インドのコーチとは?基本情報からおすすめの観光スポットまで解説

「インドのコーチの特徴は?」
「行ってみたいけど、コーチの治安が心配…」
「コーチでおすすめの観光スポットを教えて欲しい」

インドのコーチはヨーロッパ人が初めてインドに訪れた地域です。そのためヨーロッパの文化が今も残り続けているので、インドらしくない地域と言われています。当時のコーチはもちろん、ヨーロッパの歴史にも同時に触れられるので、より一層楽しめるでしょう。とはいえ、コーチについてある程度知らずに訪れてしまうと、楽しさが半減してしまいます。

そこで本記事では以下のような内容を解説します。

  • インドのコーチの基本情報
  • コーチはインドらしくない雰囲気を持っている
  • コーチの治安
  • コーチでおすすめ観光スポット

インドのコーチに訪れたい、旅行したいという方はぜひこの記事を参考にしてみてください。

また、コーチは企業進出に向いていない地域であるため、ここでは住みやすさや観光スポットを中心に解説します。あらかじめご了承ください。

インドのコーチの基本情報

インドのコーチの基本情報については以下の表にまとめました。

位置ケララ州(インド南西部)
人口約70万人
公用語マレーシア語・英語・ヒンディー語
面積約95㎢

コーチは南西インドにあるケララ州の州都です。ケララ州には、エルナクラムという大きなエリアがあり、コーチもその一部となっています。

コーチは他にも「コーチン」や「コチ」とも呼ばれています。インドが植民地時代のころにつけられた地名を現地の発音に戻す動きがあったからです。

コーチは14世紀頃にスパイスの貿易拠点として海岸線の中央に位置していたため、「アラビア海の女王」と呼ばれていました。

16世紀にコーチはポルトガルに征服され、植民地になりました。その後ポルトガルのメインの拠点がコーチからゴアに移動したため、オランダとイギリスがコーチを支配するようになったのです。

次に気温について詳しく解説します。

コーチ日本
平均の最高気温暑い季節:32℃以上
寒い季節:30℃未満
暑い季節:30℃以上
寒い季節:9℃未満

東京では21℃差あるので、寒暖差は大きいといえるでしょう。一方コーチはわずか2℃差しかありません。

コーチは日本の寒暖差が全く異なるので、慣れるまで時間がかかる可能性があります。コーチにおける最も寒い月は7月で、平均最低気温は24℃となっています。日本の冬の寒さはなく、1年中暖かい気温が続くでしょう。

参照1:Weather Spark|コーチの気候、月別の気象、平均気温(インド)

参照2:Weather Spark|東京の気候、月別の気象、平均気温(日本)

インドのコーチはインドらしくない雰囲気を持っている

コーチは活気溢れるインドとは違い、自然が多く比較的穏やかな雰囲気を漂わせています。例えば、コーチの南側には川や湖が多く「バックウォーター」と呼ばれているデルタ地形もあります。このようにコーチはインドでもあまり見かけない美しい水郷地帯があるといえるでしょう。

またコーチはインドの中でも初めてヨーロッパからの植民地を受けた地域です。そのためヨーロッパ文化とインド文化を融合している雰囲気があります。

これはインドのゴアとよく似た特徴です。ゴアとはインド西部の海岸沿いにある地域で、インドらしくない雰囲気を持っています。その理由の1つに聖堂や修道院があるからです。

インドのゴアについて詳しく知りたい方は「インドのゴアについて解説!進出でおすすめするジャンルも紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

インドのコーチの治安

コーチの治安は良いといわれています。観光地として有名なフォートコーチンは欧米の観光客が多く、人の目があるので日中は安心です。夜でもレストランやホテルは21時まで営業しているので、歩いて徘徊しても問題ありません。

コーチでは店での詐欺行為やぼったくりは少ないといわれていますが、リクシャーの客引きが行われています。リクシャーとは日本でいう「タクシー」と同じもので、三輪でドアのない車です。「1時間で30ルビー」や「半日で150ルビー」と言いながら勧誘されます。

フォートコーチンは歩いても十分回れるため、リクシャーがなくても問題ありません。乗った場合、勧誘されたときの金額より高く請求されるかもしれないので、なるべく乗らないことをおすすめします。

インドのコーチでおすすめの観光スポット5選

コーチのおすすめ観光スポットは以下のとおりです。

  1. 聖フランシス教会|インド最古の協会
  2. マッタンチェリー宮殿|ダッチ・パレスとも呼ばれている
  3. チャイニーズ・フィッシング・ネット|コーチしかない建築物
  4. バックウォータークルーズ|自然が楽しめる
  5. チェライビーチ|夕日が美しい

順番に解説します。

1. 聖フランシス教会|インド最古の協会

聖フランシスコ教会はインドに建てられた最も古い教会です。1503年にポルトガル人が訪れて建設しました。

教会の中にはポルトガル人の探検家であるヴァスコ・ダ・ガマの墓石があります。ヴァスコ・ダ・ガマは初めてインド航路を見つけた人で有名です。コーチには計3回訪れ、3回目の航海で病により亡くなりました。

入場は無料で、比較的人が少ない傾向です。休憩する場所として訪れている人が多いといわれています。

2. マッタンチェリー宮殿|ダッチ・パレスとも呼ばれている

マッタンチェリー宮殿はコーチの藩主がもともと使っていた宮殿です。オランダ支配の総監督が住んでいた地域で、改築された宮殿が残っています。

現在は博物館になっており、内部の壁にはヒンドゥー教の神話が詳細に描かれています。中にはケララ州の歴史や歴代藩主の調度品なども展示されており、歴史を感じさせてくれる博物館として有名です。

当時のコーチン王国では宗教に寛容で、友好関係が築かれている部分もあります。

3. チャイニーズ・フィッシング・ネット|コーチしかない建築物

チャイニーズ・フィッシング・ネットはケララ州やコーチに古くから伝わる漁法です。その漁法を行うための建築物が有名であるといわれています。具体的には網を海中に沈めて、10mほどの丸太で引き上げる仕掛けです。

世界でも見られるのはコーチだけといわれており、機械で引き上げず、全て手を使って引き上げます。獲った魚はすぐに売れるような流れが確立しているので、スピード感のある漁法が見れる場合があります。

4. バックウォータークルーズ|自然が楽しめる

バックウォータークルーズは人気アトラクションであり、自然に囲まれているので、リラックス効果があります。100以上の運河がはりめぐらされており、その中でも自然に溢れている川や湖をボートに乗りながら楽しめます。

ボードの中には、ハウスボードといわれているベッドルーム付きのボートもあります。貸切にもできるので、何かのイベントを開催すると、非常に良い思い出ができるでしょう。

5. チェライビーチ|夕日が美しい

チェライビーチは、フォードコーチンから船で5分のヴァイビーン島に位置します。南インドを代表する穏やかでとても美しいビーチです。

海のすぐ近くまでバックウォーターがせまることでも知られるビーチは、波も穏やかなので、休日には子供連れが多く人気があります。

とくに、夕方になるとビーチに集まってくる人もいるほど美しい夕日が見られるといわれています。コーチに訪れたら1度は行ってみたいビーチです。

まとめ:インドのコーチで自然に触れよう

インドのコーチはヨーロッパ文化とインド文化が融合している珍しい地域です。またコーチの治安は良く、夜に歩いて徘徊する方も多くいます。ただし人通りが少ないところはスリや置き引きが発生するかもしれないので、注意しましょう。

コーチの観光スポットは自然溢れる場所が多いので、インドで自然を感じたい方はこの記事を参考にして、コーチに訪れてみてください。