東インドの特徴とおすすめの観光地3選を徹底解説!

「東インドの特徴を知りたい」
「東インドにあるおすすめの観光地はどこ?」

インドの中でも仏教やヒンドゥー教の聖地といわれているのが東インドです。自然や料理も東インドならではのものが多いので、他のインド地域とは一味違う観光ができるでしょう。

とはいえ「東インドについて全然知らない…」という方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、東インドの特徴とおすすめの観光地を紹介します。

この記事を読むことで、東インドへの理解度が深まり、観光へのモチベーションも高まるでしょう。

「東インドの基本情報を知りたい」「おすすめの観光地を知りたい」という方はぜひ参考にしてみてください。

東インドの特徴とは?

東インドは、インド亜大陸の東部に位置する地域で、文化と歴史が多くあり、多様性に富んだ魅力的な場所として知られています。

とくに西ベンガル州の州都であるコルカタ(旧カルカッタ)は、東インドの中心都市として栄えてきました。文学や芸術はもちろん、革新的な思想の発信地として、インド全体に大きな影響を与えています。

また東インドの自然も見逃せません。ガンジス川のデルタ地帯であるスンダルバンスは、絶滅危惧種のベンガルトラの生息地として有名です。

また、東インドの料理も魅力的で、マスタードオイルを使った魚料理や、甘いお菓子など、独特の風味が人々を虜にするでしょう。

東インドの料理は様々なスパイスが入っている

東インド料理は、独特の風味と多様性で知られています。豊かな食材と独自のスパイスが使われているからです。

例えば、パンチプォロンと呼ばれるスパイスミックスには、以下の5つが使われています。

  • クミン
  • フェンネル
  • ニゲラシード
  • フェヌグリーク
  • マスタードシード

他にも東インドのビハール州では「リッティ・チョーカ」や、オディシャ州の「ダルマ」など、各州にも特色ある料理があります。

東インド料理は、その多様性と深い味わいで、多くの人々を魅了し続けています。

東インドで代表的な州3選

東インドで代表的な州は以下の3つです。

  1. ビハール州
  2. 西ベンガル州
  3. オリッサ州

それぞれ順番に解説します。

1. ビハール州

ビハール州は、面積は約9.4万㎢で、人口は約1億2400万人を擁している地域です。州都はパトナで、ガンジス川沿いに位置しており、古代から重要な交易拠点でした。

ビハール州の歴史は古く、仏教発祥の地として知られています。例えば、ブッダガヤにはブッダが悟りを開いたとされる菩提樹があり、多くの巡礼者が訪れています。

主に農業が主要産業で、コメやトウモロコシ、小麦の生産が盛んに行われていますが、近年は工業化も進んでおり、経済の多様化も図られている可能性が高いです。

教育面でも力を入れており、パトナ大学をはじめとする高等教育機関が多数存在しています。

ビハール州の文化では、ヒンドゥー教と仏教の影響を強く受けています。とくにチャト・プージャーという、太陽神を祀る祭りが有名です。

2. 西ベンガル州

西ベンガル州は、面積は約8.8万㎢、人口は約9,100万人を抱えています。州都コルカタ(旧カルカッタ)は、かつてイギリス領インドの首都で、インド有数の大都市として経済や文化の中心地となっています。

西ベンガル州は、北部にはヒマラヤ山脈の一部があり、南部にはガンジス川のデルタ地帯が広がっています。とくにスンダルバンスと呼ばれるマングローブ林があり、絶滅危惧種のベンガルトラの生息地として世界的に知られています。

経済面では、ジュート(黄麻)の生産や、IT産業の発展が著しいのが特徴です。

西ベンガル州は、伝統と近代化が共存する、魅力的な地域といえるでしょう。

3. オリッサ州

オリッサ州(現在のオディシャ州)は、面積は約15万㎢、人口は約4,200万人を擁しています。州都はブバネーシュワルで、古代寺院群で有名な都市です。たとえば、リンガラージャ寺院は、カリンガ様式の建築の傑作として知られています。

オリッサ州の海岸線は約485kmで、美しいビーチが点在しています。プリー海岸は、毎年多くの観光客を魅了する人気スポットです。

文化面では、オディシー舞踊が世界的に有名で、インドの8大古典舞踊の一つとして認められています。

経済面では、農業と鉱業が主要産業で、鉄鉱石やボーキサイトの産出量が多く、工業発展の基盤といえるでしょう。

またアジア最大の汽水湖であるチリカ湖も注目されており、多様な野鳥の生息地として知られています。

オリッサ州は、古代の遺産と豊かな自然が調和した、魅力的な地域です。

東インドに位置する州一覧

ここでは、前述に記載されていない州を表で紹介します。

州名面積人口
アッサム約7.8万㎢約3,120万人
メガラヤ約2.2万㎢約296万人
トリプラ約1万㎢約367万人
マニプル約2.2万㎢約285万人
シッキム約7,096㎢約61万人
ミゾラム約2.1万㎢約109万人
ナガランド約1.6万㎢約197万人
ジャルカンド約7.9万㎢約3,298万人
アナチャル・プラデシュ約8.3㎢約197万人

気になるところがあれば、ぜひ参考にしてみてください。

東インドにあるおすすめの観光地3選

東インドにあるおすすめの観光地は以下の3つです。

  1. マハーボーディ寺院|ビハール州
  2. カーリー寺院|西ベンガル州
  3. ジャガンナート寺院|オリッサ州

順番に解説します。

1. マハーボーディ寺院|ビハール州

マハーボーディ寺院は、インドのビハール州に位置する仏教の聖地です。釈迦が悟りを開いたとされる菩提樹の下に建てられました。そのため多くの仏教徒の巡礼地となっています。

寺院の高さは約55メートルで、荘厳な姿は遠くからでもわかるでしょう。内部には釈迦の巨大な像が安置されており、参拝者の信仰の対象となっています。

2002年にはユネスコの世界遺産に登録され、その歴史的・文化的価値が国際的に認められました。毎年、世界中から多くの観光客や巡礼者が訪れ、仏教の精神に触れています。​​​​​​​​​​​​​​​​

2. カーリー寺院|西ベンガル州

カーリー寺院は、インドのコルカタ(旧カルカッタ)にある有名な寺院です。ヒンドゥー教の女神カーリーを祀っており、寺院の中心に鎮座しています。その像をひと目見ようと多くの信者や観光客が訪れます。

寺院の起源は19世紀初頭にさかのぼり、ラニ・ラスモニによって建立されました。建築様式は、ベンガル地方特有のナヴァラトナ様式を採用しています。

寺院の敷地内には、ヴィシュヌ神を祀る12の小さな寺院もあります。これにより、カーリー寺院の神聖さをさらに高めています。

毎年行われるカーリー・プージャーは、カーリー寺院の中では最大の祭りです。多くの信者が集まり、華やかな儀式が行われます。

またカーリー寺院は、単なる宗教施設にとどまらず、ベンガル文化の象徴として、地域の人々に深く愛されています。歴史や信仰、芸術が融合したこの寺院は、コルカタを訪れる人々にとって必見の場所です。

3. ジャガンナート寺院|オリッサ州

ジャガンナート寺院は、インドのオリッサ州プリーにある寺院です。12世紀に建立され、ヒンドゥー教の聖地として位置しています。

建築様式は、カリンガ様式と呼ばれる独特のもので、高さ約55メートルに及ぶ巨大な塔が建てられています。

またジャガンナート寺院で有名な祭典が、ラタ・ヤトラ祭です。世界最大の山車祭りとして人気を誇っており、クシュリナの化身ジャガンナートをはじめ、三体の神像を乗せた巨大な山車が街を歩く様子は目を引くものがあります。

寺院には、毎日約5万人もの巡礼者が訪れるといわれていますが、非ヒンドゥー教徒は寺院内部への立ち入りが禁止されています。

東インドで仏教やヒンドゥー教の文化を感じよう

東インドは仏教に関連した文化と豊かな歴史、魅力的な自然環境、独特の料理文化が特徴です。日本にある仏教は、もともと東インドに関係しているので「かつての日本の歴史を知りたい」という方におすすめします。

とはいえ「東インドの仏教を知りたいけど、どこに行けばよいかわからない…」という方も多いのではないでしょうか。

本記事では、知っておくべき東インドの特徴と観光地をピックアップしていますので、ぜひ参考にしてみてください。