治安は悪くはありません。実際、インドにある他の地域と比べると良い方だといわれています。

しかし、観光地やレストランなど店の前では、物乞いに遭うかもしれません。また物売りにも声をかけられることもあります。対策としては、断るような言葉を覚えて使ってみましょう。

外務省の治安について調査した結果、治安レベルは1です。最大が「レベル4」なので、そこまで高くないことがわかります。しかし観光地や混雑しているところでは、スリや置き引きなどが起こりやすいので、注意しましょう。

ジャイプルの交通量は多く、車が優先されるため、交差点のような道を横断するときは、気をつけなければなりません。無理に横断した歩行者に対して運転手は腹を立てて、歩行者と喧嘩している姿を目撃している方もいます。

インドのジャイプルでおすすめの観光スポット5選

インドのジャイプルでおすすめの観光スポットは以下の5つです。

  1. アンベール城|世界遺産に登録
  2. シティ・パレス|旧市街の中心にある宮殿
  3. ジャンタル・マンタル天文台|インド最大の天文台
  4. ハワーマハル|旧市街地の象徴
  5. ナルガール城跡|デートスポットとして有名

順番に解説します。

アンベール城|世界遺産に登録

アンベール城はジャイプルから北東へ11kmにある城塞宮殿で世界遺産に登録されています。ムガル帝国のアクバル軍の司令官となったカチュワーラー家のラジャマン・シンが 1592年に建てました。

アンベール城は丘の上にある宮殿のため、観光客用の象に乗って15分ほどかけて登ります。しかし午前中にしかしていないので注意しましょう。

登った後に迎えるのは、ガネーシャ門です。「世界で1番美しい門」と呼ばれており、精緻な幾何学模様のフレスコ画が刻まれています。

城内では、ペルシャ様式とヒンドゥー様式が融合した「ラジャスターン様式」を採用しており、マハラジャの面影を残す優美な内装です。

市街へのパノラマビューや、山頂レストランなどとてものんびり観光できるスポットです。

シティ・パレス|旧市街の中心にある宮殿

シティ・パレスは旧市街の中心にある宮殿です。アンベール王国のジャイプル遷移によって、1729年にサワーイ・ジャイ・スィン2世が建設しました。

現在もマハラジャ家が居住しており、その一部を博物館として公開しています。中央にある貴賓謁見所のディワニ・カースには、銀製の巨大な甕が置かれています。1902年にイギリス国王へ謁見に向かう際、ガンジス川の水を甕に入れて運び、船の上で沐浴をしていました。

施設内の写真撮影は禁止されており、王族が身に着けた豪奢な衣服やテキスタイル、またジャイプルの諸王の肖像画を見学できます。ディワニ・カースの西側にはピタム・ニワス・チョークと呼ばれる中庭があります。

ジャンタル・マンタル天文台|インド最大の天文台

ジャンタル・マンタル天文台は18世紀のアンベール王国の王ジャイ・シン2世が建てた天文台です。ジャイ・シン2世は天文学者でもあり、インド各地に複数の天文台を建設しました。ジャンタル・マンタルはその中で最も大きい天文台で、ジャイ・シン2世自身の居城内の一角に建てられました。

ジャンタル・マンタル天文台は現役の天文観測として利用される計測器です。今でも日時計、占い、季節などを知ることができます。数々の天文観測機はユニークな形をしたものが多いが、ジャンタル・マンタル天文台は、見たことのない巨大で不思議な形をしたものが並んでいます。

ハワーマハル|旧市街地の象徴

ハワーマハルはラージプートの王様であるサワーイー・プラタープ・シングによって1799年に建築された宮殿です。ピンク色をした砂岩の外壁が特徴で5階建です。

ハワーマハルはシティパレスと地下通路でつながっています。小窓の数は953個で、宮殿に暮らす高貴な女性たちが、ジャイプールの街のお祭りなどを見るためのものでした。当時イスラムの影響を受け、外を歩くことができませんでした。

またたくさんの窓や、彫刻の隙間を心地よい風が通り抜けるため、「風の宮殿」と呼ばれています。周辺には世界遺産であるジャンタル・マンタル天文台もあるため、エリア内は人気観光地といえるでしょう。

ナルガール城跡|デートスポットとして有名

ジャイプールを守るために歴代の皇帝が利用した要塞です。サワーイー・マド・スィン2世が9人の王妃のために建てたといわれている要塞でもあります。ナルガール城跡からジャイプールを見渡せます。

特にサンセット時が最も美しいといわれています。夕日のオレンジ色に染まるピンクシティの風景は、砂漠の州であるラージャスターンでしか感じられません。


最近では、地元カップルの定番デートスポットとなっています。

万里の長城のような石で造られた要塞ですが、日中でも人は比較的少なく、ゆっくりと散策できます。

まとめ:インドのジャイプルを知って、観光の準備をしよう

インドのジャイプルは「ピンク・シティ」で有名な地域です。日本にはピンクに染まった地域はないので、とても刺激的な経験ができるでしょう。

また観光スポットは多くあり、すべて回るのは難しいです。今回の記事では特におすすめする観光スポットを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。