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「北東インドってどのようなところ?」
「北東インドでおすすめの州は?」
「特におすすめの観光地を教えて」
北東インドは、名前のとおりインドの北東部に位置し、山や川、そして森林に囲まれている地域です。
8つの州で構成されていますが「実際にどのような地域なのかわからない」という方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、北東インドの特徴をおすすめの州を踏まえて解説していきます。
北東インドのなかで、特におすすめの観光地について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
北東インドの特徴
北東インドは、インド亜大陸の北東部に位置している地域です。他のインドとは異なる文化や自然環境、歴史的背景を持っています。北東インドの特徴の1つは、その多様な地理的条件です。ヒマラヤ山脈のふもとに広がる美しい山々や豊かな森林地帯、広大な河川が魅力的です。
北東インドの気候は、夏が暑く冬はやや寒くなります。日本の気候と似ているので、日本人にとって過ごしやすいインドの地域であるといえるでしょう。さらに北東インドに訪れる時期やエリアによって、さまざまな自然の景観を楽しめます。北東インドには、多様な文化や宗教が共存しており、インドにある他の地域と比較して独特な雰囲気を感じられるでしょう。
北東インドは8つの州で構成されている|面積と人口を確認しよう
北東インドは8つの州で構成されています。それぞれ面積と人口を表でまとめました。
州名 | 面積 | 人口 |
---|---|---|
アッサム州 | 約7.8万㎢ | 約3,120万人 |
アルナチャル・プラデシュ州 | 約7.8万㎢ | 約138万人 |
シッキム州 | 約7,096㎢ | 約61万人 |
トリプラ州 | 約1万㎢ | 約367万人 |
ナガランド州 | 約1.6万㎢ | 約197万人 |
マニプル州 | 約2.2万㎢ | 約285万人 |
ミゾラム州 | 約2.1万㎢ | 約109万人 |
メガラヤ州 | 約2.2万㎢ | 約296万人 |
気になる州があれば、ぜひ確認してみましょう。
北東インドでおすすめの州5選
北東インドでおすすめの州は、以下の5ヶ所です。
- アルナチャル・プラデシュ州
- シッキム州
- メガラヤ州
- アッサム州
- ナガランド州
順番に解説していきます。
1. アルナチャル・プラデシュ州
アルナチャル・プラデシュ州は、インド北東部に位置する美しい州です。中国やミャンマーと国境を接し、手つかずの自然が広がっています。そのため、インドの秘境と呼ばれているのです。
アルナチャル・プラデシュ州は、多様な民族が暮らす地域として知られており、独自の文化や伝統が豊富です。30を超える文化をそれぞれの少数民族が守っています。
現在は観光業も徐々に発展しつつあり、トレッキングや野生動物観察が人気です。豊富な水資源を活かした水力発電も盛んで、インドのエネルギー供給に重要な役割を果たしているといえるでしょう。
このようにアルナチャル・プラデシュ州は、自然保護と経済発展の両立を目指し、持続可能な開発に取り組んでいる地域なのです。
2. シッキム州
シッキム州は、インド北東部にある小さな州で、ヒマラヤの山岳地域に位置しています。
チベット、ネパール、中国に囲まれており、豊かな自然と独特の文化で知られています。
州都のガントクを歩く現地の人は、35歳以下の若者が多く、建物の色が鮮やかです。そのため、活気溢れた地域といえるでしょう。
またシッキムは有機農業に力を入れており、高品質な茶葉やカルダモンの生産で有名です。
また、エコツーリズムにも注力しており、トレッキングや野生動物観察を楽しむ観光客が増えています。
その結果、シッキムは国連食糧農業機関(FAO)の未来政策賞2018の金賞を受賞しました。豊かな生物多様性と独自の文化を守りながら、持続可能な発展を目指すシッキム州は、注目を集めています。
3. メガラヤ州
メガラヤ州は、インド北東部に位置しサンスクリット語で「雲の住処」という意味を持つ魅力的な州です。アッサム州の南に広がり、バングラデシュと国境を接しています。
主に丘陵地帯でカシ族が住んでいるカシヒルズや、ジャインティア族が住んでいるジャインティアヒルズなどが有名です。
メガラヤ州は、世界有数の多雨地域としても知られています。特にチェラプンジは1860年8月から1861年7月にかけて記録された降水量は何と26,461mmといわれており、日本の平均の年間降水量の15倍以上です。
文化面では、財産の相続は最年少の娘が行い、子どもは母の姓を名乗る母系制の社会構造となっています。世界でもあまり見られない文化を持っている地域といえるでしょう。
4. アッサム州
アッサム州は面積約78,438㎢を誇り、州都はディスプルにあります。ヒマラヤ山脈の南東に広がっており、ブラマプトラ川とバラク川の谷間に位置しています。
アッサム州の気候は熱帯モンスーン気候で、年間降水量は1,800mmから3,000mmに達します。それにより豊かな自然環境が育まれているのでしょう。
また、世界的に有名なアッサム茶やアッサムシルクは経済の重要な柱となっています。観光地としても非常に人気で、カジランガ国立公園やマナス国立公園など、世界遺産に登録された自然公園や野生動物観察やエコツーリズムが盛んです。
このように、アッサム州は自然の美しさと文化的な豊かさが融合した地域であり、訪れる価値のある場所です。
5. ナガランド州
ナガランド州は、面積約16,579㎢の州です。州都コヒマを中心に豊かな自然と独特の文化が息づいており、具体的に16の主要部族が独自の言語や伝統を持っています。山岳地帯が広がるナガランドは、熱帯モンスーン気候で、年間降水量は2,000mm以上に達します。
特筆すべきは、人口の約90%がキリスト教徒であることで「世界で最もバプテスト教徒が多い州」として知られているです。バプテスト教会評議会は、ナガランド州に10万個以上のモリンガの種の植樹への取り組みを行なっています。
1963年にインドの16番目の州として設立されたナガランドは、長い間、自治や独立を求める運動の歴史がありました。あまりなじみのない地域ではありますが「アジアで最も長く続く独立運動」の中心地といわれています。現在では、こうした経験からさまざまな平和構築のために活動されています。
自然の美しさと豊かな文化が融合したナガランド州は、訪れる人々に忘れられない体験を観光客に提供するでしょう。
北東インドでおすすめ観光地といえば『ロクタク湖』
北東インドにはさまざまな地域があるので、おすすめの観光地も多くあります。とはいえ、「ここは訪れてほしい」という観光地があります。
それがロクタク湖です。
ロクタク湖は、インド北東部マニプール州の中心部に位置する美しい淡水湖です。その広大な水面は、約287㎢にも及びます。
最大の特徴は、水面に浮かぶ多数の島々です。「プムディ」と呼ばれている島は地元の人々の生活の場となっています。
ロクタク湖は生物多様性の宝庫としても知られており、数多くの希少な動植物が生息しています。中でも絶滅危惧種のサンガイ鹿は、この湖の象徴的な存在です。
また、この湖は周辺地域の水源としても重要な役割を果たしており、農業や漁業など、地域経済を支える重要な資源となっているのです。
マニプールの宝石といわれているロクタク湖にぜひ訪れてみてください。
北東インドを知って観光しに行こう
北東インドは自然溢れた環境はもちろん、多くの部族が滞在しておりそれぞれの文化が共存している地域です。また若者が多く、宝石といわれる湖など日本ではあまり見ない世界が広がっています。
もし北東インドに興味がある方は、この記事をぜひ参考にしてみてください。