この記事では、実際に私が体験したデリー&アグラへの4泊旅行をご紹介します。今回は6歳の子供を連れた旅でした。「インドに行きたいけれど少し不安…」「子供がいるからインド旅行は無理かも…」と思っている方もいるかもしれません。この記事では、安心して楽しめる旅程をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
記事の監修者
フライトはJALの羽田発着デリー直行便
今回は、羽田空港から出発するJALのデリー直行便を利用しました。アクセスが良く、早朝や深夜のフライトではないため、非常に便利でした。
- 行き:羽田10:40発 デリー16:00着 フライト時間8時間50分
- 帰り:デリー19:05発 羽田06:45着(翌日) フライト時間8時間10分
行きのフライトではインド映画を視聴。インドに向けて気分を上げていきます。
8時間50分のフライトでようやくインドに到着!空港に着いた瞬間からインドです。
デリー空港でアライバルビザを取得
空港到着後、アライバルビザの手続きを済ませます。アライバルビザは、日本での事前の準備はなく、到着した際に空港で取得できるビザです。ビザの種類や詳細についてはこちらの記事でまとめています。
インド渡航時のビザの申請方法|ビザの種類や滞在延長する際の対応も解説
空港のトイレは、インドの美男美女の写真が男性トイレ、女性トイレの目印です。
いくつかトイレがありますが、すべて異なる美男美女の写真が使われています。
空港からタクシーで宿へ
空港から宿への移動は、事前に宿にタクシーを手配してもらいました。空港の出口で迎えてくれ、デリー市内までは車で約40分でした。訪れた7月は雨季で、一時的にスコールのような激しい雨に見舞われることもありました。
空港を出発してまもなく牛を発見。
急な雨に、客席で雨宿りするサイクルリキシャの運転手たち
宿泊先はWorld Buddhist Centre
今回の宿は、World Buddhist Centreを利用しました。World Buddhist Centreは、デリー市内にある、日本人の僧侶によって建てられた仏教寺院です。デリー市内にありながら、観光地から離れた環境にあります。この施設は仏教寺院であると同時に、宿泊施設としても利用できます。
World Buddhist Centre
https://worldbuddhistcentre.org/
ウェルカムチャイをいただきました。
近所をお散歩。果物の台車とオートリキシャと野良犬が、インドらしいですね。
宿の食事はベジタリアン料理
宿は、朝食夕食付き。食事は、宿の共有スペースに宿泊者が集まっていただきます。希望すればお部屋で食べることも可能。ヨーロッパからの宿泊者が多いです。
宿ではベジタリアン料理が提供されます。ベジタリアン料理はヘルシーでシンプルなイメージがあるかもしれませんが、実際にはスパイスがしっかり効いていて、バターや乳製品を使った料理はとても満足感があります。
写真は、私のお気に入りであるダールマッカーニ(お皿上部/豆とバターのカレー)とサグパニール(お皿下部/ほうれん草とカッテージチーズのカレー)です。どちらの料理も味付けが絶妙で、チャパティがどんどん進むほど、味わいが本当に素晴らしかったです。
1日目:デリーの銀座「コンノートプレイス」で買い物
まずは、翌日のタージマハルに行く時に着用する服を買いに行きます。コンノートプレイス(Connaught Place)は、デリーの中心部に位置し、多くの商業施設、レストラン、カフェが集まる賑やかなエリアです。交通の便も良く、多くの人々が集まる場所です。東京で例えると、新宿や銀座のようなエリアです。
UNIQLOの前に野良犬発見。
ここでは、自分用にピアスとパンジャビドレスを購入しました。ピアスは派手で大きすぎるので、日本では出番がなさそうです。
パンジャビドレス1着1200ルピー(約2310円)、ピアス1セット200ルピー(約380円)
息子にはクルタを購入。1着1850ルピー。(約3570円/2024年7月時点)
KFCでランチ
お昼はコンノートプレイスのKFCで、フライドチキン、フライドポテト、ポップコーンチキンビリヤニを注文しました。ちなみに今回4泊の旅行で、KFCには3回行きました。
フライドチキンはオリジナルの味ではなく、スパイスが効いたインド風の味付けになっていました。やや塩辛かったですが、子供でも食べることができました。
ビリヤニは美味しかったです。
くつ磨きにつかまる
コンノートプレイスでは、靴磨きの方が声をかけてきます。観光地でのこの手のサービスは、しばしば高額な料金設定となることがあります。体験として、私はサンダルと息子のスニーカーの磨きを依頼しました。
値段交渉の前に彼は作業を進め始め、「靴底を交換した方が良いですよ!新しいものを入れておきますね!」「汚れが落ちないから特別な洗剤を使いますね!」と勝手にオプションを追加してくることがありますので、注意が必要です。その気がなければ、はっきりと断りましょう。
2日目:日帰りタージマハル
タクシーでデリーからアグラへ移動
いよいよタージマハルに行きます。事前に、宿にタクシーの手配を依頼していました。朝6時頃宿を出発。途中の休憩所にも野良犬がいました。野良犬はどこにでもいます。
休憩含めて出発から4時間後、10時頃タージマハルに到着。鳥肌が立つほど美しい、タージマハルのシンメトリーに感激です。
お昼をアグラのKFCで済ませたあと、デリーに戻ります。途中でバイクに4人乗りしている家族を見かけました。渋滞が多いインドでは、車よりも小回りが利くバイクが便利そうです。しかし、子供たちがヘルメットも着けずに乗っているのは少し心配です。
デリー市内で野生の動物を見学
ドライバーさんの好意で、デリー市内で出会える野生の動物を見に行きました。こちらはコンノートプレイス近くに生息する野生のサルたち。
野生のクジャクもいます。
コウモリも見ましたが、うまく撮影できませんでした。
3日目:デリーの世界遺産とローカルマーケットでお買い物
デリー市内の世界遺産「フマユーン」
この日はデリー市内でわたしが最も好きな世界遺産フマユーンを訪れました。宿からオートリキシャで15分程度。デリーにいながら、手軽にタージマハルを彷彿させる玉ねぎ型の建造物を見ることができます。
ローカルマーケット「ラジパトナガール」でインド服を仕立てる
「ラジパトナガール(Rajpat Nagar)」はデリーの有名なショッピングエリアです。ここは主に布地や仕立て屋が多く、特に結婚式で使うご祝儀用の封筒やパーティ小物などが充実しています。また、手頃な価格で布地を購入して自分好みの服を仕立てることができるため、コストパフォーマンスの高いショッピングが楽しめます。
勉強したヒンディー語を使ってみました。観光客も多いため英語も通じます。
煌びやかなアクセサリーがたくさん売っています。
ピアスは1つ100ルピー程度(192円/2024年7月時点)。
短距離の移動にはサイクルリキシャを利用しました。
今回は、2着のパンジャビドレスを仕立てました。布を購入してその場で採寸し、数時間後には完成しました。パンジャビドレスは一般的に、トップス+ボトム+ストールの3点セットで売っています。布2000ルピー+仕立て1000ルピー=3000ルピー(約5780円/2024年7月時点)。
写真は日本に帰国後インド料理店で着用したものです。
4日目:「INAマーケット」でインド食器を購入
INAマーケット(Indian National Army Market)は、デリーにある有名なマーケットです。新鮮な野菜、果物、肉、魚、スパイスなどが豊富で、インド料理の材料を手に入れるのに最適な場所です。また、国際的な食材も揃っており、観光客や地元の人々に人気があります。この日も移動はオートリキシャ。宿から20分程度でした。
ここでは、スパイス容器、ステンレス製のコップ、カレー容器、チャパティフライパンなどを購入。
帰国前に空港でお土産を物色&軽食
ローカルマーケットよりは高値になりますが、安全に買い物をしたい方には空港でお土産を選ぶのもおすすめ。
ミニチュアのオートリキシャも売っていました。
インドスイーツの品ぞろえも多いです。
今回の旅行では、子供に合わせた食事を優先したため、ローカルフードをあまり楽しむことができませんでした。その代わり、空港で食事を楽しみました。写真は「パニプリ(ゴルガッパー)」です。パニプリは、小さな揚げパン(プーリ)にスパイシーな水(左側の液体)を入れて、一口でサクサクのうちに食べるインドの人気スナックです。
写真はラジパトナガールのローカルスナックの屋台
日本食が恋しくなったら
今回、子どものために日本からインスタント食品を持参しました。宿ではキッチンを借りることができました。
持参した日本食。乾麺、レトルトカレー、レトルトご飯など。
終わりに
今回の旅行のまとめです。
- フライト:JALの羽田発着デリー直行便
- ビザ:到着時にアライバルビザ取得で事前準備は不要
- 空港からの移動:宿にタクシーを依頼しておく
- 宿泊先:デリー市内でありながら観光地から離れた仏教施設「World Buddist Centre」
- タージマハルへのアクセス:快適タクシーで(所要時間4時間※休憩込み)
- インド服:安さならラジパトナガール、ちょっといいものはコンノートプレイス
- インド調理器具やスパイス:INAマーケット
- デリー市内の移動:オートリキシャを利用
- お土産:安全に買うなら空港は品ぞろえ豊富
- ローカルスナック:マーケットでトライ可能、安全に試すなら帰国時の空港がおすすめ
4泊でもデリーとアグラを十分に楽しむことができました!ただし、7月は雨季の突然の雨と厳しい暑さに注意が必要です。10月頃は気候が穏やかでおすすめです。この記事を参考に、ぜひインド旅行に出かけてみてください。
今回宿泊した「World Buddist Centre」
World Buddhist Centre
https://worldbuddhistcentre.org/