【旅行者必見】インドの冬旅行におすすめのイベント・服装・持ち物を解説

インドは暑い国というイメージが強いので、冬にインド旅行を計画する人は少なくありません。

確かに夏と比べると過ごしやすいかもしれませんが、インドは地域によって気候が変わるので、目的地に合わせて適切な服装や持ち物が必要です。

本記事では、冬にインド旅行を計画している人向けに、インドの気候、冬におすすめの観光スポットやイベント、服装や必要な持ち物まで解説します。

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インドの冬は旅行のベストシーズン

インドの冬は旅行のベストシーズン

インドのベストシーズンは冬です。夏は気温が40℃を超えることもあるので、長時間の観光は体力的にも大きな負担になってしまうためです。

  • インドの冬がベストシーズンな理由
  • 冬に体験できるインドのイベント

冬のインド旅行を計画している人は、以下の項目を参考にしてください。

インドの冬は乾季で過ごしやすい気温が魅力

インドでは主に12月から2月にかけて乾季になるため、気温が穏やかで過ごしやすい気候が続きます。

首都のデリーやラージャスターン州では、この時期の平均気温が20℃前後で安定しているため、屋外活動や観光地巡りに最適です。

特に、ジャイプールやウダイプールのようなラージャスターン州の都市では、歴史的な宮殿や城を訪れるのに絶好の機会となります。

一方、南インドや西インドでは冬でも温暖な気候が特徴です。

チェンナイやムンバイなどの都市では昼間の気温が28℃程度に達し、寒さを感じることなくビーチリゾートや自然の美しい景観を楽しめます。

ゴアのビーチリゾートではこの時期に多くの観光客が訪れるので、リラックスした時間を過ごせるでしょう。ムンバイでも快適な気候が続くので、観光やショッピング、現地の文化を体験するのに最適です。

冬に体験できるインドのイベント

冬のインドは、各地で行われるさまざまな祭りやイベントが魅力です。

北インドでは、ヒンドゥー教の重要な祭りであるディワリが10月下旬から11月上旬にかけて開催され、都市や村が一斉にライトアップされて華やかな雰囲気を楽しめます。

ディワリは「光の祭り」とも呼ばれ、家々の窓や通りが明かりで飾られる様子は圧巻です​。

一方、南インドでは1月14日か15日に行われるマカラサンクランティが有名です。

この収穫祭は、特にグジャラート州やカルナータカ州で盛大に祝われ、カラフルな凧祭りや特別な料理を楽しめます。各地で伝統的なダンスや音楽が披露され、インドの農村文化を体感できるイベントです​。

また、南西にあるゴアでは、冬季に多くのビーチフェスティバルが開催されます。これらのフェスティバルでは音楽やダンス、現地の料理を楽しめるので、多くの観光客が訪れます。

インドのディワリの詳細については、以下の記事を参照してください。

参照:インド最大のイベント「ディワリ」って?祭りの内容や楽しみ方を紹介

インドの冬の気候と過ごし方は地域によって異なる

雪山を走るインドの電車

インドの国土は日本の約8.7倍といわれているため、地域によって気候が大きく異なります。

  • 北インド
  • 南インド
  • 西インドと東インド

現地に着いてから服装や持ち物で困らないように、それぞれの地域の冬の気候を解説します。

北インドは寒冷な気候対策が必要になる

北インドの冬は、寒さが厳しいことで知られています。特にデリーでは、12月から1月にかけて、朝晩の気温が10℃を下回ることが度々あります。

このような寒冷な気候に対応するためには、防寒対策が欠かせません。

暖かいジャケットやウール製の衣類が必要ですが、日中は20℃近くまで気温が上がるので、脱ぎ着しやすい服装が効果的です。

12月、午前8時のデリー
 
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デリーの朝晩は寒いです。日本から持参した上着をそのまま着用してちょうどよいくらいです。
12月、早朝のデリー

デリーだけではなく、ヒマラヤ山脈に近いラダックなどの地域では、冬季にはさらに厳しい寒さに見舞われます。

この地域では、雪景色が広がり、特別なアクティビティとして冬季トレッキングが楽しめます。

ラダックの冬季トレッキングは氷河や雪に覆われた絶景の中を進む冒険的な体験ができるため、スリルを求める旅行者にとっては絶好の機会です​。

南インドは温暖な気候で冬を満喫できる

南インドは北インドとは対照的で、冬でも温暖な気候が続きます。

チェンナイやムンバイといった南インドの都市では、朝晩が20℃前後、日中の気温が30℃程度まで上がるので、冬でも寒さを感じることなく快適に過ごせます。

12月、日中のチェンナイ

その温暖な気候を活用して、ビーチリゾートでリラックスした時間を過ごしたりアーユルヴェーダ体験に最適です。

温暖な気候と豊富なイベントが、南インドを冬の旅行先として一層魅力的にしてくれるでしょう。チェンナイの観光スポットは、以下の記事で詳しく解説しています。

参照:インドのチェンナイの過ごしやすさや観光スポットを紹介!進出面についても解説

西インドと東インドの冬の特徴

西インドのゴアや東インドのコルカタも、冬は過ごしやすい気候になります。

ゴアは温暖な気候で美しいビーチが広がり、特に冬はリゾート地として多くの観光客で賑わいます。ゴアのビーチでリラックスしながら、現地の文化や音楽を楽しめるでしょう。

一方、東インドのコルカタでは、冬に入ると快適な気候で観光に最適です。

コルカタは、歴史的な建造物や地元の市場が豊富で、観光地巡りやショッピングを楽しむには理想的な場所です。

また、コルカタはインド文化が色濃く残る地域なので、地元の祭りやイベントを通じてインドの伝統文化に触れられます。コルカタの観光スポットは、以下の記事を参照してください。

参照:インドのカルカッタ(コルカタ)について解説!進出する際に重要な制度を利用しよう

冬のインド旅行に最適な服装と持ち物

ダウンジャケットを着たインド観光客

冬のインド旅行は、目的地によって服装や持ち物が大きく変わります。ここでは、北インドと南インド旅行の服装と持ち物を紹介します。

北インド旅行には防寒具と厚手の衣類が必要

北インドの冬は、山間部だけではなく平地でも寒冷になります。この時期、朝晩の平均気温は10℃以下で、5℃以下になることもあります。

北インドの寒さに対応するためには、適切な防寒具が欠かせません。

まず、ウール製品は北インド旅行の必需品です。セーターやマフラー、手袋などのウールアイテムは保温性が高く、軽量で持ち運びやすいため旅行中にも便利です。

デリーなどでは、地元の市場で高品質なウール製品を比較的安価に購入できるので、必要に応じて現地で追加の防寒具を調達しましょう。

次に、ヒートテックのような防寒インナーは、薄手でありながら体温をしっかりと保持するため、重ね着に適しています。

特にユニクロやワークマンなどのヒートテック製品は、その軽さと保温性のバランスが優れているので、旅行者にとっては必需品です。

さらに、外出時は厚手のコートも必需品です。特にラダックのような標高の高い地域では、冷たい風や雪から身を守るために防風性の高いコートが欠かせません。

ダウンジャケットや防寒コートは冷気をシャットアウトし、体温をしっかりと保てます。ラダックでトレッキングなどを楽しむ際にも、厚手のアウターが重要になります。

南インドでは軽装と防水グッズが必要

南インドの冬は北インドとは対照的に温暖で、日中の気温が30℃程度まで上がることが多く、寒さを感じることなく過ごせます。しかし、いくつかの注意点があります。

南インドは冬でも日差しが強く、特に昼間の外出時には紫外線対策が欠かせません。日焼け止めを使用して肌のダメージを防ぎ、観光を快適に楽しみましょう。

また、帽子は頭部を日差しから守り、暑さを軽減する効果があります。

南インドは温暖ですが、朝晩にはやや冷え込むことがあるため、薄手の長袖があると安心できます。気温が上がる日中は脱いで持ち運べるものを選ぶと、より便利です。

さらに、防水グッズも忘れずに持っていきましょう。

南インドの一部地域では、冬でも雨が降るためです。特にケララ州では、雨季が残ることがあるため、折りたたみ傘や防水ジャケットがあると便利です。

突然の雨にも対応できるように準備しておくことで、旅の計画が崩れることを防止できます。

インド旅行中に役立つ便利アイテム

冬のインド旅行では、以下のような便利アイテムを持参すると快適になります。

  • ポータブルヒーター
  • ミニ加湿器
  • サングラス

ポータブルヒーターは、寒冷な地域の滞在に便利です。ホテルやゲストハウスによっては暖房設備が十分揃っていない場合もあるため、携帯用のヒーターを持参すると快適な温度を保てます。

ミニ加湿器は、乾燥した空気から肌や喉を守るために便利です。北インドの冬は乾燥が激しいので、屋内で長時間過ごす場合に加湿器を使用すると、快適な湿度を保てます。

また、加湿器を使用することで、旅先での風邪の予防にも役立ちます。

気温の高い南インドへ行く際は、サングラスを用意しましょう。南インドは冬でも日差しが強いので、目を守るためにサングラスが必要になります。

冬のインド旅行を安全に過ごすための注意点とコツ

インドの電車を使った観光

冬のインド旅行では、以下の点に注意が必要です。

  • 大気汚染対策
  • 交通手段の確保
  • 通信手段の確保

どれも予定通りに観光する際に欠かせないので、万全の対策を行いましょう。

冬のインドの大気汚染

インドの冬は、一部の都市では大気汚染が深刻になります。

特にデリーでは、乾燥しやすい冬に大気汚染が悪化し、健康に影響を及ぼす可能性があるため、旅行者は十分な対策が重要です。

PM2.5対応のマスクは、微細な有害粒子から身を守るために必ず準備しましょう。長時間の外出や観光時にマスクを着用すると、呼吸器系の健康を保てます。

また、宿泊施設で使用するために、ポータブルの空気清浄機を持参するのも効果的です。朝起きたときに喉を傷めないように、室内の空気を清浄して快適な環境を作りましょう。

冬のインドでの交通手段と移動時の注意点

冬はインドの観光シーズンのピークにあたるため、国内の交通機関は混雑します。人気の観光地や都市間の移動は、早めの計画とオンラインでの事前予約が必要です。

特に、夜間のバス移動や長距離の列車旅行では、チケットがすぐに売り切れてしまうため、事前予約は必須です。

安全面を考慮すると、信頼性の高いバス会社や値段が高めな列車の席を利用することが望ましいでしょう。

また、インド国内の長距離移動には、エアインディアやインディゴ航空などの国内航空会社を利用すると移動をスムーズに行えます​。

都市内の移動は、UberやOlaなどのアプリを使用すると安全に目的地まで移動できます。

現地で客引きをしているタクシー運転手は、観光客に高い料金を請求してくるケースがあるので注意が必要です。インドでのUberやOlaの登録方法や使い方は、以下の記事で解説しています。

参照:インドで安全にタクシーに乗るコツ|UberとOlaの使い方も解説

安全かつ快適に過ごすための旅行のコツ

インド旅行では、現地での通信手段を確保することが重要です。SIMカードやポケットWi-Fiを利用することで常にインターネットに接続でき、緊急時にも迅速に対応できます。

観光情報の確認や地図の利用、家族との連絡が必要な際も慌てずに対応できるでしょう。

また、万が一のトラブルに備えて、旅行保険に加入しておくことも推奨されています。医療費の補填や旅行中のトラブル対応に備えることで、安心して旅行を楽しめます。

事前準備をしっかりと行うことで、各地の魅力を存分に堪能できるでしょう。

冬のインド旅行は夏よりも快適に観光しやすいのでおすすめ

ライトアップされたインドの寺院

インドの冬は観光のベストシーズンで、地域ごとの魅力を満喫できます。

北インドでは寒冷な気候に備えた防寒対策が必要で、ウール製品やヒートテック、厚手のコートが欠かせません。

また、デリーなどの都市では大気汚染に対する対策も必要です。

南インドでは温暖な気候が続くため、軽装で快適に過ごせる一方で日差しや突然の雨に備えた準備が欠かせません。

目的に合わせた準備を整えることで、インドの冬を最大限に楽しめます。安全で快適な旅行を実現するために、しっかりとした準備を心がけましょう。