「西インドの特徴を知りたい」
「西インドにあるおすすめの観光地はどこ?」
インドの中でも西インドは、自然や宗教の関わりが深い地域です。西インドでは、インドの独立に関わる運動が行われたり、世界遺産に登録されている建造物などがあります。
とはいえ「西インドについて全然知らない…」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、西インドの特徴とおすすめの観光地を紹介します。
この記事を読むことで、西インドへの理解度が深まり、観光へのモチベーションも高まるでしょう。
「西インドの基本情報を知りたい」「おすすめの観光地を知りたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
西インドの特徴
西インドは、インド亜大陸の西部に位置する地域で、豊かな文化と歴史を持つことで知られています。
気候は乾燥しており、西インドの一部には砂漠地帯が広がっています。一方で、海岸沿いの地域では、モンスーンの影響を受けて湿潤な気候です。
西インドの経済は、多様な産業によって支えられています。商業都市ムンバイは金融の中心地であるインド経済の牽引役といえるでしょう。観光業も盛んで、観光で有名なゴアでは、ビーチリゾートが人気を集めています。
西インド料理は地域によって異なる
西インドの主食は、米や小麦粉から作られるロティなどのパンが中心で、そこにスパイシーなカレーや野菜料理を組み合わせて食べるのが一般的です。
また西インド料理では、ココナッツとスパイスをよく使います。コリアンダー、クミン、ターメリックなどのスパイスが多く使われ、独特の香りと味を生み出しています。
西インドの料理は、州によってその多様性と豊かな風味が味わえるでしょう。
例えば、以下のとおりです。
- マハーラーシュトラ州:スパイシーなポテトフリッターをパンに挟んだ軽食が人気
- グジャラート州:ベジタリアン料理が豊富で、ダール(豆のカレー)やカディ(ヨーグルトベースのカレー)が人気
- ゴア州:ポルトガルの影響を強く受けたシーフードを使った料理が人気
このように、西インド料理は地域ごとに特色があり、その多彩な味わいを楽しむことができるのです。
西インドでおすすめの州3選
西インドに位置する州の面積や人口をまとめましたので、ぜひご覧ください。
州名 | 面積 | 人口 |
マハーラーシュトラ | 約30万㎢ | 約1.1億人 |
グジャラート | 約19万㎢ | 約6,043万人 |
ゴア | 約3,702㎢ | 約145万人 |
詳細は以下で、紹介します。
1. マハーラーシュトラ州
マハーラーシュトラ州は、商業都市ムンバイを州都としている州です。歴史は古く、マラーター帝国の発祥の地として有名です。現在も多くの歴史的建造物や遺跡が残されており、観光客を魅了しています。
また、南北約1600キロメートルにわたって走る西ガーツ山脈が州内を通っているので、西ガーツ特有の生物が生息しています。
具体的にはインド生態系全体のうち
- 植物:38%
- 両生類:78%
- 爬虫類:62%
- ほ乳類:12%
西ガーツ特有の生物が占めています。
経済面では、ムンバイを中心に金融や映画産業が発達しており、ボリウッドとして知られるインド映画産業の中心地がここにあります。
2. グジャラート州
グジャラート州は、マハトマ・ガンディーの出身地として有名です。州都のガンディーナガルは、計画的に建設された近代的な都市です。一方で最大の都市アーメダバードは、歴史的建造物と現代的な施設が共存する魅力的な街といわれています。
グジャラート州の東部と西部で異なる部分が地形です。例えば西部には、カッチ湿地があり、東部には山地が広がっています。そのため西部の気温が高く、東部は産地なので、気温は低いです。
経済面では、グジャラート州は工業化が進んだ州の一つとして知られています。化学産業や繊維産業が盛んで、インド経済の重要な一翼を担っています。
このように、グジャラート州は、産業、文化、自然など多方面で魅力的な特徴を持つ州なのです。
3. ゴア州
ゴア州は、インド西海岸に位置する最小の州で、美しいビーチと独特の文化で知られています。かつてポルトガルの植民地だった歴史が、今日のゴアの魅力を形作っているといってもいいでしょう。
ゴアの最大の魅力は、約100キロメートルに及ぶ美しい海岸線と数あるビーチです。アンジュナビーチやバガビーチなど、多くの人気ビーチリゾートがあります。これらのビーチは、のんびりとした雰囲気と活気あるナイトライフで観光客を惹きつけています。
またゴア料理も魅力的で、インド料理とポルトガル料理が融合しています。シーフードを使った料理が多く、ヴィンダルーなどのスパイシーな料理が有名です。
ゴア料理を食べながらビーチを楽しむ時間は格別なので、ぜひ体験してみてください。
西インドでおすすめ観光地3選
西インドでおすすめの観光地は以下の3か所です。
- カース高原|マハーラーシュトラ州
- ガンジー・アシュラム |グジャラート州
- ボム・ジェズ・バシリカ|ゴア州
順番に詳しく解説します。
1. カース高原|マハーラーシュトラ州
カース高原は、インドのマハーラーシュトラ州サタラ県に位置する美しい高原です。約1,200mで、涼しい気候となっています。西ガーツ山脈の一部を成し、その独特な生態系で知られています。ユネスコ世界自然遺産に登録されており、生物多様性のスポットとして重要な場所です。
高原には450種以上の開花植物が確認されており、そのうち約33種が固有種です。とくに8月から10月にかけては、様々な色とりどりの花が一面に咲き乱れ、息をのむような景観を生み出します。
また、多くの希少な昆虫や鳥類の生息地としても重要で、例えば、固有種のカース盆地カエルは、この地域でしか見られない貴重な両生類です。
このように、カース高原は生態学的にも観光地としても魅力的な場所であり、自然愛好家や観光客を魅了し続けているのです。
2. ガンジー・アシュラム |グジャラート州
ガンジー・アシュラムは、インド独立の父として知られるマハトマ・ガンディーが1917年から1930年まで住んでいた場所です。グジャラート州アーメダバードのサバルマティ川沿いに位置しています。
アシュラムとは「僧院」という意味なので、ガンディーの思想と生活を体現する重要な歴史的遺産となっています。現在は博物館として一般公開されており、ガンディーの思想や生涯に関する資料が展示されています。こうしたことから、多くの人々が訪れる人気スポットです。
アシュラムの中には、ガンディーが使用していた質素な部屋が保存されています。彼の愛用品や手紡ぎ車(チャルカ)なども展示されており、ガンディーの生活ぶりを垣間見ることが可能です。
またガンディーの非暴力や不服従運動の理念が育まれ、追随者たちもこの地に集まり、インド独立運動の重要な拠点となりました。
このように、ガンジー・アシュラムは、インドの歴史と文化を理解する上で欠かせない場所となっています。
3. ボム・ジェズ・バシリカ|ゴア州
ボム・ジェズ・バシリカは、インドのゴア州にある歴史的な教会です。1605年に建設が開始され、1619年に完成したといわれています。
教会の名前は、ポルトガル語で「善きイエス」を意味し、イエズス会の本拠地として建てられました。建築様式は、バロックやマヌエル様式、イタリアンルネサンスの要素を融合させています。
教会の外観は、黒い花崗岩で作られ、精巧な彫刻で装飾されております。内観は金箔や絵画で豪華に飾られ、中にある祭壇は見事な芸術作品です。
最大の特徴は、フランシスコ・ザビエルの遺体が安置されていることです。16世紀にアジアでキリスト教を広めた宣教師として知られる彼の遺体は、多くの巡礼者の興味を引いています。その結果、ボム・ジェズ・バシリカはユネスコ世界遺産に登録されました。現在も活動中の教会であり、毎年12月にはフランシスコ・ザビエルの祝祭が行われます。
ボム・ジェズ・バシリカは、ゴアの歴史と信仰を象徴する重要な建造物となっているのです。
西インドで歴史を感じよう
西インドは、今のインドを形成した原点が眠っている始まりの地域です。とくに今回紹介したガンジー・アシュラムでは、ガンジーが実施したことが残されています。また世界遺産に登録されているエリアや建造物が多くあるので、より濃い時間を過ごせるでしょう。
「中央インドを観光したいけど、どこにいけばよいかわからない…」という方はぜひこの記事を参考にしてみてください。