「インドのグルガオンはどのような地域?」
「インドのグルガオンが日本人に人気な理由って?」
「インドのグルガオンは進出におすすめの都市なの?」
これらの疑問をお持ちではないでしょうか。
企業は売上向上と事業拡大を目指すためにインド進出を検討しているでしょう。インドには進出に向いている都市が多く、その中の1つがグルガオンです。
とはいえ、なぜグルガオンが進出に向いているのかわからない方も多いと思います。
そこで本記事では、グルガオンの基本情報をお伝えし、進出に向いている理由について解説します。住みやすさやおすすめ観光スポットについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
インドのグルガオンの基本情報
インドのグルガオンの基本情報は以下の表にまとめました。
位置 | インド北部(ハリヤナ州) |
人口 | 約89万人(インド第4位) |
言語 | ヒンドゥー語 |
面積 | 約732 km² |
グルガオンはハリヤナ州にあり、デリーの衛星都市として置かれています。衛星都市とは、大都市の機能の一部を担当している都市のことです。実際にグルガオンは首都デリーから約30kmしか離れていません。
2016年4月に「グルガオン」から「グルグラム」という地名に変わっています。改名以前に「ボンベイ」が「ムンバイ」に、「マドラス」が「チェンナイ」に変わっているので、「グルガオン」を「グルグラム」に変更してほしいという声が上がっていました。しかしまだグルガオンと呼ばれることが多くなっています。
グルガオンの気温は東京と比較した結果、以下のとおりになっています。
グルガオン | 東京 | |
---|---|---|
平均の最高気温 | 暑い季節:39℃ 寒い季節:20℃ | 暑い季節:30℃以上 寒い季節:9℃未満 |
参照2:Weather Spark|東京都 の気候、月別の気象、平均気温(日本)
グルガオンでは、寒い季節でも最高気温が20℃で、東京の9℃未満よりも暖かく、過ごしやすい地域です。
インドのグルガオンはインド随一の経済都市
インドのグルガオンには、数多くの外資系企業が進出しており、オフィスも設置されています。このような背景からグルガオンは「インドの経済発展都市」と呼ばれています。
10年ほど前までは、グルガオンは砂漠に近い街でした。しかし首都デリーのビルが老朽化したことにより、近くに位置していたグルガオンをビジネス都市にしました。
ビジネス都市にしたことで、賃上げと老朽化に悩んでいた外資系企業はグルガオンに移転し、インドを支える経済発展都市となったのです。現在はGoogleやIBMといった有名企業が進出しており、インドの中で最も成長が期待されている地域と予想されています。
日本人にとってインドのグルガオンは住みやすい!その理由を2つ紹介
インドの中でもグルガオンは日本人にとって住みやすい地域であるといわれています。その理由は以下の2つです。
- 【車で30分!】首都デリーへアクセスしやすい
- 環境と治安がインドの中で良い
順番に解説します。
1. 【車で30分!】首都デリーへアクセスしやすい
グルガオンとデリーは隣同士の都市で、車で約30分かかります。これは車で東京駅から東京スカイツリーまでの所要時間と同じです。日本人は首都デリーに近いのでショッピングや観光が気軽にできます。
デリーにはインディラガンディー国際空港があり、グルガオンから近い位置にあるので、日本に帰れる安心感や利便性にも好まれています。
2. 環境と治安がインドの中でも比較的良い
グルガオンには、日本人向けのレストランや日本食材店が多くあります。日本出身の駐在員もいるため、日本語が通じる環境にもなっています。
大型ショッピングモールも多数あり、馴染みのあるブランドも出店しているので、日本と変わらない生活も過ごせるでしょう。
外務省の発表によると、グルガオンの治安レベルは「1」です。これは他の地域と比べてスリや置き引きなどが起きにくいことを表します。グルガオンでは夜遅くに出歩かないなど最低限のことを守れば、日本の治安と変わりません。
参照1:【起業・進出】インドの治安|注目を集めるビジネス都市の特徴を紹介
インドのグルガオンでおすすめの観光スポット3選
インドのグルガオンはビジネス都市ですが、観光スポットも多くあります。ここでは以下3つのおすすめ観光スポットを紹介します。
- サイバーハブ|日本人に人気のレストラン街
- アンビエンスモール|グルガオン最大規模のショッピングモール
- スルタンプール鳥類保護区|鳥類を観察し、自然を感じられる
グルガオンを訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
1. サイバーハブ|日本人に人気のレストラン街
サイバーハブは日本のレストランが立ち並ぶ屋外型のモールです。日本企業や外資系企業のオフィスがあるサイバーシティに隣接しています。サイバーハブはCoCo壱番屋のような日本で聞き馴染みのある店舗や世界的に有名なレストランやカフェ、マクドナルドやKFCなどのファストフード店などが50店舗以上あります。
レストラン以外にも、ユニクロやBlue Tokai Coffeeなどの有名店舗から食品、日用品などを購入できるスーパーマーケットが魅力的です。食事だけでなく、生活に欠かせない日用品まで売っています。
2. アンビエンスモール|グルガオン最大規模のショッピングモール
アンビエンスモールは、グルガオンの中でも最大規模のショッピングモールです。一般的なブランドからハイブランドまで揃っています。ファッションはもちろん、多国籍料理が楽しめるレストランや映画鑑賞やアイススケートなどのエンターテイメントも体験可能です。
入口ではボディチェックと手荷物検査があり、レーンに荷物を載せて調べます。刃物やライターなどの危険物は持たないようにしましょう。
3. スルタンプール鳥類保護区|自然を感じられる
スルタンプール鳥類保護区は450種類の鳥類が生息している地域です。今まで見たことない鳥が多く生息しており、バードウォッチングが可能です。
スルタンプール鳥類保護区は少し霧がかかっているため、幻想的な自然の中で観察できます。幻想的な環境でのバードウォッチングは、興味がない人でも集中できます。とくにバードウォッチャーにとって非常に理想的な場所です。
10月中旬から3月中旬に訪れるのが最も良いといわれています。訪れる際は双眼鏡やカメラを忘れずに持っていきましょう。
インドのグルガオン進出は非常におすすめ
インドのグルガオンにはすでに多くの外資系企業が進出しており、多くなるでしょう。そこでグルガオンでは、以下2つの方針を定めています。
- 新産業方針
- デリー・ムンバイ間産業大動脈(DMIC)構想
新産業方針はインド政府が定めた企業への優遇措置のことです。総額8兆7,000億ルピー(日本円で約15兆円)の投資が見込まれている特別経済区では、輸出事業やIT事業に対して優遇措置を用意しています。
また貧困率の高い北部では、雇用を生み出して州内総生産の向上させる優遇措置を用意しています。この方針から自動車や電機など外資系有力企業が多数進出している状況です。
デリー・ムンバイ間産業大動脈(DMIC)構想とは、首都デリーと商業都市ムンバイの間に鉄道や高速道路、商業施設を設ける開発プロジェクトです。プロジェクトが完遂すれば、雇用潜在力を7年で約2倍、工業生産量を9年で約3倍、輸出量を9年で約4倍に拡大する可能性があります。
今回のプロジェクトでは、グルガオンはデリーの衛星都市なので、グルガオンに位置している企業は大きな恩恵を受けられるでしょう。
まとめ:インドの経済都市グルガオンに進出し、企業の利益を伸ばそう
グルガオンは経済発展都市のため、今後も多くの外資系企業が増える見込みです。進出を検討している日本企業は利益アップや事業拡大のチャンスなので、早めの決断をおすすめします。グルガオンの土地は有限なので、立地の良いところにオフィスを建設しておきましょう。
グルガオン進出を検討している経営者さまは、この記事を参考にしてみてください。