【最新版】インドのおすすめ観光スポット15選!注意点やベストシーズンも紹介

世界第一位の人口を誇るインド。猛スピードで進化を遂げる国でありながら、各地には、数多くの観光スポットが点在していることでも有名です。

そんなインドの魅力に迫るため、今回はインドのおすすめ観光スポットを北と南に分けて紹介します。さらにインド観光を安全に楽しむための注意点やおすすめのシーズンなどについてもお届けしますので、インド旅行を検討中の方は、ぜひチェックしてみてください。

目次

インド観光を安全に楽しむための注意点

インド観光を楽しむには、基本情報を知っておくことが大切です。安全にインドへ旅行行くための注意点からみていきましょう。

インド観光の前に知りたい気になる治安

インドを訪れる上で気になるのが、治安についてでしょう。インドは日本と異なり、夜の出歩きや1人行動は避けることがポイントです。

外務省による海外安全ホームページの危険レベルは、全体的にレベル1の「十分注意してください。」が多く見られます。

ひと目の少ない場所や時間帯は、どのようなトラブルに巻き込まれるかわかりません。トラブルを回避するためには、明るい時間に人の通りが多いスポットを観光するのがおすすめです。

インド観光で起きやすいトラブル

インドではスリ・置き引きも多いので、荷物から目を離したりテーブルの上にスマホを放置したりするのは避けましょう

貴重品は肌身離さず持ち、ポケットに入れずに首からかけておくのがおすすめです。スリ・置き引きは、インドに限らず他の国でも起こりうるトラブル。観光に夢中になって貴重品から目を離さないよう注意が必要です。

インド観光初心者はツアーに参加するのがおすすめ

インド観光が初めての方や治安に不安を抱く方は、ツアーに参加をするのがおすすめです。観光ツアーは、ガイドによる案内や移動の安全も確保されているケースが多い傾向にあります。

また、時間のロスが少なく観光地巡りができるのもツアーに参加するメリットのひとつです。インドは広いので、効率よく観光地を回るためにも、ツアーを組むのも良いでしょう。

インド観光はビザが必要?

インドを観光するには、e-Visa(e-Tourist Visa)と言われる観光用のビザを発行する必要があります。e-Visaは、オンラインで申請ができるので、インド入国の4日以上前までに行うようにしましょう。

またe-Visaでの観光は、60日間(約2ヶ月)までとなっています。長期でインドを回る予定の方は、期間内でスケジュールを組むようにしましょう。

人気都市が集まる北インドのおすすめ観光スポット10選

インドの観光スポットを回るなら、北インドと南インドがおすすめです。まずは観光都市が集まる北インドのおすすめスポットからみていきましょう。

おすすめの北インド観光スポット①タージマハル

インドの有名な建築物といえば、やはり「タージマハル」でしょう。1983年に世界遺産に登録されたその建物は、インド・イスラム文化を語る上で外せない建築物です。

タージマハルは、ムガル帝国の第5代皇帝が亡き妻を想い建てた墓廟として知られています。白い大理石の絶景美は、息を呑むものです。インドを訪れるなら、一度は目にしておきたい建築物と言えるでしょう。

【基本情報】

施設名:タージマハル(Taj Mahal)
住所: Dharmapuri, Forest Colony, Tajganj, Agra, Uttar Pradesh 282001 インド


おすすめの北インド観光スポット②クトゥブ・ミナール

ニューデリーの南に位置する「クトゥブ・ミナール」は、1993年に世界遺産に登録されたイスラーム遺跡群。世界一の高さを誇るミナレット(モスクの尖塔)は、約72.5メートルあり、クトゥブ・ミナールのシンボルタワーです。

ミナレットの周囲をよく見ると、美しくも繊細なイスラム教の装飾彫刻が施されています。また敷地内には、ミナレット以外にもイスラム王朝の歴史を物語る古い建築物が今もなお残っています。

【基本情報】

施設名:クトゥブ・ミナール(Qutub Minar and its Monuments)
住所: Seth Sarai, Mehrauli, New Delhi, Delhi 110030


おすすめの北インド観光スポット③ アグラ城

1983年に世界遺産に登録された「アグラ城」は、赤い城壁が印象的なムガル帝国時代の城塞です。タージマハルの歴史との関連がある城で、「赤い城」とも言われています。

外側から見ると一見地味に感じられますが、一歩敷地内に入れば、ムガル帝国の力の強さを物語る豪華な建築物が建てられています

またタージマハルを建てたムガル帝国第5代皇帝が息子に幽閉され、生涯を終えたことから、「囚われの塔(ムサンマン・ブルジュ)」との異名も持つ城です。

【基本情報】

施設名:アグラ城(Agra Fort)
住所: Agra Fort, Rakabganj, Agra, Uttar Pradesh 282003


おすすめの北インド観光スポット④アンベール城

「アンベール城」は、2013年に「ラージャスターンの丘陵城塞群」として世界遺産に登録されています。インドの人気三大都市であるジャイプールの郊外にあり、マハラジャが築城したことでも有名です。

見どころのひとつである「ガネーシャ門」は、世界で最も美しい門として知られています。

その名の通り象頭の神・ガネーシャが描かれた門で、淡いピンクの美しい建物が印象的な人気スポットです。

【基本情報】

施設名:アンベール城(Amber Fort)
住所: Devisinghpura, Amer, Jaipur, Rajasthan 302001


おすすめの北インド観光スポット⑤ファテープル・シークリー

1986年に世界遺産に登録された「ファテープル・シークリー」は、イスラムとヒンドゥーの2つの特色が垣間見えるアクバル様式の建築物です。

イスラム式の石材を用いた建築物は、木造で作られるヒンドゥー建築の要素が加わり、多様な文化を受け入れた新たな芸術とも言われています。

アクバル帝に世継ぎが生まれたことへの感謝として建てられたファテープル・シークリーが使用されたのは、わずか14年。その後の戦火の被害も受けていないため、保存状態の良い貴重な世界遺産です。

【基本情報】

施設名:ファテープル・シークリー(Fatehpur Sikri)
住所: Buland Gate, Dadupura, Fatehpur Sikri, Uttar Pradesh 283110 インド


おすすめの北インド観光スポット⑥ハワー・マハル

1799年に建てられた宮殿「ハワー・マハル」は、たくさんの小窓が作られていることから風の宮殿とも呼ばれています。ピンク色の城壁に囲まれたフォトジェニックな建物で、ジャイプールのシンボルです。

またジャイプールは、イギリスから訪れた王子への歓迎の意を込めて建物をピンク色に染めたという歴史があります。ハワー・マハルの最上階からは、そんなピンク色に染まるジャイプールの可愛らしい街並みが一望できるのも魅力です。

【基本情報】

施設名:ハワー・マハル(Hawa Mahal)
住所:Hawa Mahal Rd, Badi Choupad, J.D.A. Market, Pink City, Jaipur, Rajasthan 302002 インド

おすすめの北インド観光スポット⑦レッド・フォート建造物群

インドの首都・デリーにある「レッド・フォート建造物群」は、2007年に世界遺産に登録されたムガル帝国時代の城塞です。アグラ城と同じく赤い砂岩でできた建造物で、ヒンディー語では「ラール・キラー」と呼ばれます。

敷地内には宮殿や庭園はもちろん、モスクや軍事施設もあり、その全ての建物が豪華に装飾されているのが特徴です。

またムガル様式と言われる敷地内の建物は、ペルシャやヒンドゥーの影響も受けており、多様な文化を織り交ぜた栄華を感じる建築物が楽しめます。

【基本情報】

施設名:レッド・フォート建造物群(Red Fort)
住所: Netaji Subhash Marg, Lal Qila, Chandni Chowk, New Delhi, Delhi, 110006 インド

おすすめの北インド観光スポット⑧フマユーン廟

デリーを流れるヤムナー川のほとりにある「フマユーン廟」は、ムガル帝国の第2代皇帝の墓廟です。インド亜大陸に建てられた最初と墓庭園で、1993年に世界遺産に登録されています。

また、ペルシャ様式を取り入れたムガル建築の始まりとも言われる建築物で、王妃が亡き王のためにと建てた歴史もあります。

赤砂岩と白大理石を組み合わせた豪華な外観に対し、内装はシンプルです。また煌びやかな外観は、タージマハルの建設に大きな影響与えたとも言われています。

【基本情報】

施設名:フマユーン廟(Humayun’s Tomb)
住所: Mathura Road Opposite, Hazrat Nizamuddin Aulia Dargah, Mathura Rd, Nizamuddin, Nizamuddin East, New Delhi, Delhi 110013 インド

おすすめの北インド観光スポット⑨インド門

「インド門」は、第1次世界大戦で命を落とした勇敢な兵士に敬意を表し、弔いを込めて1929年に建てられた門です。

デリーのメイン通り「ラージ・パト通り」に位置し、高さ約42メートルにもおよぶ門柱には、9万人もの戦没者の名前が刻まれています。

昼間の雰囲気とは一変、インド門は夜になるとライトアップされ、美しく輝きます。ライトアップしたインド門を見たい方は、夜のデリーを巡るナイトツアーに参加するのもおすすめです。

【基本情報】

施設名:インド門(India Gate)
住所:Kartavya Path, India Gate, New Delhi, Delhi 110001 インド

おすすめの北インド観光スポット⑩ガンジス川

タージマハルと並んでインドの人気スポットといえば、「ガンジス川」でしょう。インド亜大陸の北東部に位置するヒンドゥー教最大の聖地・バラナシを流れています。

ガンジス川は、沐浴や火葬場の風景が見学できたりボートから街を眺められたりと、インドらしさを肌で体験できるスポットです。

ITが発展し続けるインドの昔ながらの風景が広がります。生と死が混在する独特なその場所を訪れると、また違った価値観や考え方が生まれるかもしれません。

【基本情報】

施設名:ガンジス川(Ganges River)
住所: Dashashwamedh Ghat Rd, Ghats of Varanasi, Godowlia, Varanasi, Uttar Pradesh 221001 インド

ITの街南インドのおすすめ観光スポット5選

ディープなインドを楽しむなら、ITの街として有名な南インドを回るのも良いでしょう。ここからは、南インドのおすすめ観光スポットをご紹介します。

おすすめの南インド観光①パルタサラティ寺院

「パルタサラティ寺院」は、インド南部の最大都市・チェンナイにあるヒンドゥー寺院です。8世紀頃にパッラバァ朝によって建てられた建築物であり、ヴィシュヌ神の化身「クリシュナ神」が祭られています

建物には神々が彫刻されており、その繊細さと精巧さは圧巻です。また現在の状態は。16世紀頃にヴィジャヤナガル王国によって改修されています。ヒンドゥー教らしい鮮やかさが特徴の建築物です。

【基本情報】

施設名:パルタサラティ寺院(parthasarathy temple)
住所: Car St, Narayana Krishnaraja Puram, Triplicane, Chennai, Tamil Nadu 600005 インド

おすすめの南インド観光② 大チョーラ朝寺院群

「大チョーラ朝寺院群」は、1987年に世界遺産に登録されたスポットです。チョーラ朝の王によって9~13世紀頃に建造された3つの寺院から構成。インド宗教建築の原型とも言える建造物です。

敷地内にある3つの寺院は、すべて世界遺産に登録されています。またチョーラ朝の歴史や南インドのタミル文化が残されているので、建築と芸術の発展を示した世界遺産です。

【基本情報】

施設名: 大チョーラ朝寺院群(Great Living Chola Temples 12)
住所:Gangaikonda Cholapuram, Tamil Nadu 612901 インド

おすすめの南インド観光③ハンピの都市遺跡

1986年に世界遺産に登録された「ハンピの建造物群」は、ヒンドゥー教のヴィジャヤナガル王国が築いた王都の巨大な都市遺跡です。

インド南部にあるカルナータカ州に位置するハンピの建造物群の規模は、品川区に相当すると言われています。1日では回りきれない広さがあるため、2~3日かけて観光するのがおすすめです。

建造物群なので、敷地内には寺院や王宮エリア、田舎村など当時の暮らしを物語る建物が点在しています

【基本情報】

施設名:ハンピの都市遺跡(Group of Monuments at Hampi
住所: 8FP6+222, Hampi, Karnataka 583239 インド

おすすめの南インド観光④マイソール宮殿

「マイソール宮殿」は、インド随一の豪華さと大きさを誇る王宮の御殿です。インド・サラセン様式と言われる英国人建築家によって設計された様式を採用しています。

かつて王国が栄えた古都にふさわしい、当時の栄華を感じさせるデザインが特徴的です。

また宮殿以外にも街の周辺や近郊は、王国時代の面影や遺跡があちらこちらに残っています。街全体が歴史を伝えているため、街歩きも楽しめるスポットです。

【基本情報】

施設名:マイソール宮殿(Mysore Palace)
住所: Sayyaji Rao Rd, Agrahara, Chamrajpura, Mysuru, Karnataka 570001 インド

おすすめの南インド観光⑤ ミーナクシー・アンマン寺院

「ミーナクシー・アンマン寺院」は、ミーナークシ女神とシヴァ神を祀る南インド・マドゥライのシンボルです。埋め尽くされた神々の像の塔門だけでも、見応えがあります。

またミーナクシー・アンマン寺院は、インド有数の巨大寺院であり、12もの塔門を持っているのも特徴。寺院内も外観同様にカラフルな仕様で、エネルギーがあふれています。

多くの信者が熱心に祈りを捧げる場所としても知られているため、インドならではの文化に触れられるのも魅力です。

【基本情報】

施設名:ミーナクシー・アンマン寺院(Sri Meenakshi Ammman Temple)
住所: Madurai, Tamil Nadu 625001 インド

旅行がもっと楽しくなるインド観光ガイド

インドは、観光スポットがあちらこちらに点在しています。最後に、旅行がもっと楽しくなるインド情報をみていきましょう。

インド観光のベストシーズンはいつ?

インド観光のベストシーズンは、ズバリ11月〜3月の5ヶ月間です。インドは雨季と乾季に分かれており、11月からの乾季に観光を楽しむのが良いでしょう。

4・5月も乾季になりますが、暑さが厳しくなってくるので、日本の冬の時期が観光に適した時期と言えます。

また北インドにあたるデリーやアグラでは、寒い時期でも日中の気温が20度前後まで上がります。しかし日が暮れると10度前後まで下がる日もあるので、防寒具の準備が必要です。

お土産におすすめのインドの有名なものって何?

インドを訪れるなら、紅茶を頂いてみましょう。インドは世界最大の紅茶生産国であり、アッサムやダージリンなど香り高い茶葉が豊富に揃っています。

紅茶は軽くてかさばりにくいので、お土産にもおすすめです。

また、インド雑貨も人気のお土産のひとつ。カラフルな色味と装飾をしたおしゃれなものが多いので、旅の思い出にもぴったりです。

インド観光を楽しみたい方は、有名なお土産もチェックしておくと良いでしょう。

インド観光で古い歴史に触れてみよう!

インドは、世界遺産に登録された古い歴史を持つ建物が数多くあります。それぞれ建物の様式が異なるため、時代や歴史が感じられるのもインド観光の魅力です。また北と南でも、特色や雰囲気が異なりますので、違いを感じながら旅行を楽しむのも良いでしょう。今回は、インド観光を行うために合わせてチェックしておきたいポイントも紹介しましたので、ぜひインド観光の参考にしてみてください。