インド料理やアーユルヴェーダでおなじみの「ギー(Ghee)」。バターを加熱して水分と不純物を取り除いた純粋なオイルで、芳醇な香りと豊富な栄養価が魅力です。
これまでインド食材店やネットで購入していましたが、実は意外と簡単に作れると知り、自分で挑戦してみました!また、ギーを作るときに残る「茶色い固形物」もおいしく活用できるので、その使い道も紹介します。
記事の監修者

そもそも「ギー」とは?

ギーはインドで古くから使われている精製バターの一種です。日本では、一時期「バターコーヒー」が話題となりましたが、この「バターコーヒー」に使用されるのは一般的なバターではなく、ギーです。
ギーの推しポイント
風味が最高!
ギー最大の推しポイントは、香りのよさ!加熱することで生まれるナッツのような香ばしさは、普通のバターにはない深みがあります。
栄養価が高く体にも優しい
ギーは美味しいだけじゃなく、体にもうれしい栄養がギュッと詰まっていて、美容にもおすすめ!
- 抗酸化作用:ビタミンAやEが豊富で、抗酸化作用が期待できます。
- 中鎖脂肪酸:消化・吸収が早くエネルギーになりやすい
- 酪酸(ブチリックアシッド):腸内環境を整える働きも!
ギーの作り方
材料はバターのみ!
良質なバターを使うのが美味しさのポイントです!
- 無塩バター:200g

バターを加熱する

小鍋に無塩バターを入れて中火にかけます。バターが溶け、表面に白い泡が出てきます。
水分を飛ばす

弱火にしてゆっくり煮詰めます。(約10〜15分)。泡が消えて、黄金色の液体になります。
不純物を取り除く

鍋の底に茶色い固形物(乳固形分)が沈むので、濾し器やキッチンペーパーでこし、純粋なギーだけを残します。
完成!

なんとも美しい黄金のギーができました!感激!熱が冷めたら清潔な瓶に移して保存します。
どんな味?
冷めたギーは再びバターのように固まります。しかし、冷めたあとでもバターと比べて香りが格段に良いです!味わいは、まるでリッチなミルクキャンディーのよう。
ギーだけで食べたくなるくらい美味しいです。
ギーの活用法5選
- ごはんにひとさじ→ リッチなギーライスに
- トーストやパンケーキに→ 香りだけで幸せ
- カレーに→ 一気に本格的な味わいに
- コーヒーや紅茶に→ まろやかでクリーミーな味わいに。また、朝のエネルギーチャージにぴったり!
- ホットミルクに→ 温めた牛乳に少し混ぜるとリッチなホットミルクに!消化を助けるターメリックパウダーを加えるのもお勧め。
なぜギーは常温保存できるのか?
通常、バターは水分や乳成分が含まれているためカビが生えたり劣化しやすいですが、ギーは純粋な脂肪分だけが残るため、雑菌が繁殖しにくく長持ちします。
また、ギーに含まれる飽和脂肪酸は安定性が高く、酸化しにくいため、長期間保存しても風味が損なわれにくいのも特徴です。
どのくらい保存できる?
- 常温:数ヶ月〜1年ほど(直射日光・湿気を避ける)
- 冷蔵:より長期間(1年以上)品質を保ちやすい
残った茶色い固形物(乳固形分)の活用法!

ギーを作ったときに鍋の底に残る茶色い固形物(ミルクソリッド)には、バターの旨味が凝縮されています!そのまま捨てるのはもったいないので、ぜひ活用しましょう。
どんな味?
少量を舐めてみると、、凝縮された塩味がしょっぱい!!
「ちょっと贅沢なバタークッキー」を味わったような、香ばしくリッチなバターの余韻が口の中に広がります。
活用アイデア5選!
少量でもかなり塩気が強いです!少しずつ使いましょう!
- トーストに→少量でキャラメルのような香ばしい味に!
- クッキーやお菓子作りに→コクが深くなり、ナッツのような風味がプラス!
- 蒸し野菜に→ジャガバターがおすすめ!シンプルだけど絶品
- カレーやスープの隠し味に→リッチな塩気とコクで味がキマること間違いなし!
- パスタやリゾットの仕上げに→塩気と香ばしさが加わり、クリーム系のパスタやリゾットにピッタリ!
余った茶色い部分の保存期間
冷蔵庫で1週間ほどが目安。冷凍保存も可能。
まとめ
今回初めて手作りギーに挑戦してみましたが、とっても簡単でした!出来立ての、美しい黄金色のギーに感激です。市販品より新鮮で、香りも豊かでおすすめです。
さらに、作る過程で出る茶色い固形物も美味しく活用できます。
健康的なオイルを探している方や、インド料理好きの方は、ぜひ一度手作りギーに挑戦してみてください!