「インドのハイデラバードってどんな地域?」
「治安や住みやすさはどうなの?」
「進出する際はおすすめのジャンルは?」
このような疑問や悩みをお持ちではないでしょうか。
インドのハイデラバードはインドの中でも規模が大きい都市であるため、インド経済にインパクトを与えやすいです。そんなインパクトのあるハイデラバードの進出に対して「どんなジャンルが良いかわからない」という企業さまはいらっしゃいますか。
本記事では、以下の内容を解説します。
- ハイデラバードの基本情報
- 住みやすさ
- 治安
- おすすめの観光スポット
- 進出
インドのハイデラバードの進出に興味がある経営者や、ハイデラバードの基本情報を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
インドのハイデラバードの基本情報
インドのハイデラバードの基本情報について、以下の表にまとめました。
位置 | アンデラ・プラデシュ州とテランガーナ州(インド中南部) |
人口 | 約780万人(インドで5番目に多い) |
言語 | テルグ語 |
面積 | 6,852km² |
ハイデラバードはアンデラ・プラデシュ州とテランガーナ州の州都で、人口は約780万人であり、インドで5番目に人口が多い都市です。ハイデラバードの街はイスラム教徒が多く、街の雰囲気もイスラム教に近いといわれています。
日本では、ハイデラバードまでの直行便はありません。日本からインドの首都デリーの空港まで行き、国内線でハイデラバードへ向かいます。
またハイデラバードの気温を東京と比べたところ、以下の結果が出ました。
ハイデラバード | 東京 | |
---|---|---|
平均の最高気温 | 暑い季節:37℃ 寒い季節:30℃未満 | 暑い季節:30℃以上 寒い季節:9℃未満 |
東京では、暑い季節と寒い季節の気温差は21℃と寒暖差が激しいです。一方でハイデラバードは暑い季節と寒い季節の気温差は7℃と寒暖差が小さいです。常に半袖の服で過ごせるほど暑い地域となっています。
参照1:Weather Spark|ハイデラバード の気候、月別の気象、平均気温(インド)
参照2:Weather Spark|東京の気候、月別の気象、平均気温(日本)
インドのハイデラバードの住みやすさ
インドのハイデラバードは住みやすいですが、気候に注意しなければなりません。
ハイデラバードでは、30℃を超える日が多く、とくに4〜6月は40℃を超えます。日本では体感できない暑さによって、体調が悪くなるかもしれません。体調管理には十分に注意しましょう。
ハイデラバードには以下の2つの市街地があります。
- 北部:新市街地
- 南部:旧市街地
新市街地は開発されたエリアで、富裕層が多いです。大型ショッピングモールがあるので、食料や日用品を購入できないという心配はありません。
旧市街地は昔ながらのエリアで、一般層が多いです。お店が屋台のようにずらりと並んでおり、食料や日用品が購入できます。
どちらの市街地も食料と日用品は確保できます。
インドのハイデラバードの治安
外務省が調査しているインドの危険情報によると、ハイデラバードは「治安レベル1」です。レベルは全部で1〜4まであるので、最も低いレベルとなっております。
またインドの首都デリーと比べ、ハイデラバードのほうが治安が良いです。スリや置き引きなどの軽犯罪は起こりますが、凶悪な犯罪がないからです。ハイデラバードでは女性が夜間1人で歩いていることもあります。
またハイデラバードの新市街地では富裕層が多いので、スリや置き引きなどの心配は入りません。一方で旧市街地ではスリや置き引きに遭う可能性があります。
外に出かけるときは持ち物を最低限にしておくと良いでしょう。
インドのハイデラバードでおすすめの観光スポット3選
インドのハイデラバードでおすすめの観光スポットは以下の3つです。
- チャールミナール|ハイデラバードのシンボル
- チョウマハラ宮殿|歴史ある宮殿
- フォーラム・サジャナ・モール|インドのイオンモール
順番に解説します!
1. チャールミナール|ハイデラバードのシンボル
チャールミナールはハイデラバードのシンボルで「4つの尖塔」という意味の建物です。ハイデラバード旧市街地の中心にあります。
チャールミナールは、ゴールコンダ王国で起こった伝染病の終息を記念して、1591年に建設されました。ゴールコンダ王国とは16世紀初頭から17世紀末にかけて、インドのデカン地方に存在したイスラーム朝です。
ランドマーク型の塔で、200ルピー(約320円)を支払うと中に入れます。チャールミナールの中ではハイデラバード旧市街地を一望できます。
ハイデラバードに来た際は、訪れるべき建物の1つです。
2. チョウマハラ宮殿|歴史ある宮殿
チョウマハラ宮殿はゴールコンダ王国の滅亡後、創立されたニザーム王国の王宮です。
18世紀に建設が始まりましたが、19世紀後半に完成したため、約100年以上かかっていました。
チョウマハラ宮殿は、かつて約18万㎡と非常に広大な敷地でしたが、今は4万㎡ほどとなっています。
宮殿は北と南に分かれており、北側が観光スポットとして開放されています。当時の建築や芸術、歴史に興味のある人にとって必見の場所です。
観光できる時間は日本時間で午前10時から午後5時までで、毎週金曜日は休業しています。
参照:4travel.jp|チョウマハラ宮殿 クチコミ・アクセス・営業時間|ハイデラバード
3. フォーラム・サジャナ・モール|インドのイオンモール
フォーラム・サジャナ・モールはハイデラバードにある大型ショッピングモールです。
モールには、食料と日用品を購入できるスーパーマーケットからファッションブランド、フードコートやレストランもあります。
またボウリングやゲームセンターなどのエンターテイメント施設もあるので、子どもから大人まで幅広く楽しめるのが魅力です。
フォーラム・サジャナ・モールには、スターバックスコーヒーがあります。インド限定のマグカップが売られており、観光客はお土産として購入しています。
営業時間は午前10時〜午後10時までです。
ハイデラバードで買い物を楽しむなら、フォーラム・サジャナ・モールがおすすめです。
インドのハイデラバードで人気の食べ物「ビリヤニ」
ハイデラバードでは「ビリヤニ」が非常に人気です。ビリヤニとは、カレー風味のチャーハンに近いインド料理です。
ビリヤニはムガル帝国時代にあった宮廷料理として振る舞われていました。
現在では結婚式や誕生日などのおめでたい日に振る舞われるインド料理という立ち位置で親しまれています。特別な日以外では出されない理由は、複雑な手順に沿って作られる手の込んだ料理だからです。
お店であればいつでも提供しているので、好きなときに食べられます。
ハイデラバードで人気の料理ビリヤニをぜひ体験してみてください。
インドのハイデラバードはIT進出に強い
そもそもハイデラバードはIT関係の企業が多く、マイクロソフトやGoogleなど世界的な企業のオフィスが立ち並んでいます。日本企業では日立ソリューションズが開発センターを置いており、このような状況から「ハイテク・シティ」とも呼ばれています。
ハイデラバードでは今後もIT人材とIT企業が増えていくでしょう。州首相が中心となり、企業誘致に加え、大学など教育機関でIT人材を育成したり、スタートアップ企業へ支援したりすると決定しました。
ハイデラバードでは、こうした背景から日本企業の進出が増えており、とくにIT関連企業が多い状態です。IT関連で進出を考えているのであれば、ハイデラバードを1つの候補として入れてみてはいかがでしょう。
まとめ:インドのハイデラバードに進出する場合はITジャンルがおすすめ
今回の記事では、以下のようにまとめました。
- ハイデラバードはインドで5番目の人口で、イスラム教に近い雰囲気を醸し出している
- 比較的住みやすいが、気温に注意しなければならない
- 他のインドよりも治安はよいが、市街地によってはスリや置き引きに遭うかもしれない
- おすすめの観光スポットはチャールミナール、チョウマハラ宮殿、フォーラム・サジャナ・モール
- ハイデラバードで進出するならIT関係のジャンルがおすすめ
ハイデラバードの住みやすさや治安が良く、豊富な観光スポットがあります。進出する際は、これらの特徴を踏まえたうえでIT関係の進出で進めていただければ幸いです。ハイデラバードの進出に興味がある方はぜひこの記事を参考にしてみてください。