インドのアウランガバードの観光スポット5選!基本情報から石窟についても紹介

「インドのアウランガバードについて詳しく知りたい」

「アウランガバードの石窟とは?」

「おすすめの観光スポットは?」

アウランガバードは石窟がとても魅力的で多くの観光客が訪れます。この記事を読んでいる人は、アウランガバードに旅行する方が多いでしょう。とはいえ「アウランガバードの石窟について知らない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで本記事では、以下の内容を解説します。

  • アウランガバードの基本情報と行き方
  • 石窟について
  • おすすめの観光スポット

この記事を読むことで、アウランガバードについて理解が深まり、旅行に役立ちます。ぜひ参考にしてみてください。

なお、アウランガバードは企業進出に向いていない地域であるため、ここでは住みやすさや観光スポットを中心に解説します。あらかじめご了承ください。

アウランガバードの基本情報

位置マハーシュトラ州(インド西部)
人口約141万人
公用語マラーティー語・ヒンディー語
面積約141㎢

アウランガバードはインドの西部に位置しており、オーランガーバードとも呼ばれたりしています。アウランガバードの名前の由来は17世紀にインドを統括していたムガル帝国のアウラングゼーブ氏の名前に由来しています。

また有名な商業都市ムンバイから約350kmの場所に位置しています。

次に気候について東京と比べて解説します。

アウランガバード東京
平均の最高気温暑い季節:36℃以上
寒い季節:30℃未満
暑い季節:26℃以上
寒い季節:13℃未満

東京では21℃差あるので、寒暖差は大きいといえるでしょう。一方アウランガバードはわずか6℃なので、暑い季節や寒い季節にかかわらず、日本人にとって暑く感じます。

アウランガバードは寒い季節のなかで最低気温は28度なので、半袖で十分だといえるでしょう。

参照1:Weather Spark|アウランガバードの気候、月別の気象、平均気温(インド)

参照2:Weather Spark|東京の気候、月別の気象、平均気温(日本)

日本からアウランガバードまでの行き方

アウランガバードは国内線のみで、日本から直行便がありません。インド首都デリーやムンバイを経由して向かいます。

また国内線があまり動いていないので、日本からアウランガバードまでの時間は約20時間かかります。

デリーやムンバイにいる時間が長くなるので、注意しましょう。

アウランガバードの治安はとてもよい

ナーグプルは治安がよく、デリーやムンバイと比べて犯罪数は少ないといわれています。アウランガバードに住んでいる人は「怪しい人が1人もいない」といった報告もあります。穏やかな街の雰囲気があり、安全であることが肌で感じられ、観光客も安心して過ごせます。

しかし、インド全体でスリや置き引き、さらに客引きなどが起こっています。アウランガバードも起こるかもしれないので、気を付けましょう。

アウランガバードの石窟が非常に有名

アウランガバードには多くの遺跡や建造物があります。ここでは以下2つの石窟について紹介します。

  1. エローラの石窟寺院群
  2. アジャンターの石窟寺院群

順番に解説します。

1. エローラの石窟寺院群

エローラの石窟寺院群はアウランガバードから30km離れたインドの三大石窟です。仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教の寺院が集まっている寺院群で、インドでは唯一といわれています。石窟は計34個ありますが、具体的な振り分けは以下のとおりです。

  • 仏教12石窟
  • ヒンドゥー教17窟
  • ジャイナ教5窟

異なる宗教の石窟が見れるので、多様性が楽しめます。

中でも1番注目したいのが、第16窟のカイラーサナータ寺院です。この寺院はヒンドゥーの神のシヴァが住んでいるカイラス山をイメージしています。

サイズは高さ32メートル、幅45メートル、奥行きが85メートルなので、非常に大きいサイズの岩から全てを彫ったことがわかります。さらに完成には100年かかっているといわれています。

すべて回るのは大変ですが、それぐらい価値のある石窟群といえます。

2. アジャンターの石窟寺院群

アジャンターの石窟寺院群は1938年にユネスコの世界遺産に登録されたインドの三大石窟です。約30ほどの仏教寺院があります。

古代インドの壁画が綺麗に残っており、320〜550年ごろに北インドを統一支配したグプタ朝の生活を知ることが可能です。

また仏教寺院にはヴィハーラ窟とチャイティヤ窟の2つがあり、ヴィハーラ窟25個で、チャイティヤ窟5つで振り分けられます。

また前期と後期とでは造りに違いがあり、具体的には前期を中心としたコンパクトで質素な造りで、後期は壁画や仏像彫刻で彩られた豪華な造りとなっています。

エローラの寺院群とは異なる雰囲気なので、両方を訪れて違いを感じてみるとよいでしょう。アジャンターの寺院の中は光がないので、懐中電灯を持っていくことをおすすめします。

アウランガバードでおすすめの観光スポット3選

アウランガバードでおすすめの観光スポットは以下の3つです。

  1. アウランガーバード石窟寺院|ガネーシャの彫刻がある
  2. ダウラターバード要塞|インド三大要塞の1つ
  3. パンチャッキー|水に関連するスポット

それぞれ順番に解説します。

1. アウランガーバード石窟寺院|ガネーシャの彫刻がある

アウランガーバード石窟寺院は仏教石窟が並んでいる寺院です。エローラとアジャンターの石窟群と比べるとインパクトはないですが、1つ1つに見応えがあります。

とくにおすすめは第6窟の隣にあるガネーシャの彫刻です。ここではガネーシャの歴史を感じられます。またアウランガーバード石窟寺院は階段で東西に分かれており、階段を登りきると夕暮れ時にはとても美しい夕日を見ることもできるでしょう。

アウランガーバード石窟寺院には、他にも様々な石窟があるので、それぞれの違いを楽しむのがおすすめです。

2. ダウラターバード要塞|インド三大要塞の1つ

ダウラターバート要塞はアウランガーバードからエローラ石窟寺院群の間にあるインド三大要塞の1つです。

自然を利用した要塞なので、「難攻不落の要塞」とも呼ばれています。東京ドーム21個分の大きな要塞で、2つの堀と門、さらに三重になっている城壁で囲まれています。

ダウラターバード要塞は、1327年からインドのイスラム王朝の1つであるトゥグルク朝の首都で、デリーから遷都されたともいわれており、当時は神々の丘として親しまれた要塞なのです。

200メートルある丘を登るのは大変ですが、デカン高原の眺めは感動します。

3. パンチャッキー|水に関連するスポット

パンチャッキーは水車や噴水など水に関連するスポットのことで、水車小屋を意味しています。

イスラム教の学校や庭園、お墓がありますが、最も注目すべきものがムガル帝国の第6代皇帝であったアウラグゼーブの導師であるムザーファルの霊廟です。

パンチャッキーの池の前にはお土産屋さんが並んでおり、縮小された仏像などが販売されています。

小さなスポットなので、庶民的な雰囲気があり、観光客ものんびりできる公園です。

まとめ:インドのアウランガバードを訪れるなら、石窟は必須!

インドのアウランガバードには様々な観光スポットがありますが、とくにおすすめしているのが石窟群です。「アウランガバードは石窟群」といわれているぐらい石窟は有名で、インドのアウランガバードを訪れたら、必ず行ってほしい観光スポットだといえます。旅行プランを立てる際は、この記事を参考にして、計画に組み込んでいただけますと幸いです。