インドのアムリトサルについて徹底解説!ここにしかない魅力についても紹介

「インドのアムリトサルの特徴は?」
「アムリトサルの治安は?」
「アムリトサルでおすすめの観光スポットは?」

インドのアムリトサルは平和な雰囲気で魅力的な地域です。またシク教の発祥地であったり、植民地時代を経験したりしているので、多くの文化を歴史も残しています。

観光地としても比較的有名なアムリトサルですが、「アムリトサルについて知らない」という方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では以下の内容を解説します。

  • アムリトサルの特徴
  • アムリトサルの治安
  • アムリトサルでおすすめの観光スポット

この記事を読むことで、アムリトサルの観光旅行ができるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、アムリトサルは企業進出に向いていない地域であるため、ここでは住みやすさや観光スポットを中心に解説します。あらかじめご了承ください。

インドのアムリトサルの基本情報

インドのアムリトサルの基本情報について以下の表にまとめました。

位置パンジャーブ州(インド北西部)
人口約100万人
公用語パンジャーブ語・ヒンドゥー語
面積約139㎢

アムリトサルはインド北西部に位置するパンジャーブ州最大の都市です。パンジャーブ州はインドで唯一、シク教徒が大多数を占めています。

アムリトサルはパキスタンとの国境があり「フラッグセレモニー」と呼ばれているイベントが毎日行われています。

アムリトサル東京
平均の最高気温暑い季節:35℃以上
寒い季節:22℃未満
暑い季節:26℃以上
寒い季節:13℃未満

東京の暑い季節(夏)と寒い季節(冬)は約13℃差がありますが、アムリトサルも13℃差があるので、東京の寒暖差とほとんど同じといえます。理由の1つにアムリトサルは北西部に位置しており、赤道から遠いからです。

しかし東京の寒い季節の最高気温は13℃に対して、アムリトサルは22℃となっています。アムリトサルは日本の春が始まる気温なので、寒い季節に訪れる際は服装に注意しましょう。

参照1:Weather Spark|アムリトサルの気候、月別の気象、平均気温(インド)

参照2:Weather Spark|東京の気候、月別の気象、平均気温(日本)

【日本直通なし】インドのアムリトサルの行き方は首都デリーを経由する

日本からアムリトサル国際空港までの飛行機の直通便はありません。一般的にはインドの首都デリーを経由してアムリトサルへ向かいます。

デリーからアムリトサルまでの交通機関と移動時間、料金について以下の表にまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

交通機関移動時間料金
バス6〜8時間1,700円〜2,600円
列車6〜8時間280〜1,665円
飛行機約1時間6,000〜7,000円

列車やバスにはランクが存在しています。例えば列車にはgeneralという最も安価なランクがありますが、座る席がない場合、6〜8時間立ちっぱなしになる可能性があります。

インドのアムリトサルはシク教の聖地

シク教とは、教祖であるグル・ナーナクが16世紀にはじめた比較的新しい宗教です。ヒンドゥー教とイスラム教を批判的に融合した宗教といわれています。具体的な批判内容は一神教信仰やカースト制度などです。

パンジャーブ州でシク教が広がったので、アムリトサルにはシク教徒が大勢います。またシク教徒はインド全体の人口の約2%しかおらず、アムリトサルに集中しているといわれています。

シク教の服装は特徴的で、とくに頭に巻いているターバンが印象に残るでしょう。髪の毛を切ってはいけないという掟からターバンを巻いています。

インドのアムリトサルの治安は比較的良いが、テロに注意

日常で過ごすときは落ち着きのある地域で、非常に穏やかです。夜11時になっても多くの人で賑わっているので、他の地域に比べると夜の治安も良いです。

しかし、パキスタンに近いのでテロが起こる可能性もあります。日本の外務省によると危険レベル1と最も低く安心できる数値です。とはいえ、いつ何が起こるかわからないので、すぐに逃げられるように準備しておきましょう。

インドのアムリトサルでは無料でカレーが食べられる!

シク教の象徴である黄金寺院では、毎日10万食のカレーとチャイを無料で提供しています。シク教は「宗教、カースト、肌の色、信条、年齢、性別、社会的地位に関係なく、すべての人々は平等である」という教義を守るために始まった文化で、500年前から今まで続いています。

日本人観光客でもカレーを食べられます。またこの寺院に訪れる身分は全て平等なので、全員が同じ場所で座って食べます。

インドの中でも無料でカレーを食べられるのは、アムリトサルしかありません。

インドのアムリトサルでおすすめする観光スポット3選

アムリトサルでおすすめの観光スポットは以下の3つです。

  1. 黄金寺院|シク教の象徴
  2. ワガ国境|毎日開催のセレモニー
  3. ジャリアーンワーラー庭園|歴史が詰まっている地域

順番に解説します。

1. 黄金寺院|シク教の象徴

黄金寺院はアムリトサルの象徴と呼ばれる寺院です。ハリマンディル・サーヒブとも呼ばれています。アムリトサルの名前の由来となった「アムリタ・サロヴァル」という不老不死の池に囲まれているので寺院が浮いているように見えるでしょう。

黄金寺院の外壁は一面金色に染まっており、約750kgの純金が張られています。寺院内にはシク教の資料や文献があり、聖典も安置されています。寺院は誰でも入れますが、バンダナ着用や裸足などのルールを守らなければなりません。

無料食堂でカレーが提供されており、観光客も食べても問題ありません。アムリトサルを訪れたときは必ず行きたい寺院です。

      2. ワガ国境|毎日開催のセレモニー

      インドとパキスタンの国境の中でもワガ国境は非常に特殊です。毎日夕方になると、国境ゲートを閉鎖するセレモニーが開催されています。具体的にはインドとパキスタンの国境警備隊が掛け声を上げながら行進します。

      国旗が降ろされると、両国の兵士の握手を見られます。国境地帯にもかかわらず、平和が保たれていることを象徴する場面でもあるでしょう。

      料金は無料で地元民はもちろん、観光客も気軽に観覧できます。

      3. ジャリアーンワーラー庭園|歴史が詰まっている地域

      ジャリヤーンワーラー庭園は穏やかな庭園ですが、悲惨な事件が起こった庭園として有名です。悲惨な事件とはイギリス兵士が集会にいた非武装のインド人に発砲し、1500名以上の死傷者を出したことです。

      インド植民地時代にイギリスは反乱を防ぐために、インド国民だけが集まって話し合いをおこなう集会を禁止しました。しかしアムリトサルにいた一部のインド人が集会を開いてしまったことがイギリス兵士に知られたことで起きた事件です。ジャリアーンワーラー庭園にある記念碑には、銃弾の跡がはっきりと残っているのでよりリアルな歴史を感じられます。

      現在は市民の憩いの地ともなっており、のんびり散策するのにぴったりなスポットです。

      インドのアムリトサルにある独特な雰囲気を感じよう

      アムリトサルはインドの他の地域とは異なり、穏やかでありながら個性的な文化や歴史を持っている地域です。また国境沿いにあることで、パキスタンにいる警備隊との交流が見られるのも、アムリトサルならではではないでしょうか。

      観光スポットも豊富にあるので「アムリトサルに興味がある」「海外旅行でアムリトサルに行きたい」という方はぜひ記事を参考にしてみてください。