インドの都市一覧!各都市の特徴と人口ランキングを紹介

広大なインドには、地域ごとに異なる歴史や文化があり、訪れる人々を魅了する都市が数多く存在します。

北の歴史的都市、南の活気あるビジネスの拠点、そして東西に広がる自然と商業の融合地域など、インドの都市はそれぞれが独自の個性と美しさを誇っています。

この記事では、インドの主要都市を人口ランキングとともに紹介し、各地域で一度は訪れたい有名都市の見どころや特徴をまとめました。

次の旅行やビジネスの訪問先として、あなたの好奇心をかき立てるインドの都市を見つけてみましょう。

インドの都市別人口ランキング

道路を歩くインドの人々

国際的な人事コンサルティング会社マーサーの2023年世界生計費調査によると、インドで人口が多い都市ランキングは以下のようになりました。

  1. ムンバイ(世界ランキング147位)
  2. ニューデリー(169位)
  3. チェンナイ(184位)
  4. ベンガルール(189位)
  5. ハイデラバード(202位)

インドは約14億人の人口を抱える世界有数の多民族国家で、大都市は人口密度が高く、経済や文化の中心地として重要な役割を担っています。

特に、ムンバイはインド経済の中心地として数多くの企業や銀行だけではなく、ボリウッド映画の拠点になっています。

北インドの有名都市

インドのタージ・マハル

北インドは、政治と歴史の中心地としてインド文化が豊かに根付いた地域です。

特に首都のニューデリー、アグラ、ジャイプルといった都市にはインドの歴史や文化遺産が数多く残っており、訪れる人々を魅了しています。北インドを代表する都市の特徴を紹介します。

ニューデリー

インドの首都ニューデリーは、インドの政治や経済の中心で、モダンな建物と歴史的な名所が混在する活気ある都市です。

特にインド門やレッドフォート(赤い砦)は必見の観光地で、インドの独立記念日には重要な行事も行われます。

また、ニューデリーの官庁街は政府機関が集結し、インドの行政の要として機能しています。

歴史と現代が共存するデリーは、観光だけではなく、ビジネス面でも多くの訪問客に魅力的な都市です。ニューデリーの情報やおすすめの観光地は、以下の記事で解説しています。

参照:インドのニューデリーについて解説!|デリーの違いと進出についても

アグラ

アグラは、世界的な建造物「タージ・マハル」が所在する都市として広く知られています。

ユネスコ世界遺産に登録されているタージ・マハルは、「愛の象徴」として世界中から観光客が絶えません。

加えて、アグラにはムガル帝国時代の要塞として築かれたアグラ城があり、当時の建築や文化の精華を今に伝えています。
アグラの見どころは、歴史的な壮麗さとインドならではの魅力で、訪れる人々を魅了し続けています。アグラの住みやすさや観光スポットは、以下の記事を参照してください。

参照:インドのアグラについて徹底解説!住みやすさや観光スポットも紹介

ジャイプル

ラージャスターン州の州都ジャイプルは、「ピンクシティ」の愛称で知られる美しい都市で、独特の建築スタイルが目を引きます。

特に、市の中心になるシティパレスや世界遺産に登録されているアンベール城は必見です。

ジャイプルは伝統工芸品や宝石などの市場も充実しており、観光やショッピングの両方で人気です。ジャイプルの治安や観光スポットは、以下の記事で解説しています。

参照:インドのジャイプルのおすすめ観光スポット5選!基本情報や治安も解説

ウダイプル

「湖の都市」として知られるウダイプルは、美しい湖に囲まれた静かな都市で、インド国内でも特にロマンチックなスポットとして知られています。

中でもピチョーラー湖やモンスーン・パレスの景観は、インドの富豪たちが愛した地として有名です。

歴史的な宮殿や庭園が点在し、優雅な雰囲気を楽しめるウダイプルは、観光客にとって絶好のリゾート地です。ウダイプルの治安やホテルの情報は、以下の記事で解説しています。

参照:インドのウダイプルのおすすめ観光スポット5選!治安や世界的なホテルも解説

レー

レーはヒマラヤ山脈に位置する美しい都市で、冒険や自然を愛する観光客に人気のスポットです。

標高3,500メートルと高い地にあるため、登山やトレッキングなどのアクティビティが豊富で、ラダック地方の仏教文化も感じられます。

山間部独特の厳しい気候と美しい風景が、レーの独特の魅力となっています。レーへのアクセス方法やおすすめのアクティビティを知りたい人は、以下の記事を参照してください。

参照:インドのレーでおすすめの観光スポット3選!基本情報や注意点なども解説

グルガオン

首都ニューデリーの近郊に位置するグルガオンは、インド有数のビジネス都市で、特にIT企業や多国籍企業が多く集まる拠点です。

近年の経済発展によってモダンなショッピングモールやビジネスビルが立ち並び、デリーの衛星都市としてインフラも充実しています。

観光よりもビジネス目的で訪れる人が多く、インドの活気あるビジネスシーンを体験できる都市です。グルガオンへの進出情報や住みやすさは、以下の記事で解説しています。

参照:インドのグルガオンの基本情報と進出について解説!住みやすさや観光スポットも紹介

アムリトサル

アムリトサルは、シク教の神聖な聖地として有名な黄金寺院で知られ、多くの信者や観光客が訪れる都市です。

黄金寺院は、美しい湖の中に浮かぶ神殿として荘厳な雰囲気を放ち、宗教的な重要性を持っています。

また、黄金寺院の周囲にはシク教徒の文化と伝統が色濃く残る地域が広がり、独自の体験ができます。インドの宗教に興味のある人は、以下の記事を参照してください。

参照:インドのアムリトサルについて徹底解説!ここにしかない魅力についても紹介

ダラムサラ

ダラムサラは、ダライ・ラマ法王14世が住む場所として知られ、チベット文化が色濃く反映された独自の雰囲気が漂う都市です。

市内にはチベット仏教の施設や僧院が点在し、世界中の仏教徒や観光客が訪れます。

ダラムサラは標高の高い山間に位置しており、静かな環境でのリトリートや瞑想の場としても注目されています。ダラムサラへのアクセスやおすすめの観光スポットは、以下の記事を参照してください。

参照:【完全版】インドのダラムサラのおすすめ観光スポット5選!気候や行き方も解説

南インドの有名都市

南インドの熱帯植物

南インドは、豊かな自然環境と独特の文化が魅力です。温暖な気候と緑豊かな地形が広がり、歴史的な寺院や壮大な建築物も点在しています。

南インドはIT産業の発展で経済成長が著しい地域でもあり、特にベンガルールやハイデラバードなどのIT都市は、テクノロジーとビジネスの中心地として知られています。

そんな魅力あふれる南インドの代表的な都市を紹介します。

ベンガルール(バンガロール)

「インドのシリコンバレー」と称されるベンガルールは、インドのIT産業の中心地で数多くのIT企業が集まっています。

インドのハイテク都市として注目を集めているベンガルールは、インド国内外から若いエンジニアやビジネスマンが集う活気ある都市です。

また、数多くの緑地や公園があることでも知られ、「ガーデンシティ」とも呼ばれています。

ベンガルールは治安も比較的安定しているので、インドで暮らしたい人にもおすすめの都市です。そんなベンガルールの住みやすさや進出状況については、以下の記事で解説しています。

参照:【進出必見!】インドのバンガロールを解説!進出をおすすめする理由も紹介

チェンナイ

チェンナイは、南インドの玄関口として多くの観光客が訪れる活気ある都市です。

チェンナイはインド映画の中心地のひとつで、映画産業の発展にともない多くのエンターテイメント施設が立ち並んでいます。

美しいマリーナビーチや植民地時代の歴史的建造物も点在し、観光とリゾートの両方を楽しめます。

また、チェンナイは「インドのデトロイト」とも呼ばれる自動車産業の一大拠点でもあり、製造業の進出拠点としても注目の都市です。

そんなチェンナイの基本情報や進出企業は、以下の記事で詳細に解説しています。

参照:インドのチェンナイの過ごしやすさや観光スポットを紹介!進出面についても解説

ハイデラバード

ハイデラバードは、古代から続くイスラム文化と近代的なビジネス文化が交差する都市です。

特に、過去の王国の影響を受けた歴史的な建築物が多く、チャールミナールやチョウマハラ宮殿などの観光名所が人気を集めています。

また、スパイスが効いたハイデラバートのビリヤニはグルメとしても世界的に知られており、訪れる人々を魅了しています。

IT産業も発展し、近代的なビジネスエリア「ハイテク・シティ」には多国籍企業が進出しています。ハイデラバートの治安や観光スポットを知りたい人は、以下の記事を参照してください。

参照:インドのハイデラバード進出を徹底解説!基本情報から進出のおすすめジャンルも紹介

コーチ

コーチはインド南西部に位置するケララ州の州都で、観光と貿易が盛んな都市です。

古くから交易の拠点として栄え、アラブ、ポルトガル、オランダ、イギリスの影響を受けた建築や文化が今も残っています。

コーチはまた、バックウォーターと呼ばれる水路や運河でのボートクルーズも人気の体験です。ヨーロッパの雰囲気も楽しめるコーチのおすすめ観光スポットや治安情報は、以下の記事で解説しています。

参照:インドのコーチとは?基本情報からおすすめの観光スポットまで解説

マイソール

マイソールは、南インドの伝統と文化が色濃く残る街で、かつてのマイソール王国の都として栄えました。

特に豪華なマイソール宮殿は必見で、毎年10月に開催されるドゥルガ・プジャの祭りでは美しいイルミネーションに彩られます。

また、マイソールはヨガの街としても有名で、アシュタンガヨガの発祥地として知られています。独自の文化と観光地が楽しめるマイソールの詳細を知りたい人は、以下の記事を参照してください。

参照:インドのマイソールを徹底解説!住みやすさやおすすめ観光スポットも紹介

ハンピ

ハンピは、インドの壮大な歴史遺産を感じられる特別な場所で、ヴィジャヤナガル王国の首都として栄えた都市です。

現在でも王国時代の遺跡群が広がり、ユネスコの世界遺産に登録されています。中でもヴィッタラ寺院やヴィルーパークシャ寺院は、訪れる人を圧倒する迫力です。

歴史好きや建築愛好家にとって見逃せないハンピの詳細は、以下の記事で解説しています。

参照:インドのハンピでおすすめ観光スポット3選!基本情報やホテル・宿も紹介

西インドの有名都市

人が密集するムンバイ

西インドは、インドの経済と観光にとって重要な地域です。特に、ムンバイはインド経済の中心地として多くの企業や銀行が集まり、ボリウッド映画の拠点にもなっています。

西インドにはビーチリゾートから歴史的な遺産、教育や産業の中心地まで、多様な魅力が詰まっています。そんな西インドの代表的な都市とその特徴を紹介します。

ムンバイ

ムンバイは、インド最大の商業都市で、同時にインド映画産業の中心「ボリウッド」の発祥地でもあります。多くの企業の本社や金融機関が集まるムンバイは、インド経済の中核を担っています。

また、インド門や世界遺産に登録されているチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅などの歴史的な建築物が有名で、夜まで賑わいが絶えません。

ムンバイはビジネスと観光が共存する大都市で、インドの活気と文化を感じられるおすすめの場所です。インドのボリウッド映画の歴史や代表作は以下の記事で解説しています。

参照:インドのボリウッドとは?インド映画の人気作品5選と有名俳優も紹介

ムンバイの治安情報やおすすめ観光スポットは以下の記事で解説しています。

参照:インドのムンバイ進出はおすすめ!その理由とムンバイについても解説

ゴア

アラビア海に面しているゴアは、美しいビーチが広がるリゾート地として有名です。16世紀にポルトガル領だった影響が今も残り、街並みや建築には異国情緒が漂います。

ゴアには多くのリゾートホテルやレストラン、バーが並び、パロレムビーチやアジュナビーチなどのビーチリゾートは世界中の観光客に愛されています。

リラックスした雰囲気と活気あるナイトライフが楽しめるゴアは、ビーチリゾートとして訪れる価値がある場所です。

インドらしくないといわれるゴアの治安情報やおすすめ観光スポットは、以下の記事で解説しています。

参照:インドのゴアについて解説!進出でおすすめするジャンルも紹介

プネー

プネーは学問と産業の都市で、インドの若者が多く集まっています。名門教育機関が多く、「東のオックスフォード」とも称されるプネー大学が有名です。

また、日本企業専用の工業団地もあるので、製造業の進出が盛んになっています。そんなプネーの治安情報や現地の進出情報は、以下の記事で解説しています。

参照:インドのプネーはどんな都市?進出のメリットや観光スポットについても解説

アーメダバード

アーメダバードは、インド西部のグジャラート州に位置し、歴史と現代が調和した独特の雰囲気を持つ都市です。

歴史的な建造物と現代的なビルが共存し、特にガンディーが住んでいたガンディ・アシュラムは多くの観光客が訪れることで知られています。

歴史を感じつつも現代のインフラも充実したアーメダバードは、観光とビジネスが融合した都市です。

インフラが充実していて世界各国の製造業が進出しているアーメダバードの詳細は、以下の記事で解説しています。

参照:インドのアーメダバード進出のメリットは?基本情報や観光スポットも解説

アウランガバード(オーランガーバード)

アウランガバードは歴史的な観光スポットが多い都市で、インドの古代文化を感じられます。特に有名なのが、ユネスコ世界遺産に登録されているエローラの石窟寺院群とアジャンターの石窟群です。

この石窟群には精巧な仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教の彫刻が残っており、宗教の歴史を感じられます。

また、アウランガバードにはビービー・カ・マクバラーというタージ・マハルに似た霊廟もあり、「小さいタージ・マハル」として観光客に人気です。

アウランガバードのその他の観光スポットや行き方は、以下の記事で解説しています。

参照:インドのアウランガバードの観光スポット5選!基本情報から石窟についても紹介

東インドの有名都市

ブッタガヤの古い寺院

東インドは、インド文化と宗教の交差点として多くの歴史と伝統を受け継いでいる地域です。

特にコルカタ(カルカッタ)やブッタガヤはインドの歴史や宗教、文学、芸術に深く根ざした都市で、多くの人々が巡礼や文化探訪に訪れています。

東インドには豊かな文化的遺産や宗教的なスポットが点在しており、インドの多様な側面を感じられるエリアです。東インドの代表的な都市とその魅力を紹介します。

コルカタ(カルカッタ)

コルカタ(旧称カルカッタ)は、インド東部の文化的な中心地で、文学や芸術が盛んな都市です。

イギリス統治時代にインドの首都だった影響から、街にはヴィクトリア記念堂やセントポール大聖堂といった壮麗な植民地時代の建築物が点在しており、独特な雰囲気を醸し出しています。

コルカタは、デング熱への対策が必要な都市なので、観光やビジネスで訪れる際は十分な対策を講じてから行きましょう。

コルカタの治安やその他のおすすめ観光スポットを知りたい人は、以下の記事を参照してください。

参照:インドのカルカッタ(コルカタ)について解説!進出する際に重要な制度を利用しよう

ブッタガヤ

ブッタガヤは、仏教の発祥地として知られ、仏教徒にとって神聖な巡礼地のひとつです。

ブッタガヤには仏陀が悟りを開いたとされる菩提樹があり、仏陀の足跡をたどるために世界中から巡礼者が訪れています。

中心には、ユネスコ世界遺産に登録されているマハーボディ寺院がそびえ、仏教の重要な教えや祈りの場として崇敬を集めています。

ブッタガヤに大きなショッピングモールや商業施設はありませんが、歴史ある寺院や施設を巡ってのんびり過ごしたい人におすすめです。

ブッタガヤへのアクセスやその他の観光スポットは、以下の記事で解説しています。

参照:インドのブッダガヤの基本情報と仏教の関係性は?観光スポットについても解説

中央インドの有名都市

ナーグプルの街

中央インドは、インドの経済発展に重要な役割を果たしている地域で、工業や商業の拠点が数多く点在しているのが特徴です。

特に、インドールやナーグプルなどの都市は、インフラの整備やビジネスの集積が進み、インド経済の成長を下支えしています。中央インドを代表する都市とその魅力を紹介します。

インドール

インドールは、インド中部に位置する商業都市で、近年急速な経済発展を遂げています。特に、物流業や製造業が盛んで、ビジネスと商業が活発な都市です。

また、インドールにはモダンなショッピングモールやレストランが多数あり、地元の人々や訪問者にとってショッピングとグルメの楽しみも充実しています。

ストリートフードも有名なので、インドールを訪れた際はぜひとも現地のグルメを楽しんでください。

経済面だけではなく、ニューデリーやムンバイの中間に位置して快適な生活環境も備えているインドールは、中央インドの成長を支える中心地です。

インドールのおすすめ観光スポットや進出情報は、以下の記事で解説しています。

参照:インドのインドール進出におすすめの業種は?基本情報を踏まえて徹底解説

ナーグプル

ナーグプルは、インド国内で「オレンジの産地」として知られている農業拠点です。インドの中心に位置する交通の要所としても発展しており、鉄道や高速道路網が整備され、物流や経済活動が活発です。

ナーグプルは日本とのつながりを感じる龍宮寺があり、日本人向けの観光地としても知られています。ナーグプルの観光スポットや治安情報は、以下の記事で解説しています。

参照:インドのナーグプルのおすすめスポット3選!基本情報や治安についても解説

インドの都市はそれぞれ独自の魅力があっておすすめ

インドの歴史的建造物

インドの都市は、その一つひとつが異なる歴史と文化、個性的な魅力に満ちています。

北インドの壮大な歴史遺産、南インドの経済やIT産業の発展した都市、西インドの活気ある商業地、東インドの宗教的な聖地、そして中央インドの商業と工業の調和など、各地域にはインド独自の多様性が色濃く反映されています。

本記事で各都市の人口規模や経済的な役割、そして観光スポットを知って、インド旅行やビジネスで活用してみましょう。