「アッサム州って何?」
「どのような都市があるの?」
「観光名所を知りたい」
アッサム州は首都デリーやムンバイのような主要都市とは異なり、インド本来が持つ自然や美しい観光スポットが詰まっています。
また各都市や観光名所を知ることで、アッサム州についてより深く理解でき、観光旅行の計画がスムーズになります。
本記事では、アッサム州の特徴と各都市の紹介、おすすめの観光地まで詳しく解説していきます。
記事の監修者
アッサム州の特徴とは?|自然あふれるインドの州
アッサム州は、インド北東部に位置する自然あふれる州です。
年間を通じて温暖な気候と適度な降水量で、高品質な紅茶の栽培に最適な環境が整っているので、世界的に有名な紅茶の産地として知られています。
アッサム州の面積は約7.8万平方キロメートルで、ブラマプトラ川が州の中心部を東西に流れています。その川は古くから交通の大動脈として、地域の発展を支えてきました。
州の人口は約3,100万人で、多様な民族が暮らしており、アッサム語をはじめとする複数の言語が話されています。
濃い味わいが特徴のアッサム茶葉は、まろやかなミルクと相性抜群!わたしもチャイを作るのに愛用しています。
アッサム州にある各都市を表で紹介
アッサム州にある都市は、さまざまな特徴があります。ここでは表にまとめて紹介します。
グワーハーティー | アッサム州最大の都市で、州都として位置している。商業や教育、観光の拠点としての役割を担っている。 |
バルペタ | ブラマプトラ川の支流に近い肥沃な土地に広がっているため、農業が主要な産業となっている |
ボンガイガオン | 人口約10万人を擁し、ブータンとの国境に近いので、国際貿易の重要な拠点となっている |
カチャル | 人口約20万人の地域で紅茶のプランテーションが主要な産業。肥沃な土壌と適度な気候により、高品質な茶葉が生産されている |
ダーラーング | 人口約100万人がいる地域で、教育水準が高く、ダーラーング大学をはじめとする高等教育機関が充実している。 |
ディマージー | 人口約13万人を擁する地域で、広大な森林地帯が広がり、多様な野生動物が生息している生物多様性が高い |
ドゥブリー | 人口約15万人がいる都市で、水運による交易が盛んになっている。ジュート(黄麻)の取引で有名で、ジュート市場が設けられている |
ディブルガット | 人口約15万人を擁する街で、重要な商業都市となっている。石油産業も盛んで、地域経済の重要な柱となっている |
ガルパラー | 人口約7万人を擁し、周辺に広がる豊かな自然環境が広がっている。生物保護区にはインドでしか見られない動物が多数生息している |
ゴーラーガート | 人口約12万人を擁する街で、かつて王国の重要な拠点となっている。美しい湖沼群があり、観光としても有名である |
ジョールハット | 人口は約15万人いる地域で、最も古いお茶の研究所があり、お茶の原料や品質の研究をしていて、茶葉の栽培もしている |
カリムガンジー | バングラデシュとの国境に近く、国際貿易の要所として発展してきた歴史がある。周辺には豊かな丘陵地帯が広がり、自然環境にも恵まれた土地となっている |
コークラージャー | 多様な民族が共生する多文化都市として発展を遂げた。伝統的な織物産業が盛んで、ボド族の伝統的な織物は高い評価を得ている。 |
マリガオン | 商業や教育の中心地としての役割も担っている。特に鉄道関連施設が多く、鉄道車両の修理工場なども設置されている |
ナーガオン | アッサムの稲倉として知られる農業の中心地。肥沃なブラマプトラ川流域に広がる平野部を活かし、米の生産が行われている。 |
ディマハサオ | 人口の大部分はディマサ族が占めている。伝統文化や習慣が今も大切に受け継がれており、竹や木材を使った伝統工芸品の製作が有名。 |
アッサム州にある都市でおすすめな観光スポット3選
アッサム州にある都市でおすすめな観光スポットは以下の3つです。
- カジランガ国立公園|ナーガオン
- カマーキャー寺院|グワーハーティー
- マナス国立公園|ボンガイガオン
順番に解説します。
1. カジランガ国立公園|ナーガオン
カジランガ国立公園は、ユネスコ世界遺産に登録されており、インドサイの保護区として有名です。
おすすめポイントは以下の2つです。
- ガイド付きのエレファントサファリとジープツアー
- トラやゾウの野生動物
ジープツアーのスケジュールは、午前中と午後にあります。2時間ずつ行われますが天候や道路状況に応じて開催されたり中止になったりもするので、注意しましょう。
エレファントサファは朝早くからあり、3人までゾウの背中に乗れます。ゾウ使いもいるので安心して体験できます。朝のみの開催で50人が参加可能です。
また野生動物を近くで見られるのもおすすめ。トラやゾウなど有名な動物はもちろん、バラシンガジカやキンイロジャッカルなどなかなか見られない動物も存在しています。
紅茶愛好家にとって、アッサム州の茶園訪問は必須です。茶葉の収穫や製造過程を学べるツアーがあり、フレッシュな紅茶をその場で楽しむことができます。
2. カマーキャー寺院|グワーハーティー
カマーキャー寺院はグワーハーティーで一番有名なヒンドゥー教の寺院です。
1665年に建設されているため約350年もの歴史があります。外壁は古代遺跡に近い繊細な模様が彫られており、非常にインパクトのある寺院であるといえるでしょう。
ヒンドゥー教では聖地として重要な寺院ですが、ヒンドゥー教の信者ではない観光客でも中に入れます。
毎年6月から7月にかけて行われるアンビバチ祭は、インド最大の宗教祭の一つです。この期間は数十万人の巡礼者が訪れ、特別な祈りを捧げています。
グワーハーティー観光の寺院めぐりでは外せない観光スポットです。
3. マナス国立公園|ボンガイガオン
アッサム州とブータンの国境に広がるマナス国立公園は、1990年にユネスコ世界遺産に登録された貴重な自然保護区です。
総面積は約950平方キロメートルにも及び、豊かな生物多様性を誇っています。
特に絶滅危惧種のインドサイやベンガルトラ、アジアゾウなどの大型哺乳類が生息しています。鳥類も450種以上が確認されており、野鳥の楽園としても高い評価を得ているのです。
マナス国立公園には、以下の3つのエコツーリズムプログラムが用意されています。
- ジープサファリ
- ゾウ乗りツアー
- バードウォッチング
近年は一時期減少していた野生動物の個体数も保護活動によって回復しつつあります。こうした理由からインドの生物多様性保全の成功例として、世界的にも注目を集めているといえるでしょう。
アッサム全体の観光ならクルーズがおすすめ!
アッサム全体の観光がしたいのであれば、インド北東部を流れるブラマプトラ川でのクルーズがおすすめです。壮大な自然と豊かな文化を体験できる人気の観光アクティビティで、特に、アッサム州を縦断するルートは、野生動物観察の機会を提供しています。
クルーズ船は快適な設備を備え、7日間から10日間程度の航程で運航されているのが一般的です。船上からは、カジランガ国立公園やマジュリ島など、重要な観光地を訪れることができます。
航路沿いには多くの野生動物が生息しており、ガンジスカワイルカやさまざまな水鳥を観察できるのが特徴的です。また、川沿いの伝統的な村々に立ち寄り、地域の文化や生活を体験することもできるのです。
特に冬季(10月から4月)は気候が穏やかで、クルーズに最適な時期となっています。船上からの夕陽は絶景で、写真愛好家にも人気があります。
アッサム州の特徴を知って観光しよう
アッサム州は、インド北東部に位置し、自然の美しさや歴史、文化が融合した魅力的な地域です。紅茶の生産地として世界的に知られるだけでなく、豊かな野生動物やユネスコ世界遺産に登録された国立公園、美しい寺院など、多くの観光名所があります。この記事でアッサム州のことを知って観光してみましょう。