「インドのレーってどんなところ?」
「どうやって行くの?」
「おすすめ観光スポットは?」
インドの中でも標高が高く、魅力的な観光スポットが多いため、世界中の観光客が訪れます。とはいえ、観光旅行で行くとなったとしても「レーについてあまり知らない…」という方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、
- レーの特徴と行き方
- おすすめの観光スポット
- 注意点
について解説します。
レーに訪れる前に、知っておくべき注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
インドのレーとは?特徴・治安・行き方を解説
インドのレーとは、どのような地域なのでしょうか。ここでは、以下の内容で解説します。
- インドのレーは標高3,500mの山脈にある都市
- 治安は都市部よりもよい
- レーまで行き方|デリー経由がおすすめ
それぞれ順番に解説します。
インドのレーの特徴とは標高3,500mの山脈にある都市
位置 | ジャンムー・カシミール州(インド北部) |
人口 | 約3万人 |
公用語 | チベット語、ラダック語、ヒンディー語 |
面積 | 約45㎢ |
インドのレーは、ジャンムー・カシミール州に位置しており、ラダック地方の中心地です。
最も特徴的なのは、標高3,500mの山脈にある都市であることです。日本一高い山「富士山」の標高(3,776m)に匹敵する高さといわれています。
中国のチベット本土にあった仏教は破壊されて、現在のレーに移動しました。本当の仏教文化なので、現在のチベット本土よりも、色濃い仏教文化とチベット文化が根付いているといわれています。
こうした歴史から「インドらしくないインドの都市」と呼ばれています。
治安は都市部よりもよい
インド全体と比較すると、レーの治安はよいといわれています。なぜなら観光地として有名で、治安の維持を徹底している可能性があるからです。
ある場所ではゴミ1つなく、ゴミ拾いをしている人もいると記録されています。詐欺に遭遇する場面もなく、観光者に対する勧誘もありません。
こうした状況から、安心して旅行できるインド地域といえるでしょう。
レーまで行き方|デリー経由がおすすめ
日本からの直通便はなく、デリーを経由してレーまで向かいます。デリーからわずか1時間ほどで到着し、料金は1万〜2万円です。
デリーからレーまで、車で向かえますが、約3日かかるといわれているため、おすすめしません。
レーのおすすめ観光スポット3選
レーでおすすめの観光スポットは、以下のとおりです。
- パンゴンツォ|標高の高い湖
- レー王宮|歴史が詰まった宮殿
- ゴンパ|階段式に建てられた数々の寺院
順番に解説します!
1. パンゴンツォ|標高の高い湖
パンゴンツォは、青く美しい塩水が広がっている湖です。
世界3位の標高(5,540m)を誇るカラコルム峠を含めた数々の山を越えて到着します。標高4,300mに位置する塩湖なので「空に最も近い塩湖」とも呼ばれています。
晴れてかつ風のない日は、山が湖面に写るので、逆さ富士に近い状態を見られるかもしれません。こうした美しい風景を一目見ようと、世界中から観光客が集まります。冬になると、氷が張るので、夏がおすすめです。
湖岸には宿泊施設もあるので、美しい塩湖とともに1日を過ごすのも、旅行の思い出となるでしょう。とくに夜は星空が綺麗で感動を覚えますが、標高の関係上、非常に冷え込むので、防寒対策を入念にしておきましょう。
2. レー王宮|歴史が詰まった宮殿
レー王宮は、1640年ごろにラダック王国の王だったセンゲ・ナムギャルによって建てられました。
建築様式はチベット様式に近いのですが、チベット自治区にあるポタラ宮殿は、レー王宮をモデルにしたといわれています。そのため、レー王宮自体がチベット様式として使われた可能性があります。
旧市街からレー王宮まで15分程かかり、その道中には昔のチベット文化が垣間見れるでしょう。
現在は博物館として一般公開されているので、必ず訪れたい観光スポットです。
3. ゴンパ|階段式に建てられた数々の寺院
ゴンパとは、チベット仏教の寺院や修道院を表す言葉で、レー周辺に数多くのゴンパが点在しています。
ゴンバは本来、僧侶たちの住居や修行の場所として利用されており、仏教の教えを学んで、実践する寺院です。建築様式は地域によって異なりますが、一般的に高地に建てられてます。
レーから南東に14キロ離れた場所には、シェイ・ゴンパという寺院があり、2階から見られる金色の大仏や千仏画の壁画があります。また、レーからインダス川沿いに西へ60キロほどにあるアルチ・ゴンパもおすすめです。
ゴンパへ向かう際は、公共の交通機関はあまり発達していないので、車やタクシーで向かうのがおすすめです。
レーで観光する際の注意点
レーでは、注意すべきことが3つあります。
- 高山病
- SIMカードの手配
- 入域許可証の手配
高山病とは、標高の高い地点で酸素が足りなくなったことによって引き起こされる病気です。基本的な症状は頭痛や疲労、吐き気で、ひどい場合は息切れや錯乱、昏睡などが起こります。
レー到着後は高地慣れのため、ゲストハウスで安静にしておきましょう。もし外出するなら、レー市街の市場やカフェなどで過ごして、翌日から観光スポットへ移動するのがおすすめです。
レーは、パキスタンや中国との国境に近いので、軍事的な重要なスポットといわれています。そのため、レー以外で購入したSIMカードは使えません。レーで販売されているプリペイドSIIMカードは利用できるので、到着後に購入するようにしましょう。
また国境紛争が続いている地域でもあるので、観光スポットに訪れる際は、入域許可証が必要です。
午後2時までに申請すると、申請日に取得でき、費用は1人650ルピー(約1,200円)かかります。
観光するなら必須なので、取得しておきましょう。
【超重要!】レーではゲストハウスの予約が必須!
レーには多くのゲストハウスがあるので、ゲストハウスで寝泊まりするのが一般的です。
飛び込みでも泊まることはできますが、事前に予約はしておくほうがよいでしょう。理由は以下の2つです。
- 予約で満席の可能性があるから
- 高山病を予防できるから
とくに夏のピーク時は、人気のゲストハウスが満室の可能性があります。ようやく見つけたゲストハウスも、以下のように質の悪い場合もあるでしょう。
- トイレが汚い
- 景色が楽しめない
- 水質やシャワーの強さが悪い など
また前項でお伝えした高山病予防のため、到着初日は安静にしておくのが大切です。しかしゲストハウスが予約できていないと見つける必要があるので、探し回らなければなりません。標高が高く、慣れない環境で移動するので、高山病に陥る可能性あります。
せっかくの観光が台無しになるかもしれないので、最低でもレー到着の初日は予約だけでも予約しておきましょう。
レーに観光する場合は事前準備が大切!
レーにはおすすめの観光スポットがありますが、以下の部分に注意しましょう。
- 高山病
- 入域許可証が必要
- レーで購入したSIMカードのみ利用可能
これらの準備をすることで、レーの観光はよりいっそう楽しめます。「どこの観光スポットに訪れるか迷っている」「基本的な情報を知りたい」という方はぜひ参考にしてみてください。