インドの有名人10選|俳優・政治家・スポーツ選手と日本人の有名人を紹介

インドは人口が世界一多い国なので、多くの分野で多数の有名人を輩出しています。特に、映画や政治、スポーツの分野での活躍が顕著です。

この記事では、インドの有名人を俳優、政治家、スポーツ選手に分けて紹介します。また、インドで有名な日本人についても解説するので、興味がある人は最後までご覧ください。

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インドの有名人:俳優編

インドのモデル

インドといえば映画が有名です。そこで、インドで有名な俳優として以下の5人を紹介します。

  • シャー・ルク・カーン
  • アーミル・カーン
  • ランビール・カプール
  • ランヴィール・シン
  • ヴィッキー・カウシャル

特に、インド映画が好きな人にとってはシャー・ルク・カーンは馴染みが深い人物でしょう。

シャー・ルク・カーン(Shah Rukh Khan)

シャー・ルク・カーンは、インド映画界でも特に有名な俳優の1人です。「キング・オブ・ボリウッド」とも称され、インドだけではなく世界中で多くのファンを持っているためです。

シャー・ルク・カーンのキャリアは1992年制作の映画『ラジュー出世する』から始まり、その後数多くのヒット作を生み出してきました。

シャー・ルク・カーンの代表作を紹介します。

  • ブラフマーストラ
  • チェンナイ・エクスプレス〜愛と勇気のヒーロー参上~
  • 命ある限り

シャー・ルク・カーンの演技は感情表現が豊かで、観客を魅了する不思議な力があります。これまでに、フィルムフェア賞を含む多くの賞を手にしてきました。

 
kana
私が初めて観たボリウッド映画は、シャー・ルク・カーン主演の「Ra One」でした。彼のかっこよさと映画の面白さに魅了され、それ以来ボリウッド映画が大好きになりました。

アーミル・カーン(Aamir Khan)

アーミル・カーンは、インドの映画産業で実績のある俳優兼プロデューサーです。

彼のキャリアは1973年に子役としてキャリアをスタートし、以降、多くの社会問題に取り組む映画に出演してきました。

アーミル・カーンの代表作を紹介します。

  • きっとうまくいく
  • ガジニ
  • ダンガル きっと、つよくなる

『きっとうまくいく』では、教育制度の問題を風刺しつつ感動的なストーリーを描き、世界中で大ヒットしました。

また、『ダンガル きっと、つよくなる』では、女子レスリング選手を育てる父親役を演じ、その真摯な取り組みと身体作りで高く評価されました。

2013年には「世界で最も影響力のある100人」の一人に選出されるなど、国内外で高い人気を誇っています。

 
kana
「きっとうまくいく」で大ファンになりました!アーミル・カーンの役がとてもいいです。
 

ランビール・カプール(Ranbir Kapoor)

ランビール・カプールは、インド映画界の若手俳優で注目を集めている1人です。

曾祖父に俳優のプリトヴィーラージ・カプール、祖父に俳優で監督のラージ・カプールがいる映画一家に生まれ育ち、幼少期から映画業界に触れて育ちました。

ランビール・カプールは2007年公開の映画『愛しき人』で俳優を始め、その後急速に名声を築きました。

ランビール・カプールの代表作を紹介します。

  • Animal
  • ブラフマーストラ
  • ロックスター

『ロックスター』では情熱的なミュージシャンを演じ、その感情表現と音楽シーンでのパフォーマンスが高く評価されました。

ランビール・カプールは「フォーブス・セレブリティ100」にも度々選出されているなど、国内で常に注目を集めている俳優です。

 
kana
ランビール・カプールも私の大好きな俳優の一人です!魅力的な目が特徴です。

ランヴィール・シン(Ranveer Singh)

ランヴィール・シンは、そのエネルギッシュな演技と高額な出演料で話題になっている俳優です。ランヴィール・シンのキャリアは2010年公開の映画『Band Baaja Baaraat』から始まりました。

映画会社の副社長から演技を絶賛され主演に抜擢されましたが、監督が起用に難色を示し、2週間オーディションを受け続けて納得させたというエピソードもあります。

ランヴィール・シンの代表作は、以下のとおりです。

  • 銃弾の饗宴 ラームとリーラ
  • Bajirao Mastani
  • シンバ

『Bajirao Mastani』で主演を演じる際には、役作りで頭髪を剃り、ホテルに21日間閉じこもったほどの徹底ぶりでした。その甲斐もあって、同作品は35億ルピーの興行収入を記録しています。

ランヴィール・シンは出演料が高額なことでも有名で、2012年以降「フォーブス・セレブリティ100」に選ばれています。

ヴィッキー・カウシャル(Vicky Kaushal)

ヴィッキー・カウシャルは、インドのボリウッドで急速に人気を集めている俳優です。ヴィッキー・カウシャルのキャリアは2012年の舞台演劇『Laal Pencil』で始まりました。

以降、数多くの映画で主演を務めるだけではなく、司会者としてテレビ出演もこなしています。

ヴィッキー・カウシャルの代表作には、以下のようなものがあります。

  • URI/サージカル・ストライク
  • SANJU サンジュ
  • 平方メートルの恋

『URI/サージカル・ストライク』では、インド軍の特殊部隊員役を演じ、その真摯な演技とリアルなアクションシーンで観客を魅了しました。

2018年には「最も好かれるインド人男性」、2019年には「フォーブス・セレブリティ100」に選出されるなど、依然として人気の高さを維持しています。

インドの映画界については、以下の記事でより詳しく解説しています。

参照:インドのボリウッドとは?インド映画の人気作品7選と有名俳優も紹介

インドの有名人:政治家編

握手をする政治家

近年、新たな経済大国として注目を集めているインドでは、政治家も有名です。その中でも、以下の政治家は特に注目されています。

  • ナレンドラ・モディ(首相)
  • アミット・シャー(内務大臣)

特に、3期目を迎えているインドのナレンドラ・モディ首相には世界中から注目が集まっています。

ナレンドラ・モディ(首相)

ナレンドラ・モディはインドの現首相で、政治家として長いキャリアを持っています。青年期にはRSS(民族奉仕団)に加入し、その後インド人民党(BJP)の一員として政治活動を始めました。

モディ首相の政治キャリアの転機となったのは、2001年にグジャラート州の首相に就任した時です。

グジャラート州首相として、モディ首相は経済改革とインフラ開発に力を入れ、州の経済成長を促進しました。この成功を背景に、2014年にインド首相に就任しました。

モディ首相はさまざまな経済改革を推進し、デジタルインディア、メイク・イン・インディア、スマートシティ計画などのプロジェクトを次々と立ち上げました。

デジタルインディアは、ITインフラの整備とデジタルリテラシーの向上を目指し、メイク・イン・インディアは国内製造業の振興と外国直接投資の促進を目的としています。

モディ首相の詳しい経歴や経済政策については、以下の記事で詳しく解説しています。

参照:インドのモディ首相が考える政策と2024年選挙|大統領との違いも解説

アミット・シャー(内務大臣)

アミット・シャーはインドの内務大臣で、強い影響力を持っている政治家です。1964年にムンバイで生まれ、若い頃からRSSに参加し、その後インド人民党に加入しました。

アミット・シャーはモディ首相と長年にわたる協力関係を築いているため、側近として知られています。アミット・シャーの政治キャリアは、グジャラート州の地方選挙での成功から始まりました。

組織力と戦略的な手腕を持っているアミット・シャーは多くの選挙で勝利を収め、インド人民党の台頭に大きく貢献しました。

2014年にはBJPの全国総裁に就任し、2019年の総選挙では党の圧勝を導きました。

内務大臣としてのシャーは、国家安全保障、国内法と秩序の維持、テロ対策など、重要な分野でリーダーシップを発揮しています。

インドで有名なスポーツ選手

インドのクリケット選手

インドはスポーツも盛んになっているので、数多くの有名選手がいます。その中でも、以下の3人はインドで特に有名です。

  • ヴィラット・コーリ(クリケット選手)
  • ロヒット・シャルマ(クリケット選手)
  • スニル・チェトリ(サッカー選手)

特に、ヴィラット・コーリ選手はインドのクリケット界を長年牽引しています。

ヴィラット・コーリ(クリケット選手)

ヴィラット・コーリは、インドのクリケット界で最も有名な選手と称えられています。

1988年にデリーで生まれたヴィラット・コーリは、若い頃からその才能を発揮し、2008年にU-19インド代表主将としてデビューしました。

ヴィラット・コーリのバッティング技術は卓越していて、彼の正確でパワフルなショットは多くのファンを魅了しています。

2013年にはODI(ワン・デイ・インターナショナル)形式のバッターとして、世界ランキング1位の座を初めて手にしました。2019年には、史上最少イニングで国際試合の通算20,000得点を達成しています。

また、ヴィラット・コーリはカリスマ性も備えていて、Instagramのフォロワー数は1億人を超えています。

スポーツ界だけでなく、広告塔としてビジネス界でも影響力を持つ存在となりました。

ロヒット・シャルマ(クリケット選手)

ロヒット・シャルマは、インドのクリケット界で有名な選手です。

1987年にマハーラーシュトラ州ナーグプルで生まれたロヒット・シャルマは、その爆発的なバッティングスタイルで知られています。

2007年にインド代表チームにデビューし、以降、多くの国際試合で決定的な役割を果たしてきました。現在ではインド代表のキャプテンを務め、その存在感を発揮しています。

ロヒット・シャルマは、その多才さとパフォーマンスで多くのファンを魅了し続けており、インドクリケットの重要な柱の1つとして高く評価されています。

スニル・チェトリ(サッカー選手)

スニル・チェトリは、インドのサッカー界で最も有名な選手の1人です。

1984年にセカンダラバードで生まれたチェトリは、若い頃からサッカーの才能を発揮し、2004年にインド代表チームに参加しました。

スニル・チェトリはスピード、テクニック、そしてゴールへの鋭い嗅覚で知られていて、インド代表としての通算得点数は歴代最多を記録しています。

また、キャプテンとしてのリーダーシップも高く評価されていて、インド代表チームをアジアカップやワールドカップ予選などの重要な国際大会で牽引してきました。

2024年6月の代表戦をもって代表から引退することを発表した際には、FIFA(国際サッカー連盟)で特集記事が組まれるほど影響力を持っています。

スニル・チェトリは、インドのサッカー界の生きるレジェンド的存在で、その業績と献身は多くの若い選手たちにとっての見本となっています。

インドのサッカー事情については、以下の記事を参照してください。

参照:インドのサッカーリーグの特徴は?FIFAランキングと有名選手も紹介

インドで有名な日本人は?

日本の相撲取り

インドでは、以下の日本人が有名です。

  • 田代良徳(元力士/俳優)
  • 遊佐克美(サッカー選手)

インドで特に注目されている2人の日本人について、それぞれ解説します。

田代良徳(元力士/俳優)

田代良徳氏は、元力士としてインドで有名な俳優です。日本の相撲界で活躍した後は、インドで相撲の普及活動に尽力してきました。

相撲教室を開設し、インドの若い世代に相撲の技術と精神を伝えています。インドにおける田代良徳氏の活動は、スポーツを通じた文化交流の一環として高く評価されています。

日々の普及活動の結果、インド国内で相撲に対する関心が高まり、多くの若者が相撲に興味を持つようになりました。

俳優としては、インド映画『SUMO』に主演したりキアヌ・リーヴス主演『ジョン・ウィック:コンセクエンス』に出演するなど、独自のポジションを作り上げています。

田代良徳氏の活動はインドのメディアでも取り上げられ、スポーツ分野での日印交流の象徴的な存在となっています。

遊佐克美(サッカー選手/サッカー解説者)

遊佐克美氏はサッカー選手としてインドで活躍し、有名になりました。

2007年にサンフレッチェ広島のトップに昇格してからは、複数のチームでプレーし、2010年にはパラグアイの2部に移籍しました。

2011年からは活動の場をインドに移し、2016年には日本国籍の日本人選手としては初のインディアン・スーパーリーグ(ISL)所属になります。

しかし、ロックダウンの影響などでチームの活動が停止、報酬の未払いなどもあり日本に帰国しました。

現在は東北社会人サッカーリーグ2部のFCプリメーロ福島でのプレーだけではなく、サッカー解説としても活動しています。

インドには世界的に活躍している有名人が多数いる

インド系の男性モデル

インドには俳優や政治家、スポーツ選手など世界的な有名人が多数います。政治的や文化的に世界で注目される背景には、インドの経済成長も大きく関わっています。

今後も、インドから世界に影響を与える有名人は数多く登場するでしょう。

また、インドで有名な日本人も少しずつ増えていて、日本とインドの文化交流に大きく貢献しています。インドと日本の関係性について知りたい人は、以下の記事も参照してください。

参照:日本とインドの関係|新旧の経済大国の今後についても解説