「インドのチェンナイについて知りたい」
「インドのチェンナイに進出したいが、迷っている」
このような疑問や悩みを持っていませんか。
インドのチェンナイは長い歴史があり、ビジネスに特化しているので、インドの中では有名な地域です。実際に多くの観光客で賑わっていたり、外資系企業が進出したりしています。とはいえ、チェンナイの具体的な情報はご存知ではないでしょう。
そこで本記事では、以下の内容を解説します。
- インドのチェンナイの基本情報
- 住みやすさ
- おすすめの観光スポット
- 進出について
「インドのチェンナイについて知りたい方」や「チェンナイ進出を検討している方」にとって必見の記事です。ぜひ参考にしてみてください。
インドのチェンナイの基本情報
インドのチェンナイの基本情報について紹介します。以下の表にまとめました。
位置 | 南インドの海岸沿い |
人口 | 465万人 |
公用語 | ヒンディー語 |
面積 | 175㎢ |
インドのチェンナイはベンガル湾に面した南インドの中心都市です。イギリス植民地時代では、インド南部を統治する重要な地域でした。
当時はマドラスと呼ばれていました。しかし1947年にインドは独立し、1996年には現地語のチェンナイに言い換えられて今に至ります。現在は多くの工場やビジネスオフィスを抱える大都市です。
チェンナイには、ドラヴィダ文化の影響が残っています。ドラヴィダ文化とは紀元前4000年から3500年前頃に存在していたドラヴィダ人によって創造された文化です。チェンナイにあるカラフルな寺院もドラヴィダ文化の1つとされています。
インドのチェンナイは住みやすい|3つの理由を紹介
インドのチェンナイは住みやすい地域です。ここでは住みやすい理由について3つ紹介します。
- 気候の寒暖差が小さい
- 治安が良い
- 空気がきれい|とくに海沿い
順番に解説します。
気温の寒暖差が小さい
チェンナイの気温は比較的安定しており、夏と冬の寒暖差が小さいです。
以下の表では、チェンナイとインドの首都ニューデリーの気温を比較しました。
【チェンナイ】
時期 | 平均の最高気温 | 平均の最低気温 |
---|---|---|
最も暑い時期(5月) | 36°C | 28°C |
最も涼しい時期(1月) | 29°C | 22°C |
【ニューデリー】
時期 | 平均の最高気温 | 平均の最低気温 |
---|---|---|
最も暑い時期(6月) | 38°C | 28°C |
最も涼しい時期(1月) | 20°C | 8°C |
ニューデリーは涼しい季節での平均最低気温が8℃です。平均最高気温の20℃と比べると差は12℃で、インドにとって大きいといえます。
チェンナイは1年を通して約7℃の寒暖差があるので、大きく変わりません。その結果、1年中衣替えしなくても良いです。しかしチェンナイでは、最高気温が40℃まで上がる場合があるので、熱中症や脱水症状に注意しましょう。
治安が良い
インドのチェンナイの治安は他と比べてとても良いです。インドの大都市ではスリや置き引き、大麻を売りつけるインド人がいます。また女性だとインド人からジロジロ見られてしまうかもしれません。
一方でチェンナイにいるインド人は寛大な方が多く、のんびりしています。警戒心を持ちながら過ごす必要がないです。たとえば、以下のような過ごし方をしています。
- 車やバスで寝ている
- 携帯やパソコンを席に置いたままトイレに行く
- 夜遅く女性1人だけで街を歩く
上記の過ごし方をインドの大都市で行うと、私物が盗まれたり、男性に襲われたりします。チェンナイはこのような事件が起きにくい都市なのです。
空気がきれい|とくに海沿い
チェンナイはインド大都市と比べると空気がきれいです。リアル空気質指数によると、以下のような結果でした。
- ニューデリーの指標は240〜270以上:非常に健康に悪い
- チェンナイの指標は65〜125:中程度からやや健康に悪い
チェンナイでは、とくにビーチ側の空気がきれいです。空気質指数では78ほどで中程度なので、チェンナイの中でも過ごしやすい地域となっています。
チェンナイのビーチで特に有名なのが、マリーナビーチです。インドの伝統的な屋台が楽しめたり、美しい教会や記念碑などの歴史も感じられたりします。夕方になると、クリケットの試合や占い師、綱渡りを披露する曲芸師が集まり、賑わいを見せます。
チェンナイで過ごす場合は、ぜひ訪れてみてください。
参照1:世界の大気汚染|リアルタイム空気質指数
参照2:エクスペディア|マリーナ ビーチ (チェンナイ中心部) – ツアーとアクティビティ
インドのチェンナイでおすすめする観光スポット3選
インドのチェンナイでおすすめする観光スポットは以下の3つです。
- カバーリーシュヴァラル寺院|約40メートルの仏塔
- パルタサラティ寺院|チェンナイ最古の寺院
- セントジョージ要塞|チェンナイの歴史が残されている
それぞれ順番に解説します。
カバーリーシュヴァラル寺院|約40mの仏塔
マイラポール地区にあるカバーリーシュヴァラル寺院は南インドを代表する寺院です。7世紀ごろにタミル人の王国「パッラヴァ朝」によって建立されました。タミル人とはドラヴィダ族の中の一部族のことです。
高さが約40mあり、色鮮やかな仏塔なので、チェンナイを代表する景色となっています。中庭には小さな祠があり、インドの神「シヴァ」に祈っている石の彫刻が置かれています。
チェンナイに訪れた際に、外せない観光スポットの1つです。
パルタサラティ寺院|チェンナイ最古の寺院
パルタサラティ寺院は8世紀ごろに建設されて、ヒンドゥー教の神である「クリシュナ」を祀る寺院です。建物の彫刻が細かく、前述したカバーリーシュヴァラル寺院のような派手な色ではなく、控えめな色となっています。
チェンナイで最も古い寺院の1つとされており、週末やお祭りのある日は、多くの観光客や参拝するヒンドゥー教徒で混雑しています。平日であると比較的空いているので観光にはおすすめです。
パルタサラティ寺院の中には、ヒンドゥー教徒はもちろん、異教徒も入れます。しかし靴を脱がなければならないので注意しましょう。靴をおく場所もないので、靴を入れる袋を持参するのがおすすめです。また寺院内は撮影を禁止しています。
セントジョージ要塞|チェンナイの歴史が残されている
セントジョージ要塞は、イギリス東インド会社が初めてインドに設立した砦です。イギリス植民地時代のチェンナイの様子が展示されています。
当時使われていた刀や銃、軍服などがあり、チェンナイが歩んできた歴史を感じられるでしょう。チェンナイをはじめ、南インドを支配したイギリス権力者の肖像画なども展示中なので、イギリスとの関係性に興味がある方におすすめです。
インドで最も古い教会のセント・メアリーズ教会もセントジョージ要塞にあります。チェンナイの歴史とヒンドゥー教の教会を見学したいという方は、ぜひ訪れてみてください。
インドのチェンナイは進出に最適|製造業がおすすめ
インドのチェンナイは進出に最適といえます。その中でも製造業がおすすめです。2019年に日系工業団地が完成しました。日系工業団地とは日本の大手総合商社の住友商事とインドの有力財閥のマヒンドラグループが共同で開発した工業団地のことです。
「インドのデトロイト」と呼ばれており、自動車産業が発達しています。具体的には以下の日本企業が進出しています。
- 日産|日産自動車株式会社
- ヤマハ|ヤマハ株式会社
- いすゞ|いすゞ自動車株式会社
- ヤンマー・エンジン・マニュファクチャリング・インディア|ヤンマーホールディングス株式会社
- ウスイ・スシラ・インターナショナル|臼井国際産業株式会社
- トラック・デザイン・インディア|神鋼商事株式会社
インドは7%を超える高い経済成長率が続いており、企業にとって恩恵が大きいので、海外進出を考えている方にはおすすめです。とくに製造業はインドが力を入れている分野なので、さらなる大きな発展が見込まれるでしょう。
参照1:日本貿易振興機構(ジェトロ)|チェンナイに新たな日系工業団地が開業
参照2:日本貿易振興機構(ジェトロ)|チェンナイ近郊で、日本工業団地への日系企業進出が進む
まとめ:インドのチェンナイに進出するなら、製造業がおすすめ
インドのチェンナイはインドの中でも南国気質が強く、ゆっくりしています。日本人にとって安心して過ごせる地域なので、観光や移住に向いているでしょう。
インドのチェンナイには日系工業団地があり、大手の日本企業が進出しています。とくに自動車や電車などの運輸業界が活発なので、自動車・モーター部品を製造している会社がおすすめです。
今後チェンナイでは、地下鉄の拡大建設が予定されています。地下鉄拡大に向けて進出するのも1つの戦略です。この記事を参考にしてチェンナイ進出を検討してみてください。