「南インドの特徴を知りたい」
「南インドにあるおすすめの観光地はどこ?」
インドの中でも南インドは自然に溢れている地域です。また歴史的な建造物も多く存在しているため、観光地としてもおすすめの地域といえます。
とはいえ「南インドについて全然知らない…」という方も多いのではないでしょうか。もし観光に行く場合、おすすめの観光地も知りたいですよね。
そこで本記事では、南インドの特徴とおすすめの観光地を紹介します。
この記事を読むことで、南インドへの理解度が深まり、観光へのモチベーションも高まるでしょう。
記事の監修者
「南インドの基本情報を知りたい」「おすすめの観光地を知りたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
南インドの特徴とは
南インドは、インドの南部に位置する6つの州を表す地域で、豊かな文化と自然に恵まれています。インド洋に突き出した大陸を「南インド」と呼んでいます。
南インドの気候は温暖でモンスーンによる雨季がはっきりしており、農業にも適しているので、スパイスやお茶の生産が盛んです。インド洋の美しい海岸線も特徴的で、観光地としても人気があります。
ヒンドゥー教やキリスト教、イスラム教が共存しており、祭りや伝統舞踊など多様な文化が楽しめます。
在チェンナイ日本国総領事館の「安全の手引き」によると、南インドの治安は比較的よく、住民の人柄も穏やかと記述されています。
しかし、殺人、強盗等の凶悪な犯罪は毎日のように起こっているので、十分に注意する必要があるとも記載しています。
実際に、2023年10月29日に南インドにあるケララ州のコチでは、すべてを創造した聖書の神エホバを賛美したいという「エホバの証人」の集会場に複数の爆弾が仕掛けられており、爆発しました。その結果、3人が死亡、50人以上が負傷するテロ事件が発生した記録が残っています。
領事館では、安心して生活できるように活動しています。しかし全ての事象に迅速に対応できない可能性があります。「自分の身は自分で守る」ということを意識して、安全に観光を楽しみましょう。
また「治安について詳しく知りたい」という方は『安 全 の 手 引 き|在チェンナイ日本国総領事館』をご覧ください。
南インドを訪れたら南インドカレーがおすすめ!
南インドを訪れたら、ぜひ南インドカレーをおすすめします。
そもそも南インドカレーとは、ココナッツやカレーリーフなど独特な食材を使ったカレーです。北インドカレーと異なり、唐辛子やスパイスをふんだんに使っているので、辛いカレーとなっています。
また地域によっては、ベジタリアン向けの野菜を使った南インドカレーもあります。
酸味が特徴的なサンバルやラッサムといったスープ状のカレーもあるので、消化を助ける効果もあり、旅行中の食事にぴったりです。
ぜひ南インドカレーをご賞味ください。
南インドにある人気の州3選
南インドにある人気の州の特徴を紹介します。ここでは以下の3つを紹介します。
- アンドラ・プラデシュ州
- ケララ州
- タミル・ナードゥ州
順番に解説します。
1. アンドラ・プラデシュ州
アンドラ・プラデシュ州は、海に面しており、州都がアマラヴァティとなっている地域です。漁業が盛んに行われており、新鮮な海産物が楽しめます。
歴史的な寺院や遺跡が多く、観光地として人気です。また農業にも力を入れており、米やマンゴーの生産が多い地域でもあります。
州都のアマラヴァティでは、建造物の開発に加えて、インフラ整備を実施しています。言語はテルグ語が主に使われており、文化的にもテルグ文化が強く根付いているでしょう。
2. ケララ州
ケララ州はインドの南西部に位置する州で、熱帯雨林気候に属し年間を通して温暖な気候です。自然に囲まれており、西にはアラビア海、東には西ガーツ山脈などが存在しています。
特に有名なのは、ケララのバックウォーターと呼ばれる運河や湖の風景で、多くの観光客が訪れます。伝統的なハウスボートでのクルーズも観光客に人気です。
また、ケララ州は識字率が高く、教育や医療分野でも評価されています。さらに病気を治したり、人生を追求するアーユルヴェーダや舞踊劇のカタカリなどの伝統文化も世界中から注目を集めています。
なお、こちらの記事「インドのケララ州でおすすめの観光地5選!ケララ州の特徴も解説!」ではケララ州を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
3. タミル・ナードゥ州
タミル・ナードゥ州は、豊かな文化と歴史を誇っている地域です。特にタミル語が公用語として使われており、古代から続く伝統的な文学や芸術が今も盛んに行われています。
タミル・ナードゥ州の州都チェンナイは、経済と教育の中心地で、多くのIT企業が集まる場所としても知られています。観光地としても人気があり、美しい寺院やビーチが訪れる人々を魅了するでしょう。
また、タミル・ナードゥは南インド料理の発祥地としても有名で、スパイシーなカレーやドーサなど、多彩な料理が楽しめる地域です。
南インドに位置する州一覧
南インドには前述以外にいくつかの州があります。ここでは表でまとめました。
州名 | 面積 | 人口 |
---|---|---|
アンドラ・プラデシュ州 | 約27万㎢ | 約8,458万人 |
ケララ州 | 約3.8万㎢ | 約3,340万人 |
タミル・ナードゥ州 | 約13万㎢ | 約7,214万人 |
カルナタカ州 | 約19万㎢ | 約6,109万人 |
ポンディシェリ州 | 約490㎢ | 約124万人 |
アンダマン・ニコバル諸島 | 約8,249㎢ | 約38万人 |
気になる地域があれば、ぜひ参考にしてみてください。
南インドでおすすめの観光地3選
南インドでおすすめな観光地は以下の3つです。
- 聖フランシスコ教会|ケララ州
- カニャクマリ|タミル・ナードゥ州
- ティルマラ ヴェンカツワラ寺|アンドラ・プラデシュ州
順番に詳しく解説していきます。
1. 聖フランシスコ教会|ケララ州
聖フランシスコ教会は、インドのケララ州コーチに位置する歴史的な教会です。1503年に建設され、ポルトガル人がインドに建てた最初のヨーロッパ風の教会として知られています。
また探検家ヴァスコ・ダ・ガマが亡くなった後に埋葬された場所でもあります。現在彼の遺体はポルトガルに移送されましたが、記念碑は今も聖フランシスコ教会に残っています。
シンプルな建築様式と静かな雰囲気が特徴的で、多くの観光客が訪れる名所となっています。訪れる人々にとって歴史と信仰の深い繋がりを感じさせる場所だといえるでしょう。
2. カニャクマリ|タミル・ナードゥ州
カニャクマリは、インド最南端に位置する美しい観光地で、海と文化が融合して観光客を魅了します。アラビア海やベンガル湾、インド洋が交わる特別な場所でもあるので、夕日や日の出は格別です。写真好きの方には絶好のスポットといえるでしょう。
カニャクマリは、ヒンドゥー教の聖地として知られているカニャクマリ寺院や、南インドの詩人であるティルヴァッルヴァルの巨大像やヴィヴェーカーナンダ記念堂など、見どころが満載です。
インド南端の独特な雰囲気を味わいたいなら、カニャクマリを訪れるのが最もおすすめです。
3. ティルマラ ヴェンカツワラ寺|アンドラ・プラデシュ州
ティルマラ ヴェンカツワラ寺は、インドのアンドラ・プラデシュ州のティルマラ丘に位置しており、非常に人気のあるヒンドゥー教の寺院です。ヴィシュヌ神の化身であるヴェンカツワラ神を祀っており、世界中から巡礼者が訪れます。
また毎日数万人が参拝するほどの規模を誇っていることから、ヒンドゥー教の信仰において重要な場所であると理解できます。壮大な建築や豊かな歴史も見どころで、建物自体が芸術作品のようです。
また、ティルマラは自然豊かな場所にあるため、参拝のついでに美しい景色も楽しめます。インドの文化や信仰に触れたい方には、ぜひ訪れていただきたい場所です。
南インド旅行を行う際は事前準備を心がけましょう
南インドは自然と歴史に囲まれているので「都会の環境を離れて、リラックスしたい」という方におすすめの地域といえます。とはいえ、闇雲に観光しようとしても特徴や観光地を事前に知らなければ、リラックスできずにバタバタしてしまうかもしれません。
本記事では、知っておくべき南インドの特徴と観光地をピックアップしています。事前にしっかりと準備できていれば、リラックスした観光ができるので、ぜひ参考にしてみてください。